>>971
じゃあさ、北方謙三の文章だけど

「ところで郭真(かくしん)、江陵の館の庭には、また花が咲くのか?」
「はい、今年の最後の花が」
「どんな色だ?」
「青です。抜けるような空の色です。この雪で、いたまないといいのですが」
「私には、あの花が慰めだった。次にはどんな色の花が咲くのかと、いつも愉しみにしていた」
「青い花が咲きます。それから、ほんとうの冬になってくるのです」
 一礼し、郭真は立ち去っていった。十名の兵は、ひとつの焚火を囲んでいる。
 夜が明けても、雪は降り続けていた。
「郭真、旗をあげよ。関羽雲長の旗を」
「はい」
「城を出る。私は、最後まで諦めぬ。男は、最後の最後まで闘うものぞ。これより、全軍で、益州の殿のもとへ帰還する」
 十名。それが全軍だった。(北方謙三「三国志」九の巻 野に降る雪 より)

この中に、自分の知らない語彙、自分は書けない表現のひとつでもある?

で、北方の三国志は絶賛されてるわけよ
じゃあ自分とその違いは何か、と研究してみたくならない?