ニーチェはキリスト教の「禁欲主義的理想」をたたいているけれど、
こうざっくり見ただけでブッダの思想のほうがはるかに厳しく禁欲的なわけだ。
ブッダは酒を飲むなと言っているがキリストは周知のようにワインを飲む。
禁欲的といっても、「ブッダのことば」岩波文庫からはニーチェの言うような「陰気臭さ」はみじんも感じられない。むしろかぐわしさ、晴朗さを感じるわけだな。
そこはまあ不思議なところでね。