>>555,551

>>554です。声に対して主人公の意識がついていくのが遅れるという手法自体はいいと思います(ときおり使われるテク)。
ただ、単発的な使い方に終始している感があります。効果を出すとしたら、

・声や対象についていく主人公の意識の速さに加速感を出す。
・何に対しても遅れるようにして統一感を出す。

のどちらかがやりやすいと思います。現状だと主人公の描写の都合上で恣意的に手法が使われている印象です。
文章的に気になったのがそこくらいでして、一読して状況やキャラの気持ちが分かるよう、うまく書かれていると思います。

物語としては冒頭(零)で「(主人公が)何をする話」なのかの打ち出しが弱い感じがします。
何をする話なのかを感じられないと、何のために読むかという読者のモチベに悪影響が出かねません。
全体としては充実した物語になっていると思いますので、ツカミ部分で損してるような気がします。
ですので、冒頭では偽でもいいので「主人公がこうしたがっている」を出してはどうか思います。
(偽:後でひっくり返すとか、ミスリードとか)

気になったのはそれくらいです。後は自分如きがどうこう口出しできるようなレベルではないと思いました。