リアルで2次活動家のJOSUKEは、社会や小説「オーバーロード」の主人公が気に入らない。
そんなある朝、JOSUKEは眠りから覚めると小説「オーバーロード」の世界へと引き摺り込まれていた……。
そして、なぜか王国の王女に仕える剣士クライムへと転生していたのである。
もはや呪いとしか言いようがない。
ヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!
「ホェー!!」
クライムは、原作の知識から姫の護衛を放り出して勝手に王城を飛び出す。
「今なら王国戦士長のガゼフを助けられるぜぇぇぇ」
城内にあった予備の剣を持ち出し、それを路銀にかえて凌ぎつつ5日かけてカルネ村間近まで辿り着いた。だが運悪く、偶然にも法国から密命を帯びた陽光聖典の先発部隊である騎士団と遭遇してしまい焦る。
アニメも一応見ていたので彼等の統一された装備に気が付いたのだ。
「げぇ、やべぇ。法国の部隊じゃねぇかー」
思わずそんな声をマヌケにも上げてしまい、周辺に出ていた部隊からの斥候の騎士に見つかってしまう。
「おい、お前……見たな?」
「はわわわ」
クライムはダッシュする。
丸1日逃げに徹したクライムはトブの大森林まで逃げのびる。
そのとき偶然にも森に現れた骸骨顔のモモンガに遭遇してしまう。
少しオカシクなっているクライムは、いきなり剣を抜き放ち喧嘩を吹っ掛けた。
「おい、アインズ。お前のせいで、この1週間、酷い目に遭ってるんだけど。おぉぉりゃぁあ!」
「はあ? (アインズって……まさか だがこのイカレタ剣士は知らないぞ)」
「お、お前の所為で、こんな目にあってるんだぁぁぁ」
言い掛かりと剣を振るう攻撃行動を受け、気持ちも悪いのでモモンガは剣士へと手を翳す。
〈心臓掌握〉
「ぐはぁぁぁぁぁ」
剣士クライムは、森の中でひっそりとムダに命を落としたのであった……。
END