>>74
家に帰ったら読書ノートあるから面白そうなところだけ少し手短に
個人的にテーマは確か何回か出てきた「約束を守るものはだれもいない」
相手の死や密告、偽証などが出てくるんだけど、母親の死とか兄の死は切ない
「一生貞淑であることを誓いますか?」を裏返しにした「一生不貞淑infideltyであることを誓え」とか強烈な印象
それも「愛人の癌死」を前後にして反転してしまうのだけれどmatrimonyという単語は形容詞や副詞として何度も出てきたな

自分の墓を探して歩く、自殺を心に決めた男の物語を書きたいと思って書き始められた作品のひとつ
墓地や葬式の描写は繰り返し出てきて、印象強い(ただしこの極北は10年後のEverymanで、これがかなり好き)
表紙のまがまがしさとSabbath(安息日)からBlack Sabbath(ハードロックバンド)を想像するけれど、このサバス氏の劇場(指人形遣い)は前衛芸術になっている
逮捕されたときの言い分がすごい
「私の指人形は芸術なのです」
「芸術?女のアソコに指を入れることが芸術だと?」
日本に翻訳されない理由の一端をになうであろう場面も結構頻繁に出てくる
かなりの名作だからお勧めではある