一夏の一挙手一投足が「主人公っぽいだけで実体が伴わない」って言われてるのは
本人が“普通”を望んでいて選択を迫られる都度“こういう場合はきっとこういう行動をすれば典型的だ”と異常な環境の中で考えうる限りの“普通”を維持しようとしている防衛機制なんじゃなかろうか
物心ついた時点から千冬が既に“普通”の人じゃないって知っていたからせめて自分は“普通”であろうと努めているのでは
「漫画家になりたい」とか「スポーツ選手になりたい」とかいうありきたりな夢を捨てて“普通の何色にも輝かないサラリーマンや公務員”という書割になりたいという舐め腐った強迫観念が今の一夏の原風景な気がする
逆にこの「モブになりたがっている主人公」的な心理を使って劇的な成長を描写できればそれは素敵だなって
お目汚しスマン