言っておかねばならないことだが、中上と同じく、ポリフォニーの作家である笙野頼子を早稲田文学の市川が告訴するとか、とんでもないことだ。
彼女はポリフォニーの重要な過程である「習合」に関した作品「金毘羅」を書いている。
ポリフォニーの意義である、多声の多様性を理解してれば、裁判などではなく、対話あるいは議論を選択すべきだろう。
中上のポリフォニーが熊野の起伏の豊かな複雑な地形から生まれたものであることは、
大体分かりつつある。