>>984

3話まで読みました。文章を書く能力はあると思います。異世界が交差するっていう設定も、他にはなくて面白いですね。

問題は、作者の書きたい世界が読者に伝わっていないということではないでしょうか。冒頭から専門用語で始まってます。作者は知っている言葉でも、初めて読む人は知りません。
スクランブルというのも、複数の異世界が交差する場所ということだと思いますが、そもそも、物語の舞台となる世界がどういう世界なのか分からないのに、異世界が交差する浮島と言われても分かりません。
ドランやラビ、ルナハートも異世界から来た人なのでしょうか? それなら、登場した際に、どういう世界から来たのかを説明しないと、異世界が交差するという設定が読者に入りにくいです。独自の設定なので、少ししつこいくらいにアピールした方がいいですね。

あと、文章に句読点がなさすぎます。どこかで区切りをつけないと非常に読みにくいです。
2話目の

>>恐る恐るクロトがドアを開いた次の瞬間、銀色のロングヘア―の学生服のようなブレザーを着た少女がその美しい髪をなびかせながら華麗にクロトの頭を紙のハリセンで引っ叩く。

というシーン。

例えば、

恐る恐るクロトがドアを開いた瞬間、そこには、ブレザー姿の少女が、待ち構えていたかのようにハリセンを振りかざしていた。
ピシャリッ! 長い銀髪を躍らせながら、少女が思いっきりハリセンを振り抜くと、小気味よい音を響かせて、クロトの頭を叩いた。

という具合に、文章を切った方がいいと思います。他にも句読点のない文章がありますね。
俺がパッと思いついた文章を書いただけなので、もっと旨いこと表現してもらえればいいかと。

それと、セリフが連続して続いているので、誰がしゃべっているのかも分かりにくいです。三人称視点の強みを活かして、描写をした方がいいです。

3話目のラビのセリフなんですが、

>>「なんでこんな……」

というシーン。これを

「なんでこんな……」

今にも泣き出しそうな顔のラビが唇を震わせながら、クロトを見つめる。

「そりゃ、まぁ……、お前に、死んでほし、く、ないしなぁ……」

という風にするとか。

ストーリーなんですが、琥珀が異世界から来たことをすぐに分かるっていうことと、クロトが琥珀のいた世界から来たことがすぐに分かることに非常に違和感があります。
作者がやりたいことなんでしょうが、そこに至るまでの経過をしっかりと書かないと、読者は置いていかれます。ここが個人的なブラバポイントでした。

タイトルや副題、あらすじも同様ですね。何も知らない人が見ても惹かれない。読めば分かるは、まず読みません。
タイトルや副題、あらすじで新規読者を引き込もうという努力は見えますが、もっと直接的に読者を引き込むようなものにしないと読んでもらえないと思います。