で、俺ら下々の個人と、国家の関係になってくる訳ですが、
頭の隅に置いておかなければならないことは、
民主主義、平等主義といった概念は、
いわば「国民皆平」的な概念といっしょに育ってきたものなわけですね。

ギリシャの民主主義も、奴隷制に基礎をおきつつ、
国家の大事には皆平等に戦おう!という気持ちが根底にあり、
プラトンも一番高貴な階級は戦士だと言っている。
まあ教養と知性を兼ね備えた戦士を考えてるわけですな。

で、日本が近代国家化する過程で、廃藩置県が行われ、
士農工商がなくなって、皆「国民」になった。
まあこれはいざとなったら皆んな兵隊になって戦ってね、ということです