だからキーン氏が日本に帰化して高齢の養子をとったのは奇妙なようでよくわかることである。
たぶん氏を含めて、アメリカでは日本文学研究者というと「そいつはオカマか?」だもの。
村上春樹が売れたりして風向きが変わったようでもあるが、あれもノーベル賞が取れるようなものではない。
海外では一般的に詩の方が高級な文学とされているし、ノーベル賞も同じである(だからB.ディランが受賞した)。
だが村上なんぞは小説なんて俗な文芸の中でも(初期作品を除けば)至極通俗な作品しか書いていないのだ。