>>594

[最強チートのヒトバシラ]につきまして。

プロローグが、やたら長いですよね。物語がようやく動き出す、主人公が川で気を失うまが、文字数にして約1万7千文字、原稿用紙にして43枚ほどです。
しかも、1行が読点で改行されたりして短いので、原稿用紙に書いたとしたら、82枚にもなります。
しかも、地の文が99%もあります。台詞は1%しかありません。その地の文は一人称主人公の主観語りがほとんどです。

ほぼ愚痴と言い換えてもいいでしょう。読者としては、主人公はまだ未知のキャラです。つまり、赤の他人。
読者から会いに行った(読んだ)とはいえ、赤の他人が原稿用紙数十枚分も愚痴を言い出したら、聞く気にはなれません。
読者はまだ、主人公に興味を持っていいかどうかすら分からないわけですから。

作者視点としては、こういう前書きを置きたくなるのは分かります。せっかく考えたのだから書きたい。
そういう欲求があるので、読者に状況を説明してから、ストーリーを進めたほうが分かりやすい、などと言い訳考えたりもします。
でも、間違いです。ストーリーが進みだす、ドラマが起こるまでに原稿用紙数十枚分読んで、頭に入れてねと言われたら困惑します。
長めの短編1つ分ほど、何の面白みもないのに読まないといけないわけですから。重い軽い以前の問題です。

なお、重くてもいいです。読者として知識や気持ちが共有できる部分があれば、重いとか、深刻な話でも興味が湧いたり、共感できたりします。
どこにも共有するものがない、あるいは、あるかどうか判断がつかないから、単に面白くないだけになります。

第1話までなんとか読みましたが、いったん力尽きました。主人公が異世界らしきところに行き、ようやく話が始まるかと思ったら……。
例えば、n元素世界(n=1, 2, 3, …)とかオリジナルの何かが出て来る。世界観の基礎からして、これからなのかと、先が思いやられました。

そこまでも、例えば四則計算も怪しいとしておきながら、数学の本を拾って読んだことになっていたりする。設定が揺らいでる感じがします。
あるいは、主人公の当面の目的(行動の動機)が箇条書き。説明的な既述すら放棄していて、もう小説ではないですよね。

文章も無意味に改行が入っており、読みにくい。読点で改行したりすると、句点と読み間違えそうになります(すると、違う意味と取りかねない)。

感想をお求めになるため、匿名のこちらに晒されたわけですから、できればもう少し先までは読みたいと思いますが、気力が戻りますかどうか。
もし読み進められたとしても、「第1話 「人生のサイシュウワ」」までは感想は申し上げられません(「まるごと削りましょう」以外にない)。