火曜日の風
今更ながら読んだ。
読んだというよりも、目が滑る。これは小説というよりも、妄想日記?
ケータイ小説を読みなれている人にはともかく、書籍化されている「小説」を読んでいる人にはひたすら苦痛な文面だと思う。

情景描写がなさすぎて、舞台の想像がし辛い。
冒頭の「一面の森林」をもっとほってください。ただ森林と一言書かれても、どういった種類の木が、どのように生えて、どういう景色になっているのかの説明が欲しい。
空を覆い隠すような巨大な太い木に、みっしりと生い茂る緑が太陽の光を遮り、とかなんとか。
そんなこまけーのいらねーよ、という人はともかく、少なくとも小説ってそういうものだと思いますよ。

最初の台詞をもっと大切にしたほうがいい。
唐突に始まってだららーっと流れている。
どういう心境で、どういう顔で、どういう気持ちでその言葉を発しているのか。
キャラクターがわからないと、読者はついていけません。
自分の思い描く世界を、見ず知らずの他人に理解してもらうのが小説です。どう理解してもらえるか、工夫してみたら如何でしょうか。

執筆頑張ってください。