昔から品のない言葉遣いは散見した
ただ、それは、自己主張から来るものであって、敵(相手)を打ちのめすに必要だからだったわけで、
つまりはそこには自己の思想の裏づけがあったわけである

今の作家の下品さには思想もなければ敵も存在しない
だから、ただの下品でしかない
誰も共感しないし、悪い印象しか残らない

どうしてそういう現在の作家が持て囃されるかというと
売り上げ、出版社の儲け
メディアと出版社がつるんで一大キャンペーン張っているだけ

蛇足 現在、文壇では論争というものがほぼ絶えた感があるが、イデオロギー思想に関してだけは
   奇妙なことに昔も今も論争、敵視、の種である
   要するに政治に絡めば敵を作って激しく攻撃するが、文学内での純粋な敵は滅んだということ
   文学が貧困になった証かもしれない