日本って、集団意識も個人意識も根付かなかったね。どっち付かずというべきか。
個人主義が根本にあってこそ、協調性が発揮される。アメリカがいい例。
アメリカは個人を尊重し大切にする。
だからといって内向的で自閉的なことも無く、どちらかと聞かれると外交的で陽気と言える。むしろ協調性も高い。
個がしっかり形成されているからこそ自分を他に発信でき、自信が出てくる。
日本人みたいに他人の目を気にしながら生きているような民族は、個の未形成の様子そのもの。
日本人に個人主義が根付かなかったのは今回説明するまでもなく普遍的に共有されている事実であろう。
ここで全体意識が高まったのかと問いかけるとそうでもない。
今日の日本は全体主義を強いられる社会だ。しかし、個の不形成からなる全体主義は淡く脆いモノである。
表面上だけの建前。人前だけの礼儀、優しさ。人の目による仮初の性格といえよう。
人に見られなければ情というものはないに等しい。例えば、すぐに盗まれる透明傘みたいに。
個人主義もなく強いられた全体意識。人前だけの人格。
今の日本人は宙ぶらりんの状態だ
個が定着せずに全体と個の間を漂っている。それが日本人の本質であろう