国名にかんしては倭国だったり扶桑国だったりするからね
日本国というのは主に中国の王朝との外交での名称として使われてきた
それでも元寇の際は大日本国(大日如来本国の意味)と名乗り
南北朝末期には九州を統一した南朝政権が日本国として
独自に明に朝貢している

地域名称としての「日本」と国号としての「日本」そして統治体制としての「日本」
は必ずしも一致するわけではない

だから天皇国日本というイデオロギーが生まれる
天皇が縦軸となって日本という国家が通史的なものとして宣揚される
それゆえ「法」は副次的なものとなる

かりに「法」絶対的で起源となるのなら
帝国憲法発布前に日本国は存在しないことになるが
条約上は幕末に諸外国とかわされたものが有効であり
幕府瓦解後も主権者たる天皇の名のもとに効力が維持されていた