伊藤整はいわゆる私小説群の中にも
全体化に抗す人間的営為としての私小説の存在を指摘し
こういう自己探求こそが文学の本質なのだ、と一部擁護した。
つまり文学とはあくまでプライベートなものであり、
その確立こそが主目的なのだということ。