>>292
これ実際にそこにいた人がいて
太宰は学生が訪ねてきて上機嫌に多弁ななか、
途中平岡少年がボソボソと小声で
「ぼくはあなたの作品をあまり好きではありません」
と言い、太宰が表情を変えてそちらをチラッと見て
「なら、来なきゃ良いじゃねえか」とだけ言って、
何事もなかったかのように快活に話を続けた
というのが、少なくとも客観的な出来事らしい。