次に、情景描写ね。
堀越学園のようなオサレな都内の学校ではない、という対比から普通科ですら無いと。
要するに、ほとんどの読者が知らない世界ですよ、という前振りなわけ。

で、主人公の目に写ってるのは、圃場ですよと。
「圃場というのは畑のことです」という説明文を省いた書き方。
そして視界に入るものを順番に書いていくわけ,ね。
これがキャラ視点の書き方なのよ。

校門を入った辺りからは、説明文になってるけど
夢オチの冒頭なので、構成的にリアルタイム視点で書くのが難しいので
説明文で処理したということなのね。

別に、あとからキャラを動かして、リアルタイム視点で書いてもいいんだけど

実業高校がどんなところか伝えるためには、垂れ幕の大きさとか、学校の設備
とかを、早めに書く必要があるという判断があったのと、この後にレスリング部の
エースがあばれ牛と格闘するシーンがあるので、伏線として早めに書きたかった
ということだと思う。

いずれ、描写がないというよりは、どんな価値観の学校なのか、わかるように
書いてると思わない?

これが「描写」なのよ。

ものを羅列すればいいというものではないの。