古市が小説を書くのなら
彼が掘り起こした「絶望の国の明るい若者」
を主人公とする作品でも書けば良いんだけどね

パヴェーゼの「美しい夏」のように
哀愁のこもった作品なら読みたいものだ

まあ、いつの世でも若者たちは自身の力量不足に悩み
絶望しているものだと思うけどさ
「なんとなくクリスタル」ですら絶望していたからね

若く美しい若者たちが若さゆえの享楽に耽りつつ
ぼんやりとした不安を感じながら日々を無為に過ごしているさまは
中高年から見ると美しいものなんだね
「ビッグトゥモロウ」や「ユダヤ人大富豪の教え」ではなく
文学を読むのはそういう事だと思う
最近の文学は変に社会性を追求しすぎなの