0920吾輩は名無しである
2018/01/25(木) 00:19:58.57ID:Xfu0GFzQオーウェルの恐ろしいところは、権力維持そのものを最終目的とすることが人間にはありえる、という本性を暴いたことだと思う
人間は目的達成のために欲を満たそうとするのではなければ理解がいっそう難しくなる
殺人ですら強盗のためか、強盗ですら金のためか、目的のための行使ならば理解できるし、権力把握でさえその自由気ままな行使のためならば理解もできまた反抗もできるだろう
ただオーウェルの世界では、まるで快楽者のように、殺人のための殺人を最終目的に、権力維持を何かに使うのではなくて権力維持を目的に権力を求めうるということ
オーウェルの世界は、この目的と作用の曖昧さの不条理な感じが奇妙でとても恐ろしさを感じるよね
ドストエフスキーの犯罪者はどことなく先の目的のために犯罪を犯すもの(ラスコリニコフとか)、が多いので理解をできる(しようとできる)けど