村上春樹が読者サイトで「国境の南 太陽の西」を自薦していたことに驚きました
この作品で主人公は女と寝てばかり、どこに中身があるのかと思っていましたから
暴投で一人っ子の生き様について強調していましたが、一人っ子の話はその後何の関係もありませんでした
つきあっていた女性を裏切り、妻を裏切り、次々と寝る
最後に思いかけず妻から自分を言い当てられた主人公の動揺が描かれますが、
それは芥川龍之介が「歯車」で、自殺しようとしていることを妻に言い当てられ動揺するシーンの二番煎じです
村上春樹がこの作品を気に入っているとしたら、私の読書に何が足りなかったのやら