>>212
分解して咀嚼できないんだよ
ルパンをかっこいいと思ったらなぜかっこいいのかをまず考えなきゃいけない
例えばカリオストロの城のルパンは賛否両論あるけど宮崎駿はルパンがなぜかっこよく魅力的なのかをきちんと考えていると思う
多分なんとなくこれならかっこよくね?で済ませていない、俺の勝手な解釈だけど宮崎駿はルパンの魅力を「自分のルールを守る」というストイックな矜持だと定義づけていると思う
だからカリオストロの城のプロローグでルパンが偽札を捨てるのもそれ
泥棒からしたら偽札だろうがルパンのような凄まじい審美眼を持っていなければわからないほどの偽札(実際カリオストロ家の資金源なんでバレてない)を捨てる意味はないんだよ
使えりゃいいでしょ?でもルパンはそれを惜しげもなく捨てただろ
それは彼の中では盗むはずだった現金が偽札だったからなんだよ、自分は偽札を盗みにいったんじゃない
つまり彼の中では「敗北」になっちゃうのよ。目的のものを盗めず偽物を盗んだんだからね
ここで重要なのは偽物だから価値がないのではなく、彼の中のルールとして違うものを盗んでしまったということが彼にとっての敗北
だから彼はここで「おもしれぇ、なら偽札の原版を盗んでやろうじゃあないの」ってなった

ルパンに限らず、魅力的なキャラクターっていうのはきちんと定義づけられた魅力が存在するものだと思うよ
こういう風に逐一なぜかっこいいのか?なぜ魅力があるのか?を考察していかないといいキャラクターって作れないよ
なんとなくフワフワと「これカッコいい気がする」で詰め込んでいったら出来上がるのは出来損ないのキマイラかホムンクルス

長文すまんね
まあ一つの意見として聞いてくれ