普段小説読まない人間だが最近40年ぶりに読んだ
子供の時読んで感じた、正義感の強い坊ちゃんの痛快な話というイメージと全然印象が違うのな
親父にも兄貴にも疎まれ、それを開き直って受け止めるような坊ちゃんの独語が哀れで、前半だけで悲しくなってきた
ラストも赤シャツを改悛させるでもなく論破するでもなく、暴力で一時的に溜飲を下げるだけというのも虚しい
清と、想像される松山の美しさだけが救いの話;