>>24
いやいや、そんな話は、「アメリカ映画と国家としてのアメリカの間に対立が存在する」
というだけの話だぜ。
ハスミン自身、「ハリウッド映画史講義」の中で、「合衆国対パラマウント映画」なる題で
一節設けてるし。
また、ゴダールとマオイズムの間に乖離があるって話にしておけばこれも別によろしい。

ただし、小川紳介の映画と成田闘争、土本典昭の映画と水俣病ってのはやはり切り離してはいけないと思う。
ハスミンは、そうした「文脈」を離れて、純粋に映画を見ろとか言うんだけどね。
水俣や成田は、「アメリカ国家」や「マオイズム」とは異なり、これらの映画の胎盤そのものだから。
「映画」として「楽しんだ」(あえてこの言葉を使う)らそれでおしまいはまずい。

それにモブノリオやらサイードやらといった「言論」に対してどんな態度を取ったか、
時の政権にどんな言葉をなげかけたか、などということは、到底判断材料にはならない。
だいたいブンジュンだって新潮だっていつも時の政権には批判的だろうw

ハスミンが体制側にいるってのはそんな次元の話ではない。
むしろ、何に対して沈黙しているか、だよ。重要なのは。