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1950年以降の海外文学で最高傑作を選ぶなら2 [無断転載禁止]©2ch.net
0221吾輩は名無しである垢版2019/11/18(月) 20:49:31.56ID:l5Ic0s6S
『21世紀の世界文学30冊を読む』都甲幸治

1 ジュノ・ディアス 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』
2 ミランダ・ジュライ 『いちばんここに似合う人』
3 タオ・リン 『アメリカンアパレルで万引』
4 ダニエル・アラルコン 『蝋燭に照らされた戦争』
5 ジュディ・バドニッツ 『素敵で大きいアメリカの赤ちゃん』
6 イーユン・リー 『黄金の少年、エメラルドの少女』
7 マイリー・メロイ 『どちらかを選ぶことはできない』
8 ピーター・ロック 『捨て去ること』
9 トマス・ピンチョン 『LAヴァイス』
10 ポール・オースター 『写字室の中の旅』
11 ドン・デリーロ 『墜ちてゆく男』
12 ドン・デリーロ 『ポイント・オメガ』
13 フィリップ・ロス 『憤慨』
14 スティーヴ・エリクソン 『ゼロヴィル』
15 アレクサンダル・ヘモン 『愛と困難』
16 アレクサンダル・ヘモン 『ラザルス計画』
17 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 『なにかが首のまわりに』
18 ハ・ジン 『すばらしい墜落』
19 カレン・テイ・ヤマシタ 『サークルKサイクルズ』
20 J・M・クッツェー 『悪い年の日記』
21 ロベルト・ボラーニョ 『南北アメリカのナチ文学』
22 ジョージ・ソーンダーズ 『説得の国で』
23 デニス・ジョンソン 『煙の樹』
24 リン・ディン 『偽の家』
25 リディア・デイヴィス 『嫌なこといろいろ』
26 ブライアン・エヴンソン 『遁走状態』
27 ジム・シェパード 『わかっていただけますよね』
28 マイケル・シェイボン 『ユダヤ警官同盟』
29 ジョナサン・リーセム 『あなたはまだ私を愛していない』
30 ダン・ファンテ 『安酒の小瓶 ロサンゼルスを走るタクシードライバーの話』
0222吾輩は名無しである垢版2019/11/19(火) 21:02:21.35ID:w3wqPsxE
都甲さんとは趣味が合わないんだよな
ジュノ・ディアスはじめ◯◯系アメリカ人ものはもういいや
お腹いっぱい
0223吾輩は名無しである垢版2019/12/01(日) 17:14:03.22ID:vGT8Pe72
海外文学の読書会「ガイブンキョウク」 過去の課題本

<2015年>
01カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』(土屋政雄訳、早川書房)
J・M・クッツェー『マイケル・K』(くぼたのぞみ訳、岩波文庫)
02ブルース・チャトウィン『ウイダーの副王』(旦敬介訳、みすず書房)
ギュスターヴ・フローベール『ボヴァリー夫人』(芳川泰久訳、新潮文庫)
03ロベルト・ボラーニョ『アメリカ大陸のナチ文学』(野谷文昭訳、白水社)
スタニスワフ・レム『ソラリス』(沼野充義訳、ハヤカワ文庫)
04マーガレット・ミッチェル『風と共に去りぬ』(鴻巣友季子訳、新潮文庫)
フィル・クレイ『一時帰還』(上岡伸雄訳、岩波書店)
05リチャード・パワーズ『オルフェオ』(木原善彦訳、新潮社)
アンナ・カヴァン『氷』(山田和子訳、ちくま文庫)
06ミシェル・ウエルベック『服従』(大塚桃訳、河出書房新社)
ミラン・クンデラ『冗談』(西永良成訳、岩波文庫)
07キルメン・ウリベ『ムシェ 小さな英雄の物語』(金子奈美訳、白水社)
エイモス・チュツオーラ『薬草まじない』(土屋哲訳、岩波文庫)
ゲスト:金子奈美さん(『ムシェ 小さな英雄の物語』訳者)
08セサル・アイラ『文学会議』(柳原孝敦訳、新潮社)
フランツ・カフカ「変身」「訴訟」(多和田葉子・川島隆訳、集英社文庫)
0224吾輩は名無しである垢版2019/12/01(日) 17:15:52.89ID:vGT8Pe72
<2016年>
09ゼイディー・スミス『美について』(堀江里美訳、河出書房新社)
ミロラド・パヴィチ『ハザール事典』(工藤幸雄訳、創元ライブラリ)
10フアン・ガブリエル・バスケス『物が落ちる音』(柳原孝敦訳、松籟社)
ディーノ・ブッツァーティ『タタール人の砂漠』(脇功訳、岩波文庫)
11ダニエル・アラルコン『夜、僕らは輪になって歩く』(藤井光訳、新潮社)
スティーヴ・エリクソン『Xのアーチ』(柴田元幸訳、集英社文庫)
12トーマス・ベルンハルト『消去』(池田信雄訳、みすず書房)
カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(村上春樹訳、新潮文庫)
13ナーダシュ・ペーテル『ある一族の物語の終わり』(早稲田みか・簗瀬さやか訳、松籟社)
オルハン・パムク『わたしの名は赤』(宮下遼訳、ハヤカワepi文庫)
14カルロス・フエンテス『テラ・ノストラ』(本田誠二訳、水声社)
ゲスト:本田誠二さん(『テラ・ノストラ』訳者)
15エドゥアルド・ハルフォン『ポーランドのボクサー』(松本健二訳、白水社)
スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』(岸本佐知子訳、河出文庫)
16マルカム・ラウリー『火山の下』(斎藤兆史・渡辺暁・山崎暁子訳、白水社)
ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』(須賀敦子訳、白水Uブックス)
17フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』(土岐恒二訳、水声社)
アントナン・アルトー『ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト』(鈴木創士訳、河出文庫)
18スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『セカンドハンドの時代』(松本妙子訳、岩波書店)
19チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカーナ』(くぼたのぞみ訳、河出書房新社)
20イタロ・カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』(脇功訳、白水Uブックス)
カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まった』(竹山博英訳、岩波文庫)
0225吾輩は名無しである垢版2019/12/01(日) 17:17:00.77ID:vGT8Pe72
<2017年>
21閻連科『炸裂志』(泉京鹿訳、河出書房新社)
ゲスト:泉京鹿さん(『炸裂志』訳者)
22ムルド・フェラウン『貧者の息子 カビリーの教師メンラド』(青柳悦子訳、水声社)
ゲスト:青柳悦子さん(『貧者の息子』訳者)
23村上春樹『騎士団長殺し』(新潮社)
24フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』(木村榮一訳、河出文庫)
パスカル・キニャール『さまよえる影たち』(小川美登里・桑田光平訳、水声社)
25イルゼ・アイヒンガー『より大きな希望』(小林和貴子訳、東宣出版)
ゲスト:小林和貴子さん(『より大きな希望』訳者)
26キャサリン・ダン『異形の愛』(柳下毅一郎訳、河出書房新社)
27ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』(黒田寿郎・奴田原睦明訳、河出文庫)
28イサベル・アジェンデ『精霊たちの家』(木村榮一訳、河出文庫)
29チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(斎藤真理子訳、河出書房新社)
ゲスト:斎藤真理子さん(『こびとが打ち上げた小さなボール』訳者)
30テジュ・コール『オープン・シティ』(小磯洋光訳、新潮社)
31エヴゲーニイ・ザミャーチン『われら』(川端香男里訳、岩波文庫)
32チゴズィエ・オビオマ『ぼくらが漁師だったころ』(粟飯原文子訳、早川書房)
ゲスト:粟飯原文子さん(『ぼくらが漁師だったころ』訳者)
33ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(斎藤真理子訳、晶文社)
34プリーモ・レーヴィ『これが人間か』(竹山博英訳、朝日新聞出版)
35閻連科さんとの交流会
0226吾輩は名無しである垢版2019/12/01(日) 17:18:45.14ID:vGT8Pe72
<2018年>
36コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』(谷崎由依訳、早川書房)
37ビルヒリオ・ピニェーラ『圧力とダイヤモンド』(山辺弦訳、水声社)
ゲスト:山辺弦さん(『圧力とダイヤモンド』訳者)
38『世界イディッシュ短篇選』(西成彦編訳、岩波文庫)
39ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』(鼓直訳、水声社)
40ファン・ジョンウン『野蛮なアリスさん』(斎藤真理子訳、河出書房新社)
41ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』(小山太一訳、光文社古典新訳文庫)
42ザカリーヤー・ターミル『酸っぱいブドウ/はりねずみ』(柳谷あゆみ訳、白水社)
ゲスト:柳谷あゆみさん(『酸っぱいブドウ/はりねずみ』訳者)
43サンドラ・シスネロス『マンゴー通り、ときどきさよなら』(くぼたのぞみ訳、白水社)
44フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』(杉山晃・増田義郎訳、岩波文庫)
フアン・ルルフォ『燃える平原』(杉山晃訳、岩波文庫)
45リチャード・フラナガン『奥のほそ道』(渡辺佐智江訳、白水社)
46チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏』(河島英昭訳、岩波文庫)
47アリ・スミス『両方になる』(木原善彦訳、新潮社)
48チベットの作家ラシャムジャさんと話そう!
49残雪『黄泥街』(近藤直子訳、白水社)
50ケイト・ザンブレノ『ヒロインズ』(西山敦子訳、C.I.P.Books)
ゲスト:西山敦子さん(『ヒロインズ』訳者)
0227吾輩は名無しである垢版2019/12/01(日) 17:20:33.25ID:vGT8Pe72
<2019年>
51フョードル・ドストエフスキー『白痴』(亀山郁夫訳、光文社古典新訳文庫)
52アルベール・カミュ『異邦人』(窪田啓作訳、新潮文庫)
ゲスト:青柳悦子さん(『バンド・デシネ 異邦人』訳者)
53チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、筑摩書房)
54呉明益『自転車泥棒』(天野健太郎訳、文藝春秋)
55ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(若島正訳、新潮文庫)
ゲスト:若島正さん(『ロリータ』訳者)
56ボフミル・フラバル『わたしは英国王に給仕した』(阿部賢一訳、河出文庫)
ゲスト:阿部賢一さん(『わたしは英国王に給仕した』訳者)
57マリー・ンディアイ『三人の逞しい女』(小野正嗣訳、早川書房)
58ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』(岸本佐知子訳、講談社)
59トニ・モリスン『青い眼がほしい』(大社淑子訳、ハヤカワepi文庫)
ゲスト:吉田希依さん(熊本県立大学講師、トニ・モリスン研究者)
60マルセー・ルドゥレダ『ダイヤモンド広場』(田澤耕訳、岩波文庫)
61ク・ビョンモ『四隣人の食卓』(小山内園子訳、書肆侃侃房)
ゲスト:ク・ビョンモさん(『四隣人の食卓』著者)、小山内園子さん(『四隣人の食卓』訳者)
62V・S・ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然・小野正嗣訳、岩波文庫)

<2020年>
63コストラーニ・デジェー『エシュティ・コルネール もう一人の私』(岡本真理訳、未知谷)
64サミュエル・ベケット『モロイ』(宇野邦一訳、河出書房新社)
0229吾輩は名無しである垢版2020/11/07(土) 09:09:22.82ID:88KaWwzZ
ジョセフ・ヘラー「キャッチ=22」
ジョン・ル・カレ「パーフェクト・スパイ」
ホセ・ドノソ「夜のみだらな鳥」
ジョン・ファウルズ「魔術師」
ドン・デリーロ「リブラ 時の秤」
0230吾輩は名無しである垢版2022/02/26(土) 07:16:29.70ID:ro0ZdPuy
「軟弱な前衛諸派」が忘却の淵に沈んだ後、これまでマイナーな大衆文学作家と見なされがちだったハワード、ラヴクラフト、トールキンこそが20 世紀の「主流」となる
0231吾輩は名無しである垢版2022/04/13(水) 19:08:44.80ID:Ykl/DdKK
ガイブンキョウク 課題本
<2020年>
65 ヴァージニア・ウルフ『幕間』(片山亜紀訳、平凡社ライブラリー)
66 ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』(雨沢泰訳、河出文庫)
67 W・G・ゼーバルト『アウステルリッツ』(鈴木仁子訳、白水社)
68 ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー『フライデー・ブラック』(押野素子訳、駒草出版)
69 崔仁勲『広場』(吉川凪訳、クオン)
70 ジェラール・ド・ネルヴァル『火の娘たち』(野崎歓訳、岩波文庫)
71 ファトス・コンゴリ『敗残者』(井浦伊知郎訳、松籟社)
72 テオドール・シュトルム『みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ』(松永美穂訳、光文社古典新訳文庫)
73 ベルナルド・アチャガ『アコーディオン弾きの息子』(金子奈美訳、新潮社)
74 ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ『忘却についての一般論』(木下眞穂訳、白水社)
75 ミン・ジン・リー『パチンコ』(池田真紀子訳、文藝春秋)
76 アフマド・サアダーウィー『バグダードのフランケンシュタイン』(柳谷あゆみ訳、集英社)
0232吾輩は名無しである垢版2022/07/23(土) 19:29:49.17ID:fXUbzZm6
ガイブンキョウク 課題本
<2021年>
77 マーガレット・アトウッド『誓願』(鴻巣友季子訳、早川書房)
78 ツェワン・イシェ・ペンバ『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』(星泉訳、書肆侃侃房)
79 カレル・チャペック『ロボット-RUR』(阿部賢一訳、中公文庫)
80 イレーヌ・ネミロフスキー『フランス組曲』(野崎歓・平岡敦訳、白水社)
81 イタロ・ズヴェーヴォ『ゼーノの意識』(堤康徳訳、岩波文庫)
82 ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』(高山宏訳、研究社)
83 トマス・ピンチョン『ブリーディング・エッジ』(栩木玲子・佐藤良明訳、新潮社)
84 ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセン『王の没落』(長島要一訳)
85 ジョージ・エリオット 『ミドルマーチ』(廣野由美子訳、光文社古典新訳文庫)
86 エルフリーデ・イェリネク『ピアニスト』(中込啓子訳、鳥影社)
87 ミヘイル・ジャヴァヒシヴィリほか『20世紀ジョージア(グルジア)短篇集』(児島康宏編訳、未知谷)
88 オーシャン・ヴオン『地上で僕らはつかの間きらめく』(木原善彦訳、新潮社)
0233吾輩は名無しである垢版2022/09/18(日) 18:03:57.76ID:OhvGOTOS
1950年以降と言っても、すでに70年を越す蓄積があるのか。
0234吾輩は名無しである垢版2022/09/18(日) 18:19:28.17ID:JlV6GkRZ
世界終末戦争に1票
0235吾輩は名無しである垢版2022/09/19(月) 12:30:28.10ID:L8TOSaXS
うーん、読んでません。勉強不足です。
0236吾輩は名無しである垢版2022/12/19(月) 18:26:16.07ID:NDj1ssBS
スタニスワフ・レムのソラリス
0237吾輩は名無しである垢版2022/12/24(土) 06:41:57.85ID:Hnaf1PII
ロリータ
0238吾輩は名無しである垢版2022/12/24(土) 11:53:52.67ID:ZcHt3Kz3
50年代から70年代まではやたら長い小説が持て囃されたけど、
以降はそこまで長くないほうが評価されやすくなっているよね
ロリータは55年刊だけど、ちょうどいい長さではある
0240吾輩は名無しである垢版2022/12/25(日) 10:35:20.19ID:Yfh5ceyB
ナボコフ『青白い炎』、クンデラ『冗談』、パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』、
ソルジェニーツィン『ガン病棟』、スタイロン『闇の中に横たわりて』、
ペレック『人生 使用法』、シモン『フランドルへの道』、
ファウルズ『フランス軍中尉の女』、ノサック『弟』、マラマッド『修理屋』

20世紀後半の世界文学から感銘を受けた10作を思いつくまま挙げてみた
0241吾輩は名無しである垢版2022/12/25(日) 15:47:49.16ID:9OsGJ8bN
『青白い炎』からどんな感銘を受けたっていうんだ婆さん?
0242吾輩は名無しである垢版2022/12/25(日) 16:35:41.61ID:VTm0Njm4
>>241
あれは形式の面白さだな。感銘するようなもんじゃない。宇多田ヒカルが詩の部分を読みながら感涙したっていう噂だが、感性豊かよ!みたいなパフォーマンスか?
0243吾輩は名無しである垢版2022/12/25(日) 21:44:54.05ID:djeN1cDO
>>240
50〜60代のチョイスだな
期間区切っても結局世代に左右されるわけだ
0246吾輩は名無しである垢版2023/07/29(土) 02:40:59.43ID:zVuoIjzB
本棚の中の骸骨:藤原編集室通信
ジョン・フランクリン・バーディン―恐怖の研究―

 しかし、バーディンのこうした作品群は、40年代アメリカにあって必ずしも孤立
したものではありませんでした。むしろ、第2次大戦直後のアメリカは、異常心理
への関心や精神分析をとりいれたミステリを輩出しているといってもいいくらいで
す。『狙った獲物』 『殺す風』 (創元推理文庫) など切れ味鋭い傑作をものしたマ
ーガレット・ミラーの、一連の心理スリラーの出発点となった 『鉄の門』 (ハヤカ
ワ・ミステリ文庫) が45年、ヘレン・ユースティスのはなれわざ的作品 『水平線の
男』 (創元推理文庫・絶版) が46年、さらに50年代にはいると 『ふくろうの叫び』
(河出文庫) のパトリシア・ハイスミスや、『消された時間』 (ハヤカワ・ミステリ文
庫) のビル・S・バリンジャーといった、このジャンルの名手が登場しています。

 精神分析に強い関心を寄せた作家は、こうしたサスペンス系の作家ばかりではあ
りません。アメリカ本格の代表的作家エラリイ・クイーンも、この時期、異常心理
ミステリへの傾斜をいちだんと深めています。戦争で神経を病んだ帰国軍人が自分
の中に流れる殺人者の血におびえ、過去の事件を再調査しようとする 『フォック
ス家の殺人』 (45) (ハヤカワ・ミステリ文庫)、記憶喪失症の青年が無意識のうち
に犯罪をおかしていたのではないかという疑惑に苛まれ、エラリイに助けを求める
『十日間の不思議』 (48) (ハヤカワ・ミステリ文庫)、異常殺人者による大量殺人
ミステリの先駆的作品 『九尾の猫』 (49) (ハヤカワ・ミステリ文庫) と、40年代
後半のクイーン作品には、犯罪を一個のパズルとみたて、論理のみを武器として謎
を解き明かしていくことに専念していた、30年代国名シリーズの面影はもはやあり
ません。

ジョン・フランクリン・バーディン 『悪魔に食われろ青尾蠅』 (翔泳社) 解説を一部改稿。
0247吾輩は名無しである垢版2023/07/29(土) 22:56:33.30ID:+pUf99r/
誰も中国文学あげてないな
「白檀の刑」とかどうよ
0248吾輩は名無しである垢版2023/07/30(日) 07:26:11.62ID:5TYmiphE
ミラン・クンデラ追悼
『冗談』『不滅』
0249吾輩は名無しである垢版2024/04/02(火) 22:04:20.99ID:LIhfeMv4
公募ガイド
世界文学があなたの小説を新しくする3:大きな物語は辺境からやって
くる(沼野充義教授インタビュー)
2024/03/13

――20世紀後半は、ラテンアメリカの文学が出てきます。
西洋小説があまりにも完成されて、先へ行ってしまったために⓬行き詰まり、自家中毒になってしまっ
た。それに対するカンフル剤というか、起死回生の力強い一発が辺境からやってきました。

――辺境とは?
20世紀でいうとロシア、それからドイツもそうですけど、革命によって亡命者がたくさん出ています。
⓭ミラン・クンデラにしても⓮ソルジェニーツィンにしても、東欧やロシアの亡命者は西側に来たと
き、西側では忘れられた大きな物語を外部からもたらしたんです。
これと似たことが、日本にも起きています。楊逸という中国人作家が芥川賞を受賞しましたが、彼女の
作品は日本人が忘れかけていたような愛と青春と革命の感動的な物語で、『時が滲む朝』なんかはまさ
にそういう感じですね。

――現代の世界文学でお勧めは?
今のアメリカの移民が書いている文学とか、そういうところから学ぶものはすごくあると思います。そ
れはやはり、移民としてある環境に入っていき、そこで母語でない言語を習得して物語を書く。
それは自分の存在意義を見つけることでもあって、まさに書くことが生きることであるというような本
源的な機能を持っている。それが移民の文学です。

――たとえば、どんな作家がいますか。
中国系移民の⓯ハ・ジンとか、⓰イーユン・リー、タイ人の⓱ラッタウット・ラープチャルーンサッ
プ、インド系の女性作家⓲ジュンパ・ラヒリとか。みんな移民ですね。それからロシアからの移民二世
の⓳ゲイリー・シュタインガートなんかも非常に元気がいい。

――おもしろい世界文学の探し方は?
翻訳ものってそんなにたくさんありません。白水社、早川書房……。新潮社、集英社のような大手にな
ると売れない本は出しませんから。
0250吾輩は名無しである垢版2024/04/02(火) 22:14:52.87ID:wSLhYHZG
>249
>翻訳ものってそんなにたくさんありません。白水社、早川書房……。新潮社、集英社のような大手にな
ると売れない本は出しませんから。

大手こそ売れそうにない本を出すべきなんだよ。大型書店が売れそうにない本を置かなければならないのと同じだ。
「大手は売れない本を出しません」とかは、沼野充義の頭がボケてる証拠。
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