>>877
BGM感想
普通に面白かった。
面白いけどこれは誰が読むのかわからなかった。コンセプトが弱い。
パっと見面白くなさそうで興味も湧かないけど、読んでみると面白いってタイプ。そういう作者が書きたい話を書いてて面白い作品なんて腐るほどある。
あらすじを読んだ段階で面白そう!って作品は強烈なコンセプトがあって、人気がでる作品は、その上で読んでも面白い。
そういう煩わしさを蹴っ飛ばして作品の質だけで勝負できるほどの面白さもない。

序盤の具体的に気になった個所を挙げると
僕とミケの会話で始まるけど、読者がここで把握できるのはミケと僕の関係性を薄っすらと、あとミケ可愛いってこと。
にも関わらず次には場面変わってミケが刑事ドラマ始めるわけだけど、ここで読者がどういう思考を辿るか考えた方がいい。
最初の会話で印象に残ったのはミケだけで、僕に関してはほとんど具体的な描写がなかったせいで空気だったにも関わらずミケだけのストーリーが始まるから、読者は僕のこと完全に忘れる。
だからその序盤のやり取りで読者が感じ取ったものは「ミケかわいい」だけ。
それをラノベの大事な1ページ目でやるのはまずい。ストーリー的には僕に捜査協力を依頼するシーンになるけど、別に引き付けられる展開じゃない。
しかもその後のミケの話もインパクト薄い。万引き犯の捜査!?見たい!って人いると思うかい?
読めば面白いだけじゃ読んでもらえないよ。

キツいコンセプトを作品に通して、なおかつ出オチで読者を食いつかせて、その上でこの面白さをキープできたら読んでもいい候補にはなる。