とりあえず冒頭だけ。誤字脱字は勘弁な

2018年某月某日、第97代日本国内閣総理大臣安倍晋三は、国会へと向かう
公用車の中でいつになく上機嫌だった。内閣支持率は50パーセントを越え、
一時期安倍自民の足元を揺るがすかにみえたみんなの党も、今は見る影も
なく衰滅した。今や安倍自民を侵すものはないかに見えた。ところがである。
公用車の中で己の銅像が国会議事堂前に出現するという、奇妙な夢から覚
めた安倍晋三の前に広がっていたものは、今まで見たこともない風景だった。
「おい! 運転手。道が違うではないか! これはどうなっているんだ」
「なにも間違ってなんかいませんぜ総理。これから総理はこの俺ととも
に国会ではなく地獄へとゆくのだから」
「なんだと貴様! 私を誰だと思っている。俺は安倍晋三だぞ!わかっているのか」
「もちろんですとも総理。あなたは一国の運命を左右する人、そして俺はただの卑
しい一市民だ。だがあんたは何も気付いちゃいない。自分が裸の王様であること、
そして俺のような名もなき市井の者でも、簡単に貴方のような方の命を奪えるということをだ」