>>700
■所感。

残念ながらタイトルには魅力を感じませんでした。
ですが、あらすじは「作品の内容が理解できる」のでさらなるブラッシュアップをすると輝くかと。

内容が伝わる。
あらすじの初歩であり役割なのに大多数の作者さんが「内容が分からない」ものを書いてきます。
そんな中、このあらすじはGoodだと思います。
>>703さんも「前のあらすじのが絶対に良い」とおっしゃっています。


■自殺志願者で自殺がテーマの作品なのに主人公が薄っぺらい。

主人公が自殺するっていうのに、その人物像も自殺の動機なども見えてきません。
わざわざ26歳の誕生日に自殺をするのですから主人公の自殺への想いは強いものであるはず。

でもあらすじを読むかぎり、死の動機がめっちゃ軽そうです。
「生きる目的がない」「すべてが嫌になって消えたいなー」くらいの部分でしか読み取ることができない。

べつに軽い気持ちで自殺しようと思ってもいいと思います。
それが主人公の人物像になり、また「現代人の自殺は軽い」という風に描けば自殺がテーマの作品なので味付けに一役買うかもしれません。
ですが、自殺を扱い、それによって読者に何かしらの感情を芽生えさせたいというのなら、そこらへん作者が深く掘り下げてタイトルやあらすじに活かせてみては?


■読者に何を届けるのかハッキリさせる。

・生きる目的がなく自殺したい主人公なのに「主人公は風俗嬢のことが気になった」
・気になってる女の子に「自殺を見せてあげるよ!」
・やがて5人と旅行に行くことになった。

自殺したいっていってるのに矛盾してますよね?。
風俗嬢が気になって関わっていくのなら生きる活力が戻ってきてる。
これが恋のレベルまで発展してるなら、もう自殺しなくていいじゃんって思います。
おいおい、仲良くお友達と旅行かよ?やっぱ自殺とかもうしなくてよくね?って感じです。

って、べつに矛盾していいんです。
だって、この手の自殺がテーマの作品は「死のうと思ってたけど……」というのが物語のお約束ですから。

この「死のうと思ってたけど……」が需要なんです。
読者が見たい部分、だいたいの人が共感できる部分、物語の感動どころ、いわばカタルシスです。

最後に主人公が自殺をするのか、それとも生きようと思うのか――。
どっちを選ぶにしろ、その風俗嬢や新たな友人たちのふれあいがあるからこそ、その主人公の結末に感動がおしよせてくる。

読者は、あらすじやタイトルからそういうところを感じ取って「読もうかな」って思うのです。
この手のテーマの小説を読む読者は「感動できるか?」を手に取る判断材料にすることが多いです。

それとも作者さんは感動とかどうでもよくって、死とは何なのか、自殺は悪かといった文学的なものをやりたいのでしょうか?
それならそれで「これは死を扱った文学です」と読者に伝わるようなタイトル・あらすじがいいかと。
青春劇・恋愛劇を求めてる読者と、文学を求めてる読者、どちらに届けようとしてるのか立ち位置がハッキリしたタイトルあらすじ作りを心がけてはどうでしょうか?