「火花」はこれと同じだ。要するに『蒲田行進曲』のパターンで、
お笑いコンビ「スパークスの徳永」が「あほんだらの神谷」を慕い続ける話なのだが、
肝心の神谷にちっとも魅力がない。「徳永さん、お気の毒」である。
文芸雑誌に掲載される作品として平均的なところだろうか。
だから、「芥川賞受賞作品以上でも以下でもない」と言うしかないのである。
(「火花」が決めた芥川賞の「価値」 早稲田大学教授・石原千秋)

面と向かって書いてるのはこれくらい。
これじゃ弱い。