>>511

読みました。
ちょっと固めな文章ですが十分読みやすいと思います。

ミステリ+ホラーですね。
この辺の作品をよく読んでいるのだなあと思わせるような作品でした。

文頭にスペース空けているところと空けていないところがあるのは
気になりはしたんですが、まあ、誤差の範囲でしょう。

内容はオムニバス形式、ですか。
テーマとしてはサイコパスな先輩とその関係性?なんでしょうか。
そうですね。
一話の時点でテーマとしてはほぼ完成しているのかな、と思いました。
サイコパスな先輩を表現するという意味では十分に納得がいく、
落ちがついているのかな、と思います。
(こういった先輩の思考回路は実に好みです)

その分、後々のエピソードにそれ以上のインパクトがなくなってしまうのは
実にもったいないかなとも思います。

一話完結でしたら、大丈夫なのですが、他にも話があるようでしたら
もうちょっと軽く匂わせる程度にしたいかなとも思ったり、
それ以上衝撃的なエピソードを織り交ぜることができたらそれでもよかったり
……なんだか難しいですね。

個別のエピソードのミステリ部分、ホラー部分、なのですが、
一話は導入としてはこれぐらいかなという印象です。
幽霊の正体もまあ現実にはこんなもんでしょう、と納得するぐらいでしょうか。
二話は丁寧に伏線を張っていて好印象です。
ただメインテーマからは少々離れ気味かもしれません。
三話はちょっと微妙。
これまでの論理的に解決していく話から、ホラーとしての性質は失われているのかなとも思ったり。
四話はこの作品のオチとなる話ですね。
気持ちよく終われているかなと思います。
ミステリのトリックはいい感じに仕上がっていると思います。
今までのエピソードがちゃんと生かされているのがいいですね。

こんなに都合よく犯罪に遭遇するものなのかと思ったりも見なかったりしますが、
作品の進行上仕方がないといえば仕方がないですね。
目をつぶるべきところでしょう。

一つ一つのエピソードは及第点かなとも思うのですが、如何せん、
メインテーマ(勘違いしていたらすみません)と寄り添っていたり、
いなかったりするのが気になります。
それこそ、二話、三話はこの作品の話じゃなくてもいいわけですからね。

折角オムニバス形式を採用するのでしたら、最後の最後に
今までの話を拾い上げるような大きなトリックや事件を
解決してほしいかなと思います。
四話の事件では少し不満です。
(トリック的にはよくできていると感心できるものではあるのですが)

ここまでの話を書けるのならそれもできるのではないかなと身勝手ながら期待しています。

自分は結構楽しめました。
ありがとうございます。