「夜遊び音楽」のハウスというものがね、90年代までは、本当に原曲垂れ流し
だったんです。日本の夜遊び人にとって、音楽の呼び方はこのころまで
レコード屋がつけてくれた名称って感じでね、シーンとか踊らせ手(作り手)
と結び付いてる感覚が稀薄だったと思うんですよ。
アシッドジャズとかフリーソウルなんてね、謂うなればプレスティジだとか
ブルーノートみたいな括りなわけですよ。
それがね、土地の運動であるデトロイトとか、作り手のエフェクトの
ノブの使い方としてのフィルターとかね、音を流して踊らせる側の人の
手法や考え方が、夜遊びで踊る人側にも浸透していった時期が、ドラムンベース
とかビッグビートの登場した90年代半ばから00年までの時期だったんです。
それまでは、東京だってお皿をフェーダーで繋いで一丁あがりみたいなこと、
山ほどあったんです。とにかく躍りにいかないとわからないみたいに
本当の意味でなったのがこの頃。
素人演奏家でさえ、演奏とか表現への参加って場面での自分の楽器や音の
ありかたを考え直さなくちゃいけないようになった時期です。
(すくなくとも、わがこくデスクトップドラマーの表現力が飛躍的に高くなり、
練習しない生ドラマーは学祭バンドですらいっさい見向きもされないように
なった、決定的な変化の時期であったことだけは確かです)。
それまでは、レコード聴けばだいたいわかったような気分になってたもんです♪
いやほんとにw。