>>328
pdfにまとめて数百ページにまとめている人がいるよ
誤訳の指摘をする際に問題なのは翻訳者が十分に時間をかけて翻訳していない可能性がある、ということ
亀山訳は再版を重ねるたびに誤訳の修正を行っていて、これまでの訳からあえて違う訳にしたことへの信念とか根拠がない
他国の翻訳と比較し、精確な訳文を作ることに力を尽くした形跡が、言ってしまえば乏しい
だから蓄積された研究書と突き合わせて、必ずしもロシア語を介さないアマチュアの読者が多数の疑問を指摘し、ロシア語専門家に問い合わせて誤訳、としている

別に亀山訳にかみつく人のように「この一節を数十年読んできたので、あまりにも無理解な翻訳に愕然とした」などとは言わないけれど、ある意味やっつけ感
そもそもわかりにくい構文のドストエフスキーの分かりやすい普及しやすい翻訳、というコンセプトはいいとして、おそらく学生・院生の下訳を多数使っているだろうというのはたぶん正しい
あんなにも独創的な(過去の翻訳と異なる)のに、翻訳にかかった期間は結構短い
分業で作り上げた(だから指摘されればころころ翻訳を変える)品物という印象
亀山訳を攻撃する人達のスノッブぶりも嫌ではあるけど、一応嫌われる理由がある