>「あの婚約はヴィルフリート兄様を次期アウブにするためのもので、魔力の釣り合いは度外視された政略的なものでしたから、婚約者らしいことは何一つしていないのです」
>「決めた当時はどちらの魔力も成長前でしたし、領地内の貴族をまとめるにちょうど良かったのですよ」

政略結婚は当たり前の貴族でさえ魔力成長前に婚約を強いることは非道な行為なんだろうな
ヴィルは魔力の釣り合う第二夫人と子供を作れるけど地雷さんは子を持つ未来すら奪われるところだったんだな
そりゃあジルからすれば平民じゃなかったとしてもヴィルが第二夫人取って子供を残せない地雷さんアウブでヴィルが婿って選択肢は存在しないわ
アーンヴァックスに成長させられる前の段階ですらジルは勿論のこと成人したエグを遥かに凌ぐ魔力量だったことを思えば
ライゼガングの曽祖父を説得したいざというときは地雷さんの子をジルの養子にって言葉そのものが全て嘘になるんだよな
いざというときどころか子供すら生ませる気がなかったってことだろ
あの時は最終的な魔力差が分からなかったって理屈だとしても
成人までには魔力差がはっきり分かることになるから星結びを強行して地雷さんが子供を望めない立場に追いやられたって
ライゼガングが知ることになったろうから結局はライゼガングの姫への不当な扱いって主張は事実になる