そもそも「勇者」ってのは特別な存在ではない。
DQ1でははっきりと、「多くの勇者が竜王に挑んで敗れた」とストーリーにある。
DQ1のゲーム本編は、何十人いたのかもわからない「その他大勢」の中の、
たまたまうまくいった一人の勝者のドキュメンタリー。

その影に、同じように王様に送り出された「敗者」がどれほどいたことか。

アバン先生だって言ってただろ。「訓練で勇者になれる」と。
DQだってダイ大だって、もともと「勇者」ってのはそういうものだった。

FFは1の最初から、「クリスタルを持った光の戦士」という特別な存在だったが、
DQは違っていた。その作品、その物語の大魔王を倒して、初めて
「困難を乗り越えて伝説を自らの手で築いた、勇気ある者」、略して
「伝説の勇者」になれるというストーリーだった。

いつの頃からかねえ。漫画やラノベなんかで、
勇者とは先天的に特殊な生物である、みたいに認識されだしたのは。

単に「勇気ある者」のはずなのに……

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