「あなたのことが、好き」
 たかしが止める間もなかった。
 スザンヌはそっと瞳をとじ、涙がこぼれた。
 呪いが発動する。
 スザンヌがくずれおちる。たかしはとっさに彼女を抱きかかえた。
 驚くほど軽く、やわらかい。しかしその生命は、すでに消えている。
「あ……ああああぁぁぁ……」
 たかしの口から、言葉にならない声がもれでた。
「俺も……俺も……ずっと……ずっと前から……」
 その先は嗚咽で続かなかった。

こういうこと?