〔G〕   いのり、 愛、 および 他界 との 接触 について   青年 よ、 いのり を 忘れ ては なら ない。 いのり を
あげる たび に、 もしも その いのり が 真摯 な もの で あれ ば、 あらた な 感情 が ひらめく だろ う、 そして
その 感情 の なか には あたらしい、 それ まで 知ら なかっ た 思想 が ふくま れ て い て、 その 思想 に 勇気づけ
られる だろ う。 そして、 いのり は 自己 教育 で ある こと が わかっ て くる だろ う。

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ぼくが引用する箇所は、特殊で特別の思想が、書かれているのではない、と思う。その表現は見事であり、
キリスト教的な色と香りがするが、要するに宗教的な感覚と実践の表現だ。
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さらに こういう こと も おぼえ て おく が よい。毎日、 できれ ば、 心 の なか で、「 主 よ、 きょう あなた の
前 に 召さ れ た すべて の 者 に 恵み を 垂れ た ま え」 と くりかえし 唱える こと だ。

なぜなら、 毎時 毎分 何 千 という 人間 が この 地上 の 生活 を 棄て て、 その 魂 が 神 の 御前 に 立つ から だ――
そして その うち の いかに 多く の 者 が ひとり さびしく、 だれ にも 知ら れる こと なく、 悲哀 と 寂寥 の うち に
この世 に 別れ を つげ た か しれ ない から だ、 しかも だれ ひとり 彼ら を 憐れむ 者 も い ない し、 彼ら が 生き
て い た のか どう かさえ まったく 知る 者 も い ない から だ。