ノーベル文学賞を予想するPart8
2023年11月10日、韓国・KBSなどは「小説家の韓江(ハン・ガン)氏の長編小説『別れは告げない(原題)』で フランス四大文学賞の一つ、メディシス賞の外国文学賞を受賞した」と伝えた。 ttps://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_923579/ >>598 総合力ではどう見てもその二人より上だわな 大江よりもギリ上だろう でもいまさら後に引けないという連中の多いこと ※大抵はプライドだけが著しく高いオヤジども ttps://www.yomiuri.co.jp/culture/book/articles/20231106-OYT1T50119/ 今年のノーベル文学賞決定後、一部のスウェーデン紙は、 「間違ったノルウェー人(フォッセ)に贈られた」として、より優先すべき作家の名を挙げたという。 同紙が注目したのは、ダーグ・ソールスターさんの存在。 1941年生まれの重鎮で、『ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』は、村上春樹訳で作品世界に浸れる。 男性官僚が家庭と仕事を捨て、愛人と14年間の生活を送り、20歳になった息子と再会して奇妙な末路をたどる物語を、 感傷を排した抑制的な語りで紡ぐ。3部作の第1作に位置し、ノルウェーでは、残る2作も刊行されている。 オスロ大学の安倍玲子教授は「ソールスターは60〜70年代の学生運動に参加し、幻滅した。 村上春樹は、作品にうっすらと漂うかつての失望感に共鳴したのかもしれない」と話す。 『ノヴェル・イレブン、ブック・エイティーン』は父親視点で息子との関係の 軋みを描くが、 息子目線で親子の確執を扱ったベストセラーも忘れてはいけない。 カール・オーヴェ・クナウスゴールさんの『わが闘争 父の死』は、 親族らを実名で登場させ、少年時代からの歩みを赤裸々に明かした「オートフィクション」(自伝的小説)だ。 専制的だった父親は、アルコール依存症で周囲をトラブルに巻き込みながら生涯を終える。 物語の中盤、30歳間近の主人公カール・オーヴェが、その訃報に接する。 それまで抱え込んでいた親に対する苦い感情の塊が、融解していく心の移ろいを作中に焼きつけた。 「一昔前の親子関係にみる世代格差の歪みは、日本人にも響くはず。 大正期以降の文壇で自己批判にさらされてきた日本の私小説は、 ある意味で20世紀後半からの欧州におけるオートフィクションの流行を先取りしていたと言えるでしょう」 村上春樹さんは今こそ声を上げて自分の見解を明らかにするべきときだ 卵と壁のどちらの見方なのかはっきりさせるべきだ >>601 そのフォークナーを尊敬していたG・マルケスの作品も奇想天外なストーリーテラーぶりでエンタメとしても最高に面白い。大人の童話とは良く言ったモノだね。 あの饒舌豊穣な語り口は中々日本の作家には見当たらない。族長の秋は小説にしか出来ない作品と北野武が絶賛する位ぶっ飛んでる。今の時代も蔓延ってる独裁者を理解する最高の書でありエンタメ。 日本語の文章の達人でもあり、物語の筋の面白さを軸に置いていた谷崎潤一郎も希代のストーリーテラーだった。少将滋幹の母は傑作。 >>610 フォークナーがサスペンスフルなメロドラマの作家だったという議論がされているけど全くそのとおりだと思う https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/281578/1/sasaki_2023.pdf 推理小説の語りの歴史 --ディケンズ、ポーからフォークナーへ- 佐々木,徹 ベネットが今の推理小説はおもしろくないと言った 1929年に、アメリカでは、黄金時代の古典的でコージーなミステリーに対抗する ように、ハードボイルド派の旗手ハメットが『血の収穫』を発表した。まさしくこの頃、おそらくはそのハメットやもっと安物のダイム・ノヴェルにヒ ントを得たと思しき、センセーショナルな『サンクチュアリ』(1931)をフォークナーは発表する。 しかし、『サンクチュアリ』はもとより、『アブサロム』や『八月の光』などを考えると、推理小説的な要素にはかなり惹かれるとこ ろがあったのだろう。いや、もう一歩遡って、フォークナーはコリンズをはじめとするセンセーション・ノヴェルの延長線上にある作家だ、と言う方が 正しいのかもしれない。 『サンクチュアリ』に代表される初期のフォークナーは、しばしばその厭世観と悲観主義を非難されたが、ほんとうのところは、 『パイロン』以後の彼の作品をほかの同時代のわが国の作家と区別する顕著な特質は、読者にうしろめたい気持ちなしにメロドラマのス リルを味わわせてくれる、一種ロマンティックな道徳観であった。 サマセット・モーム 「小説はそもそも面白くなくてはならない」 カフカは「変身」を書いて自分でゲラゲラ笑っていた。セルバンテスの「ドン・キホーテ」のヤケクソ気味の面白さ。 谷崎はその当時跋扈していた思想や社会的なテーマなど目もくれずに筋の面白さ、楽しませる事が軸になっていた。泉鏡花も世間からマンネリと言われながらも独自の世界観で金物細工みたいなキラキラした作品を作り続けた。 皮肉にもそう言う吹っ切れた作家は時代性に打ち勝っていつの時代も読まれる。 モームは面白い そう思わないヤツは文学を分かっていない 真面目な話、平和賞と文学賞はいらない。 散々言われてるけど。 近年だとボブ・ディラン、カズオ・イシグロは嫌いじゃないけど??と思った。 だれか、来る ヨン・フォッセ 著 河合 純枝 訳 2023/12/22 ttps://www.hakusuisha.co.jp/book/b638291.html 楽園 これから出る本 アブドゥルラザク・グルナ 著 粟飯原 文子 訳 2023/12/25 ttps://www.hakusuisha.co.jp/book/b612676.html 白水社の『だれか、来る』は『舞台芸術〈05〉特集 劇場と社会』で同作品を翻訳してた人が出す予定なのか ヨン・フォッセに詳しい人なのは良いが、英語とドイツ語の重訳だそうだから、原語じゃないのは残念だな どっちも予約したけ原語じゃないのか ヨン・フォッセってニーノシュクだから翻訳むずそう それだけノルウェー語の翻訳者が日本にいないって証なんだろう 一応朝田千惠ってノルウェー語の専門家が、ニーノシュクで書かれたタリアイ・ヴェーソスの『氷の城』を出したりしてるんだけどな 戯曲だから専門性が問われる故に、重訳も仕方ないのか 岩波文庫からイプセンが4作刊行されているが、 1990年代にノルウェー語からの翻訳だ 出版社は原典翻訳者を真剣に探すべきだ アルバニアのカダレだって、当初は重訳だったが、 代表作『死者の軍隊の将軍』は原典翻訳になった >>623 『死者の軍隊の将軍』を原語が分かる井浦伊知郎の訳で出版した松籟社は「東欧の想像力」シリーズは「オリジナルの言語から訳されています」と自社のウェブページに書いてるぐらいだし、原語を重視している マイナーな言語であるアルバニア語ではなく、ノルウェー語なら訳者は他にもいるはずだ しかし、日本で盛んに訳されている言語以外の言語は往々にして「ワンマン紹介者」になってるから、その人が亡くなったら後続の人を見つけるのが難しいところはあるだろう ワンマンというと岩波文庫で『ダイヤモンド広場』を翻訳したカタルーニャ語の田澤耕氏が去年亡くなって、カタルーニャ語からの原典訳は今後は期待できないだろうなと思ったな。 フォッセやっと出た翻訳なのに重訳なんだな。 8年前岩波文庫から出たハムスン『ヴィクトリア』はノルウェー語 から翻訳されている 探せば翻訳者はいるのだから、重訳を出すのは出版社の怠慢 >>627 重訳をしなければいけないほどって意味だよ。話者人口のことなどお前に言われなくても分かっているわ シェイクスピアみたいに本当に面白ければ重訳だろうが問題ない 多分つまらないんだろう >>630 そういう問題ではない。あと内容については読んでいないものに対しては推測であろうが言及すべきではない ロシア作家を「スパイ」指定 侵攻反対のウリツカヤ氏 https://www.47news.jp/10596689.html ロシア法務省は1日、現代ロシアを代表する女性作家リュドミラ・ウリツカヤ氏を スパイとほぼ同義の「外国のエージェント(代理人)」に指定したと発表した。 各種のメディアを通じてウクライナ侵攻に反対し、「LGBT(性的少数者)の思想を宣伝した」と説明している。 ロシアはLGBTに関する情報拡散を法律で禁じている。 ウリツカヤ氏は小説「ソーネチカ」で世界的に注目され、「陽気なお葬式」など多くの作品が日本語に翻訳されている。 「クコツキイの症例」でロシア・ブッカー賞を受賞し、 近年はノーベル文学賞候補としても名前が挙がる。現在は国外で活動している。 若い男/もうひとりの娘 アニー・エルノー (著) 堀 茂樹 (翻訳) 早川書房 2024年05月22日 The 2024 Nobel Prize announcements LITERATURE – Thursday, 10 October, 13:00 CEST at the earliest イスマイル・カダレ もうあげないと、年齢的にギリギリ The International Booker Prize 2024 The winning title will be announced at a ceremony on 21 May カダレは「A Dictator Calls」という新刊を出したんだな >>639 ショートリスト Not a River - Selva Almada Mater 2-10 - ファンソギョン What I'd Rather Not Think Aboutby - Jente Posthuma Crooked Plow - Itamar Vieira Junior Kairos - ジェニー・エルペンベック The Details - Ia Genberg カダレの『石のクロニクル』読みたい アルバニア語から井浦伊知郎が翻訳して欲しい 仲俣暁生 @solar1964 ハン•ガン『別れを告げない』の書評を書き終えてあらためて思ったけど、 これは百倍よくできた『羊をめぐる冒険』だな。村上春樹さんには悪いけど、歴史への踏み込みが遥かに深い。 『羊』が書かれた時代、韓国はまだ軍政下だったから、むしろ『ねじまき鳥』と比較すべきかもしれないが。 とにかくいま、皆で読んで、語り合いたい、いちばんの小説。その意味でなら、ハン・ガンは私にとって 「80年代前半における春樹や龍」以来の、ポピュラリティのある現代文学作家。若い人がどう読むかを知りたい。 春樹は羊当時は歴史にコミットしていない バカな比較はやめればいいのに >>649 いや本自体を読まないのでは? 電車の中も食事中もスマホばかりで(見るともなしに見ると動画が映っている)本読んでるところなど見たことがない 今年は女性が取る番だな 小川洋子かハン・ガンだろう >>645 一回もコミットしたことないけどな コミットしたのならどっちが卵でどっちが壁なのかさっさと言うべきだいまこそね read.cgi ver 07.4.7 2024/03/31 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる