トルストイは、シェイクスピア、とくにリア王が嫌いだったらしいけど、ドストエフスキーは好んでる傾向があるとおもう、なぜなら引用が多々あるから
ドストエフスキーは彼の作品が好きだったのかな?
善悪の葛藤や、運命に抗しようとする登場人物とか、悪意の快感による人間の意識とか、嫉妬での殺人とかね、劇的で2極端に対峙させる会話や展開 等等
ドストエフスキーとシェイクスピアは共通点があるとおもうんだ

ーーー第5編第4 米川正夫訳ーーー
イヴァン「ぼくが考えてみるに、もし悪魔が存在しないとすれば、つまり人間が作り出したものということになるね。そうすれば人間は自分の姿や心に似せて、悪魔を作ったんだろうじゃないか。」
アリョーシャ「そんなことを言えば、神さまだって同じことです。」
イヴァン「おまえは『ハムレット』のポローニアスのいわゆる、言葉をそらすのになかなかえらい才能を持っているね。」とイヴァンが笑いだした。
「おまえはちゃんとぼくの言葉じりをおさえてしまった。いや、けっこう、大いに愉快だよ。」
ーーー第5編第4 米川正夫訳ーーー