大岡昇平
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戦後最大級の作家であり
優れた批評家でもありました 花影の抑制は意図的なんだろう
白洲正子ごときには解らなかったようだが この人の文章は現代人のお手本だな
簡潔、明快
衒学ぶったところは皆無
それで存分に表現できるという好例 現代小説作法 (ちくま学芸文庫)
出版社: 筑摩書房 (2014/8/6)
証言その時々 (講談社学術文庫)
出版社: 講談社 (2014/8/12)
対談 戦争と文学と (文春学藝ライブラリー)
出版社: 文藝春秋 (2015/8/20)
司馬遼太郎、阿川弘之、大西巨人、野間宏。
戦争を問い続け、書き続けた大岡昇平が、戦地を経験した九人の文学者と交わす白熱の議論。
ゴルフ 酒 旅 (中公文庫)
出版社: 中央公論新社 (2016/2/23)
無罪 (小学館文庫)
出版社: 小学館 (2016/4/6)
イギリスの著名な裁判を題材にした表題作など11篇のほかに、
「シェイクスピアとは誰か」という世界文学史上最大の謎にいどむ「シェイクスピア・ミステリ」と
アメリカ裁判史上最大の冤罪事件を再現し、つぶさに考察する「サッコとヴァンゼッティ」を収める。
大岡昇平 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 18)
出版社: 河出書房新社 (2016/7/11)
対照的な二組の夫婦と復員兵の愛をめぐる心理小説の傑作『武蔵野夫人』とその創作過程に関する「『武蔵野夫人』ノート」、
南方での戦争体験を元にした思索的小説『俘虜記』から「捉まるまで」等三篇、
ユーモア溢れるおとぎ話の続編「一寸法師後日譚」、花柳小説の佳品「黒髪」、神話と文学の起源をさぐる評論「母と妹と犯し」、
昭和天皇重篤に際して心情を綴った「二極対立の時代を生き続けたいたわしさ」など、
事件 (創元推理文庫)
出版社: 東京創元社 (2017/11/22)
レイテ戦記(一) (中公文庫)
出版社: 中央公論新社 (2018/4/20) 離れて時代を見るための10冊
納富信留選
パイドン プラトン全集1 プラトン
テクストとは何か ー編集文献学入門 明星聖子,納富信留
戦史 トゥキュディデス
レイテ戦記(上・中・下) 大岡昇平
ロゴスとイデア 田中美知太郎
石橋湛山評論集 石橋湛山
核の脅威 ー原子力時代についての徹底的考察 ギュンター・アンダース
インテンション ー実践知の考察 エリザベス・アンスコム
仮面の解釈学 坂部恵
意識と本質 井筒俊彦 小林秀雄と歴史の問題
宮川康子
一方,大岡昇平がここで引き合いに出されている森鴎外の歴史小説に生涯こだわり続けたの
は周知のことである。大岡は「歴史小説の問題」の中で,鴎外の史伝に触れ,「しかしここに美
しく描かれている封建的平凡人,及びその延長たる明治の士族が,鴎外が探索家の善意をもっ
て現した通りの人間であったかどうかが追求されたことはない。すべて鴎外の取った聞き書き
をそのまま真実と信じ込んでいる」だけだと批判する。そして「歴史記述の真実は,その対象
の『自然』だけではなく,歴史家の『人間』の真実に根ざしている」,「米騒動,社会主義者団
結,恐慌,ストライキの続発という世相の変遷の中に,鴎外は退屈な『北條霞亭』を作りなが
ら,生きながら死の中へ入っていく」と大岡が言うとき,そこには歴史の中に死相の美をしか見
なくなった小林への批判もまた含まれていたのではないだろうか。大岡はこの批判の上に立っ
て,絶筆となった『堺港攘夷始末』を書くのである。それは鴎外の『堺事件』を徹底的に検証す
る作業であった。それは大岡という「人間」に根ざした,歴史記述の真実を追究する作業だっ
たのである。35)
35)大岡昇平『歴史小説の問題』(文芸春秋社,1974) 山田参助「あれよ星屑」F発売中
いつかどこかで読んだ「戦争文学は突き詰めると(死者の代弁はできるか)ということだと思う」
という言葉と田中小実昌の従軍経験を書いたものにちょくちょく出てくる、
過去の述懐が物語化するのを強烈に否定しながら文章を綴るスタイルのことがいつも心にある。
2018年2月18日 われらの文学 第4 (大岡昇平)
出版年 1966
花影,俘虜記,野火,朝の歌,来宮心中,妻,母,父,叔母,ザルツブルクの小枝,沼津,黒髪,逆杉.
私の文学(大岡昇平) 解説(大岡信) 略年譜 笛吹
にしても、大岡昇平のミステリベストが
小栗虫太郎『完全犯罪』、
横溝正史『蝶々殺人事件』、
松本清張「天城越え」、
結城昌治『裏切りの明日』、
笠井潔『バイバイ、エンジェル』
というのは好みの傾向が全然みえてこなくて混乱するけど、
その雑食感はいかにも手当たり次第に読んでたマニア味があり、よい
2017年12月13日 1909年
3月6日 - 大岡昇平、小説家(+ 1988年)
3月29日 - 花田清輝、小説家・文芸批評家(+ 1974年)
4月10日 - 淀川長治、映画評論家(+ 1998年)
5月5日 - 中島敦、小説家(+ 1942年)
6月19日 - 太宰治、小説家(+ 1948年)
11月16日 - まど・みちお、詩人(+ 2014年)
12月19日 - 埴谷雄高、作家・評論家(+ 1997年)
12月21日 - 松本清張、小説家(+ 1992年) 小林には甘いよな
文章の作法としては明確に対立してるとしか思えないのに 野火
はじめて読んだ時はピンと来なかったんだけど、最近また読んだらスッと入ってきた
すごく良かった
隙なく上手いし面白い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています