>>364
毒々の人か。
とりあえずご指定の最終話を読んだので感想。

やりたことの本筋が「本能としての食人と自己のアイデンディティのせめぎ合い」みたいなところで
そこに結論を見出すことが着地点ではないことは把握できる。
難点がいくつか。

メインにあたる食人シーンにやりたいことが密集していて理解しづらい。
・食人の欲求と特徴的な食人・生殖の手法
・主人公のアイデンティティと過去の振り返り
・捕食対象の女子の反応・アイデンティティ
あたりが混乱している。
主人公の心中と捕食対象の子の反応はリンクして話が動く部分があるから置いておくとしても
設定としての食人人間の生態や姉の話を一通り説明してから
主人公の心中に踏み込んでいく方がわかりやすい。

「オテサーネク」って1回しか出て来ない単語で女子にまでその意味が通じてるのに戸惑う。
「私と姉は生殖能力という物を失ってしまった」について経緯や結果が分からない。
姉が何らかの象徴的な存在なんだろうけどそれがどういうものなのか読み取れない。

主人公のメンタルについては申し分なく描けていると思うので
あとは周辺を整えれば良いように思う。
例えば今回の捕食対象とは別に「どうでもいい普通の」捕食対象を冒頭あたりに入れて
食人の方法だけを淡々と描いておくとか。
字数ももう少し増やして、短編の1本ではなく複数話構成の単体作品にした方が良さそう。

閲覧数を見るとほぼ無い状態で恐らくタイトルで内容が分からず敬遠されていると想われるので
タイトル・キャッチコピー・あらすじについてはきちんとした方が。
(これは毒々でも指摘されていた記憶がある)
pixivみたいに同人の編集後記的な内容ではなく、
実際に書籍化された際のあらすじ紹介的なものの方がカクヨムでは好まれる印象がある。