>>994
原子心母のジャケットですけど、外側ぜんたいにカンバス調にエンボッサーが
かかってるんです。新しい絵を描くときにガーっとカンバスを色で潰して
ナイフでならすでしょ。あんな感じの触り心地。今でもアメリカ娯楽小説
ペーパーバックの表紙なんかに時々ありますね。
内ジャケ見開きの牧草地引き画は貼り付けなんだけど、これにもうっすらと
同じ様な型押しがしてある。
ポリのLP外袋とジャケット開口部を揃えて盤を出し入れしてる人だと
ちょっと気がつかないかもしれない。
私は、レコードを買うとジャケットの中にあるものは全部だして絵や字を
眺めるコドモでしたから、(おお…かっこいい♪)と思いながらナデナデした
記憶があります。これを買ったのはたぶんアニマルズが出るちょっと前、
同じような感じで、マット調の地に箔押し風の字と絵を組み合わせた
東芝のビートルズ二枚組編集盤「ラブソングズ」より前、字と絵を型押し調子に
したワーナーのザバンド「ラストワルツ」サントラより後だったと思う。
これね、今世紀はじめ頃のカナダとかイギリスの再発LPだとツルツルのやつが
あって、ひとと話してて通じなかったことがあるんですけど、20世紀の
レコード時代に出たものは、東芝盤も英EMI盤も米コロンビアも同じ化工が
施されていました。CD時代になると、こういう「手触りの面白さ」みたいな
ものを追求することはグッと減っちゃいましたね。今はデジパックでいろいろ
遊んでるけど、ジュエルケースばかりの頃だと、XTC「ノンサッチ」初回盤
みたいなステンシル加工の絵を見て「おお♪」と思ったくらいかな。
文字タイトルの型押しはチョクチョクありましたけどね。マニックスとか。

発見したら、ぜひ撫でてみてください♪