[ガガガ] 小学館ライトノベル大賞 44
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◆ 公式
http://gagagabunko.jp/
▲ 小学館ライトノベル大賞 ガガガ文庫部門
http://gagagabunko.jp/grandprix/index.html
▲ ガガガ文庫部門 第13回 応募要項
http://gagagabunko.jp/grandprix/entry13.html
▽ 第11回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門原稿募集中止のお知らせ
http://lululubunko.jp/lightnovel/novel_oubo.html
第13回締切
2018年9月末日(当日消印有効)予定
ガガガ文庫
ワープロ原稿の規定書式【1枚に42字×34行、縦書きで印刷のこと】70〜150枚。
第11回より手書き原稿での応募は不可になりました。
※ワープロ原稿は、第7回から書式が変更されていますので要注意。
※ガガガが中心になると思われます。 少女向けは少女スレの方が適。
●エントリーシートの「応募部門」には「ガガガ部門」・「ルルル部門」いずれかを書きましょう。
●到着確認のハガキは第7回から廃止になりました。
●GP/GGGPなどは、ワープロ書式による応募原稿の1P(文庫の見開き相当)を指しています。
※サンデーで何かあるたびに「ガガガ大丈夫か?」「いや、編集部の系譜が違うし」の繰り返しです。特異な事件があった場合にだけ話題にしましょう。
次スレは>>970 が立てましょう。もしダメだった場合は有志が手伝ってください。
※前スレ
[ガガガ] 小学館ライトノベル大賞 43
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1511754577/
テンプレ
>>1-2 投稿初心者でここ初めてだしたけど二次発表から評価のメールと最終の発表って随分と離れてるんだね。他のこんなもん?
早く評価みたい 確定申告行ってきたついでに、正月に話題になってたワナビが開業届け出して
経費を繰り越すのアリかどうか訊いてみたら、アリですよって言われたぞ。
ただし、経費として認められる範囲はかなり狭くなるそうだ(家賃とかは無理)。
三年以内にデビューできる自信のある人はやってみたらどうだw マジレスすると開業前経費が認められるのは通常一年だから収入の宛がある前から開業しない方がいい
逆に受賞したらすぐに開業した方がいい、家賃等の月払い系を経費にできるようになるから
つまりレシートだけとっとけ そもそも、仮に受賞できても経費気にするほど儲かるのかと……。
一万部くらいまでは青色申告したら基礎控除だろ。
一年目で重版かかるか二冊目出さないと無意味。
三年目以降は半数が消える。 青色申告て貸借対照表の作成とか
どうやるのか分からんしなー その数字をどこから引っ張ってくるか分からんとです
難しく考えすぎかね >>519
俺は税理士に聞いてみたが、デビュー確定でもしてない限りは無理だと まあざっくり聞いただけなんで厳密にはどうなのかは知らんから自己責任で ワナビの投稿履歴を残しておけば、デビュー決まった後、その期間分、開業前経費にぶち込める
そのために漫画とかゲームのレシートを取っておくのは重要
単価10万を超えるものは開業前経費に入れられない 深田ありダメだったんかな
ガガガの評価シート、どんなのが来るのかと画像検索してるんだが見つからない
少しは内容に触れられてるといいんだけど
教えてエライ人 >>533
ありがとう
具体的に書いてくれるのか。早く読みたいな >>532
HJのスレで二次落ちした際に、背に腹は変えられんみたいな書き込みしてたから
多分ダメだったんだろう この賞のことほとんどわかってないんだけど
傾向と対策ってある程度確立されてるの? >>538
そんな便利なもんある程度でも確立されてたらみんなデビューできとるわw いや、こういうのはこの賞向けじゃねえな、的な判断とか
何でもありな賞なんすかね あー、落ちたかー
いやまあ、電話ねーからわかっちゃいたんだけどよ
取り敢えずとっとと評価シートこねーかな >>540
ラノベっぽい話ならどこの賞に送っても受賞の可能性はある
ラノベっぽくない話は電撃かガガガに送った方がいい
こんな所じゃね? 今年も電撃落ちが受賞してるな。もう恒例か
そして便所飯は落ちてるな。残念 便所飯は話題にはなるだろうけど、タイトルでみんな拒否感起こすだろうからしゃあないわな >>543
個人的には、電撃よりもファミ通がキワモノに寛容な気がするんだけど、どうだろう? 電撃はダーク、ヘビー、ハードなものがほかより受け入れられやすいから
間口が広いと思われてるだけだと思うんだよなー
受賞作だけ見るとね
重たい話が書きたい人向けレーベルという印象 MFもいわゆるアペンドラインがあるし
どこの賞も既存の路線に偏らせると先がないと考えてるのか、受賞させる話の間口自体は広い印象だが、結局そこで売れないと続いてかないからな
結構いろんなものを受賞させてても、レーベルの印象となるとどうしてもヒット作のイメージになってしまう 発表の内容を見ると、やっぱ年末年始には連絡あって推敲作業もしてるんだろうなーって感じ 電撃への改稿に反映させるのはもう厳しいなあ
今月末までには頼むで 受賞作品の賞金ってなんに使うんだろうなぁ
急に100万でも手に入ったらお前らは何に使うん? 生活費、もしくは泡銭なのでパーッと使う
少なくとも貯金はしない コンパクトのデジカメ一個買って後貯金かな。
デジタル一眼もほしいがちょっと金額的につらい。1割小遣いにしてあと貯金しか考えてないな。 去年の評価シート確かめてみたら4月前には届いてたな
今年はまだなん? バックアップ用のハードディスクを増やして、無停電電源装置買って、あと腰に優しい椅子買って、スポーツジム通う 11月末に送ったGAの評価シートももう届いているというのに、
9月末に送ったここのはまだ届いていないってどういうことだ。
え、GA? そうだよ、一次落ちだよ(逆ギレ)。 それにしても評価シートまだ?
いくらなんでも遅すぎじゃね 評価シート来た。
オリジナリティがCで他全部Bだった。総合評価もB。
コメントも当たり障りない。参考にならんとは言わんが、そんなの分かってるって感じ。 やっと来たわ、ひとつだけ
しかし要求がこまけえ……でもこれで今年応募する予定の作品の傾向と対策が立てられる やっべー悔しい
低評価の理由ぜんぶ理解できるからひたすら悔しい
今年はガガガぶっ潰す 来たか
オリジナリティがAで他全部Bだったな
流石に最終落ちだけあって過去のどの評価シートよりも評価基準が厳しい
そうか、受賞するにはそこまでやらないとダメなのか ここの評価シートもらうのは初めてなんだけど
結構具体的に「ここはこうした方がいい」みたいな指示がもらえるんだな 二次落ちでCとDしかなかったw
文章力、構成力が足りないとか言われたの初めてだわ
やはりここは厳しいな 低評価だったけど、センスがあるって言葉は嬉しかった
素直に受け取っておきます なんで一次通したのかっていうぐらいボロクソだったw
ガガガさんはレベルたけえなあw 二次落選でBとC。
改善箇所が主観的な意見に終始していて残念。 他ではいつも文章力と構成力の地力を褒められてオリジナリティの部分でけちょちょんに指摘されてきたけど、ガガガは真逆の評価だったわ
ラノベって難しいな
けっこう辛口でダメなとこ教えてくれて嬉しい 編集の読解力の低さに絶望だわ
馬鹿でもわかる『わざとらしさ』なんてクソ食らえだ
お前の身近に欲情丸出しのJKなんているのかよw
そんなビッチを求めるてめえらはまともな社会人じゃねえわwww 一次通過だけど突っ込まれてるところは時分でも問題だと思ってる部分だから別にいいや
ただ文章力の基準がわかんねえわ
何をもって評価するんだろう プロでも容赦なくD評価のガガガ様マジパネェわ…勝てる気がしねー 後で読み返したら誤字脱字ばかりで目を背けたくなる文章だったのに文章力が評価されてて首を傾げてしまう
アドバイスというより、そんな所に注目した方がいいの?割とどうでもいいからサラッと流したんだよ
っていう驚きと自分の物語の中での重要性の価値観の相違点が多いという感想。素人だけどここと合わないのかな 中身がないのを文章力で誤魔化すスタイルなのに、その文章力がCか…救いようがねえな… この評価シートは編集部内で統一されているのだろうか。
個々人で勝手に書かれているものなら信用に値しないものになるが。 低次の評価シートなんか参考にしなくていいよ
あんなもん「ちゃんと読みました」って言い訳 他社の話だけど、一次でCだった項目が三次でAだったとかあったな。
コメントの内容的には、ちゃんと読んでくれてるとはおもったし、参考にはなるけど、人によって評価の基準もちがうんだと思う
そもそも厳密に数値化できるもんでもないし
結果とコメントは受け止めつつ、あまり振り回されないほうがいいよ
そういう自分の評価シートは結構辛くて、ちょっと凹んだけど…… でも良い点も書いてあっただろ
ヘコむくらいなら良いところだけ信じておけばいいじゃん とは言っても腐っても編集の評価だからなぁ。
蔑ろにもできんだろ。 ガガガは専用対策必要だからな
ガガガのスイートスポットに入らない作品は評価が辛くなる ここの評価シートはまだマシな方だよ
本当の地獄は講ラ、辛めじゃなくて辛辣の域
まあ畢竟自分の作品を気に入ってくれる編集に出会えるかどうかだから
最近はもう運ゲーだと思ってるわ 5つ星のうち4.0素っ裸の自分と向き合えますか?「ラノベもの」として読むと大して面白くないが「恋愛論」「アイデンティティ論」として読むと中々興味深い
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2SSIFUIHXEORA/
昭和の終わり頃に流行った「濡れ落ち葉族」なる言葉をご存じだろうか?
一つの会社を勤め上げたサラリーマンのおっさんが(最近じゃ難しいが、昭和の頃はこれが普通だった)定年退職後に趣味も無く、
人付き合いも絶えた結果、嫁さんが買い物に出ようとすると用も無いのに濡れた落ち葉みたいにべったりと付いてくる様になる……
まあ、そういう無様な姿を揶揄した言葉だったのだけ ど
おっさんがこうなった原因は40年近く一つの組織の中で働いていると「名刺」がアイデンティティになってしまって、
その「〇〇株式会社の社員」みたいな看板が外れてしまうとまともに人間関係を構築するスキルが無くなってしまう事にある。
ラノベのレビューだってのに何をいきなり昭和のサラリーマンの話をしているか、だって?
物事には順序ってもんがあるのよ、お兄さん。 さて、今年のガガガの新人賞受賞作品。ちょっとばかり変わったタイトルの作品だが、
中身の方は「俺ガイル」で味をしめたガガガ文庫らしく、口だけは達者だが教室では浮いているヒネたガキが主人公のアレで ある。
話の方はいきなりだが「ラノベのラ猫」と称する、匿名掲示板の書き込みをまとめたり、最近の話題作みたいな業界の話題をまとめたりする
いわゆる「まとめブログ」の管理人・姫宮新が教室で隣の席に座っている京月陽文に自分が惚れている事に気付く所から始まる。
クラスじゃ完全に孤立しているので休み時間は寝たふりをしている新は陽文が小説を書いている事を耳にするのだけ ど、
その陽分が書いている作品が、自分のブログで特集していたネット小説新人賞「このラブコメが凄い」で話題を集めている作品だと気付く。
カテゴリーエラーなのにタイトルから付けられたタグでラブコメと勘違いされてPVを集めたその作品は最終的に三位となるが、
作者へのインタビュー記事を作るために電話した先から聞こえてきたのは陽文の声。 教室ではろくに話し掛けられない陽文と思いがけない形で喋ってしまった新だったが
翌日ブログのマスコットキャラで ある「ラ猫」の声優を担当している妹の麻里と話している所を陽文に聞かれてしまい、
新がラ猫の管理人で ある事があっという間にバレてしまう事に。
焦る新だったが、陽文は自分の作品が内容とは無関係な炎上に近い形でしか注目を集めなかった事が悔しいと語り、
その上でラ猫で話題作として紹介されているラブコメが面白いと感じられなかった事で自分の感性がズレているのが原因かもしれないとして
新に「ラブコメの書き方を教えて欲しい」と頼んでくる……
……タイトルから最近流行りの「ラノベ業界物」みたいなものを想像する人も多いかも知れないが、
敢えて言っておくと、この作品「ラノベもの」として読んでも大して面白くはない。
作中で扱っているラノベ論なんて多少ラノベ業界の話題を追っている読者であれば一度や二度は聞いた事がある物ばかり。
改めて「これは新鮮」と感じる部分はあまり無い、割と一般的なネタばかりで ある。
それじゃ駄作なのか と言えばそれも違う。
ラノベの創作をネタとした「恋愛論」「アイデンティティ論」として読むと、これがなかなかに興味深い内容となっている。 まず話の基本となっているのはラブコメを書こうとしているクラスメイト・陽文に主人公の新が最初から惚れている事。
その上で新には陽文に話し掛ける方法がさっぱり分からない点にある。
そんな新に降ってわいた様なチャンスとして陽文が「ラブコメの書き方を教えてくれ」と言ってくるのだけ ど、
教室では完全なる「ぼっち」で学校で話す相手は妹の麻里ぐらいしかいないという新にはもう一つ別の顔がある。
「年商700万円を叩き出して、企業案件も受ける大人気ラノベブログ『ラ猫』の管理人」という顔で ある。
この「ブログ管理人」としての新は学校での「ぼっち」とは別人と思えるぐらいに雄弁かつ自信たっぷりで
ブログでの宣伝を依頼してくる出版社の人間やプロの作家とまともにやり取りするし、
父親相手にも「会社辞めたら雇ってやるよ」と不遜な口をきいたりする辺り、色々と高校生離れしている。
(というかどこかしら昨年の「平浦ファミリズム」の主人公に似ていたりする気も) この主人公・新の二面性こそが本作のメインテーマだと言って良いか と。
憧れの陽文と話す関係を築けた新だけれども、陽文に見せる顔は徹底して「ブログ管理人」としての顔なのであり、
自分が陽文に惚れているという事を口にする事からは徹底して逃げている
……新自身はいつか告白したい、と思っているにも関わらず、で ある。
そのため、陽文に対しては「『君』が欲しいんじゃなくて、『君の作品』が欲しいんだ、『ラノベブログ管理人の俺』は!」という
屈折した態度を取り続ける事に。
この新の素の自分を晒す事への怖れは徹底しており、陽文が何かのきっかけで教室での新の話に及ぶと
「俺自身についての話なんかどうでも良いよ、そんな事について話すなんて時間の無駄だ」とひたすら逃げを打つので ある。
要するにこの少年「ラノベブログ管理人」としては堂々と振る舞えるのだけ ど
「クラスではぼっち」「学校で話す相手が妹だけ」という矮小な自己を晒す事をひたすら恐れているので ある。 この新の屈折ぶりは後半にブログのスタッフの一人であり、幼馴染でもある不登校少女・三郎が学校に出てきてからますます明確に。
久しぶりに登校する事もあって自分と同じ様に教室で浮くだろうと予想していた三郎が陽文を介して
クラスにあっさり馴染む姿を見せ付けられた新が次第に精神的に不安定になっていくのが後半のストーリーの主軸となる。
妹の麻里も三郎も教室で「ぼっち」のままでいる新を案じて一計を練るのだけ どこれが完全に裏目に出てしまい
大して話す切っ掛けもなかったクラスメイトたちを相手に「俺に干渉するな!」と怒鳴り散らした新はクラスで完全に浮く羽目に陥る。
高校生離れした「年商700万円ブログの管理人」としては堂々と振る舞えてもクラスでは「裸の王様」に過ぎず、
想いを寄せる女の子には「話題となる様なラノベの書き方を教えるラノベ管理人」としては接する事が出来ても
「一個人」としてはまともに声が掛けられない……これが本作の主人公・新のアイデンティティの在り様なので ある。
恋愛なんてのは究極の「個人対個人」の関係であって、あらゆる肩書をすっ飛ばして「あんたが好き!」という感情なのだけ ど、
(会社名や学校名、家柄に憧れて付き合う男女関係というのもあるが、そりゃ「恋愛」とは別物でしょ?)
矮小な自己を晒す事が何より怖い新にはこれが出来ない。 本作の特徴として主人公・新はただの一度もその顔がビジュアル化されていないので ある。
「顔」というのは会社や学校、なんとなれば国家といった集団から抜けても付いて回る究極の「個」で あるのだけ ど、
素っ裸の「個」になれない新の顔が描かれない、というのは本作で作者が描こうとしていた事が何かを語っているのではないだろうか?
そして自分自身が素っ裸になれない新には「このラブ」への投稿作に応募しようとしている作家としての陽文しか相手に出来ないので ある。
何らかの「看板」を背負わないと人間関係を構築できない主人公……要するに「濡れ落ち葉」と化したサラリーマンなので ある。
この歪なアイデンティティと不器用極まる人間関係の物語として本作はひどく面白いテーマを掘り下げた作品となっている。 ……が、色々と粗もある。
正直、話が動き始めるのは少々遅い、後半の三郎が登場する辺りにならないと新や陽文を取り巻く人間関係が動かないのは少々タルい。
それまで延々とラノベ創作に関する新と陽文の会話劇が続くのだけ ど、これが上にも書いた様にラノベ業界について多少知ってると
「この話どこかで聞いた」というネタばかりなので、些か退屈というか飽きてくる。
加えて、その少々冗長な前半のお陰で後半が駆け足気味となり、特に終盤に一旦は創作から降りたと思われた陽文が
思いもがけない形で真意を明かし、それを受けた新がようやく動き始めるあたりの展開がえらく端折られている様に思われた。
ここいら辺は次作以降で修正して頂きたい所か と。
相変わらずヒネたガキを主人公に据えた作品が多いライトノベル(特にガガガはそういう傾向が強いかもしれんが)にあって
その口だけ達者なヒネたガキのアイデンティティの在り様を些か露悪的な感じにまで掘り下げた独特の味がある一作。
クセは強いし、決して万人向けとは言えないが「人付き合いにおける自分のアイデンティティとの向き合い方」という
割と悩む人が多い問題について考えたい、という方にはなかなか楽しめるかもしれない。 5つ星のうち4.0素っ裸の自分と向き合えますか?「ラノベもの」として読むと大して面白くないが「恋愛論」「アイデンティティ論」として読むと中々興味深い
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2SSIFUIHXEORA/
5つ星のうち2.0小説を読んだというよりも他人がゲームをクリアする動画を延々と見せられた様な……話の流れが単調な上に登場人物の造形がひどく薄っぺらい
小説を読んだというよりも他人がゲームをクリアする動画を延々と見せられた様な……話の流れが単調な上に登場人物の造形がひどく薄っぺらい
https://www.amazon.co.jp/gp/review/RQ224K6ZHHIN7/
第12回小学館ライトノベル大賞「優秀賞」受賞作品
物語は猟師である「私」の一人称で進められる。
「私」はかつて騎兵隊の立場にありながら名利の欲に溺れて罪の無い村を滅ぼし、女子供を手に掛けた事への罪の意識に囚われている。
その後猟師となった「私」は「一つ所に長居しない」という猟師の掟に従い村から村へと転々と渡り歩く生活をしていたが、
とある村で怪物の様に大きく凶暴で狡賢い狼「ジェヴォーダンの獣」が出るという話を聞かされる。
それなら猟師である自分の出番だろうという「私」に対して村長はその獣は男は襲わず
一年に一度現れては少女だけを、それも魔女の末裔である「赤ずきん」という秘薬の作り手だけを殺すのだという。
かつて女子供を手に掛けた事に対する贖罪の意識がこみ上げた来た「私」は村に残っている六人の「赤ずきん」の少女と
村はずれにある「魔女の塔」と呼ばれる建物に籠城して一晩「ジェヴォーダンの獣」の魔の手から逃れる戦いを挑む事にするが…… ……んー、何だか小説を読ませて貰ったというよりも他人が一人称視点のゲームをクリアする動画を延々見せられたという感じ。
「恐るべき『ジェヴォーダンの獣』から少女を守って一晩戦い抜け!」という主人公(プレーヤー)に与えられるミッションが明確で
使えるアイテムの効果も含めてルールも明確、動き回れるフィールドはかっちりと固定されており、
途中でヒントが与えられて細かく、そして明確なクリア条件が設定されていくあたりがますますゲームっぽいというか。
ストーリー自体は破綻している訳じゃないのだけど、予め定められたレールの上を踏み外すことなく一本道を歩いている様に単調。
「主人公が恐るべき獣とその生みの親である魔女から『赤ずきん』たちを守り通す」というラインから一歩も外に出ない。
ここで例えば「赤ずきん」たちであったり、敵である「ジェヴォーダンの獣」なり「魔女」なりとの感情豊かなやり取りがあれば
ドラマとして楽しむ事も出来たのだろうけど、この作品においてはそこが最大の弱点。 とにかくこの作品登場人物の造形がひどく薄っぺらい。
最初から主人公プラス6人の「赤ずきん」という結構大所帯のパーティーで動く割にはキャラクターの描き分けがさっぱりなのである。
口調こそ台詞がひらがなだけで書かれている「赤ずきん」や最初から胡散臭いキャラとして思わせぶりな事ばかり言う「赤ずきん」など
多少の工夫はされているのだけど、作中でその台詞ほどに描き分けがなされているわけでもなく「赤ずきん」の役どころは
最初から最後まで主人公が使うアイテムである秘薬の製造係兼保護対象兼「この中の一人が魔女」という容疑者以上になってない。
この赤ずきんたちがそれぞれに主人公に対して憧れたり、恋が芽生えたり、あるいは主人公に対する嫌悪感を剥き出しにしたり
疑心暗鬼の状況で殺意を抱いたりと様々な感情を芽生えさせ、その感情に従って行動を起こせば多少なりとも話が膨らんだのだろうが、
最後までストーリーの流れに変化を産むような「感情の芽生え」やキャラクターとしての特徴を際立たせる様な行動を起こさず仕舞い。
これで読者に対しどうやって登場人物に見分けを付けろと作者は考えたのだろうか? そして困った事に主人公であり語り手である「私」自体がさっぱり動かない。
この主人公与えられたミッションをこなす以外にほぼ能動的な行動を起こさないのである。
かつて女子供を手に掛けた贖罪の意識から「赤ずきん」を理不尽な運命から守ろうとするのは分かるし、そこまでは良い。
だが、一旦話が始まった後は「どうやって眼前の脅威に立ち向かい、赤ずきんを守り、魔女の正体を見破るか」という
自分自身に与えられたミッションの枠外に思考の幅が一歩も出ないのである。
これでどうして主人公に魅力を感じられるだろうか?
一人称という主人公の感情の動きが伝わり易い表現方法を選びながら少しも主人公に「人間臭さ」が感じられなかった。
こんなのは主人公と呼ばす「ミッションクリアマシーン」とでも称すべきでは?
小説ってもっと主人公をはじめとする登場人物に豊かな感情やストーリーを動かしていく行動力を持たせて
ガンガン動かしていかないと「人間ドラマ」としての魅力が生まれてこないと思うのだが。
動画サイトにアップされている他人がゲームを攻略する動画を見て「他人がゲームをプレイする動画を見て何がどう面白いのだろう?」と
以前からひどく疑問を感じていたのだが、まさにその不可解さを小説を通じて見せ付けられた様な一冊だった。 「他人のゲームのプレイ動画」とやらを見て楽しめる方であれば楽しめたのだろうけど、
そんなものに何の感動があるのか分からない人間としては「楽しみどころ」がさっぱり掴めないまま終わった作品。 5つ星のうち2.0小説を読んだというよりも他人がゲームをクリアする動画を延々と見せられた様な……話の流れが単調な上に登場人物の造形がひどく薄っぺらい
小説を読んだというよりも他人がゲームをクリアする動画を延々と見せられた様な……話の流れが単調な上に登場人物の造形がひどく薄っぺらい
https://www.amazon.co.jp/gp/review/RQ224K6ZHHIN7/
今、応募作品のクライマックスを書いてるんだけど、これをカクヨムに載せて
感想をもとに改稿してから、応募してもいいんだよね? ありがとう!……でも、2枚くらいオーバーしそうなんだよね。
どこを削るべきか。 カクヨムってそんなに感想つくもの?
俺の作品全く感想つかないぞ
一応以前ガガガで一次通過した作品なんだが
なろうの方がよっぽど貰える ルルル向けの作品は送っても通らんかねぇ
ルルルなくなったのどれくらい前だっけ? ルルルがなくなったのは2016年だったかな? なんかそれくらい。
少女小説系だったら下記のスレがあるから、そちら方がいいだろうね。
【コバルト】Cobalt作家になりたい【オレンジ】32
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【公募】少女小説新人賞総合1【ネット小説】
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