おそらく、100も400も500も本を読む必要はなく、
年50〜90冊くらいが適正な量なんじゃないかと、思うわけです。

なぜかというと……理由は2つ。
@
インプット偏重脳になる
あまりにも「量を読む」ことに重点を置きすぎてしまうと、
読んだことを自分のなかで消化し、外にはきだすことが、
時間的にも能力的にも難しくなってきてしまいます。

私は現在、おそらく典型的なこの「インプット偏重脳」で、読んだことを誰かに伝えたり、
実際の生活のなかで実践していくことが苦手です。

抽象的な表現ですが、頭のなかが活字(=他人の言葉)でいっぱいになってくると、
何かもう非常に落ち着かないわけです。
自分の言葉が、なかなか探せなくなってくるのです。

インプット偏重脳……
より率直にいうならば、本ばっかり読んでると頭悪くなるよ、ということです。
A
軽い本ばかり選ぶようになる、じっくり読まなくなる
とにかく多く読むことに重点をおいてしまうと、どうしても「軽い」本に手がのびてしまいます。

「軽い」本というのは、私のなかでは,
高校のとき国語の先生がいっていた、「出版されてから10年を経ていない本」です。

時の洗礼を受けていない本は、あっという間に陳腐化します。

「月に3冊」とかある程度ノルマを決めて、古典文学など「重い」本を意識的に読むようにしましょう。

時間がかかってもいいですし、そのぶん出たばかりの新刊を読むことができなくなったって、いいのです。