『狐物語』は12世紀後半にフランスで生まれた物語群である。
12世紀中期に書かれた『イセングリムス』を先行作品とし、
複数の異なる作者によって枝編が作られた。

ルナールは、レギンアルト=強いレギン(レギンは北欧神話を参照)を語源とし、
ライナールトやラインハルト、ライネケなどとも言われる。

イセングリムスは、イーゼグリム=私は恐ろしいを語源とし、
イザングランなどと言われる。

くがたちや決闘裁判、地方ほど徹底されなかった宗教戒律など、
当時のヨーロッパをよく風刺している。