七つの殺人に関する簡潔な記録
単行本 – 2019/6/20

マーロン ジェイムズ (著

史上初 ジャマイカ出身作家のブッカー賞受賞作!
世界が瞠目した巨大小説

1976年12月3日、ボブ・マーリー暗殺未遂。
事件は襲撃犯の思惑を越え、暴力の連鎖を引き起こす。
聞こえるか? 歴史から消された者たちの声が。
1976年12月3日、レゲエ・スターにしてジャマイカの英雄ボブ・マーリーが襲撃された。
その日は、高まる政治的緊張を鎮めるためのコンサートの2日前であり、総選挙が控えていた。
ボブ・マーリーは一命を取りとめるものの、暴力は加速する。
国を二分し、やがてアメリカ合衆国をも巻き込んでゆく。
襲撃したギャング、裏で操る政治家、CIA工作員、アメリカ人記者、
事件を目撃してしまった女性、さらには亡霊まで、70名以上の人物が闘い、
血に塗れながら己が見た真実を語る。
現実の事件をもとに、語られざる歴史をつむぐ途方もない野心、
禍々しくも美しいディテール、多彩に鳴り響く音楽的文体に、 世界の文学ファンが狂喜した!
ジャマイカ出身の作家では史上初のブッカー賞を受賞した巨篇。