〉「シリルカは防壁こそたいした設備でこそないが、広い平原とレスティケイブを見渡すことのできる、
ウェルリア王国との防波堤になってくれている要衝ようしょうだぞ!?」

そんな重要な場所なら防壁を造っておけよ

〉「こうするんですよ。シリルカだけでなく、周辺に住む民にすべての街を放棄させ、皇都まで輸送する。
そして、その街や施設、道中にある資材や食材として使える政治資源は、すべて燃やし尽くしながら逃げていくのです」

故郷を焼き払われた民が暴動を起こしかねない上に自分たちが財政難に陥りかねないという当然の発想がないらしい



「焦土戦をやるにしても、どこでウェルリア軍を叩くのだ、ルーク殿。我が国家には鉱山や豊かな田園が多く、すべてを焼き払うわけにはとてもではないができんぞ」

 閣僚たちの言葉に、僕は大きく頷いて、テーブルの上に広がる巨大地図の一点を指差す。
 シリルカの街から、皇都に至るまでの道の途中にある城塞都市じょうさいとし。

〉「皇都の衛星都市、リパンダール城塞都市で行う攻城戦でケリをつけましょう。
 ここなら、城塞から魔導銃によって騎兵を狙い撃ちすることも可能ですし、そもそも攻城戦は防衛が圧倒的に有利な戦いです。
 ここまでウェルリア軍をおびき寄せれば、もはや撤退も増援も敵わぬでしょうし、敵の士気も最低レベルになっていて、打ち砕くことは容易でしょう」

なんで敵が皇都に一直線に来ることが前提なんだよ
略奪が目的なんだから相手が待ち構えてるとわかり切ってる場所を狙うはずないだろうに



……なんかもうゆゆぽはホントにゆゆぽなんだなぁw