起承転結なしで転転転、
@最初の所は特になし。家を出る所まで。
A最初の深呼吸
「胸いっぱいに空気を集めて、ゆっくりゆっくり吐いて行く。」
吸うと吐くは当然、対等関係なんだけど、吐くはゆっくりが2回付いてる。
正常な世界観の崩壊が示唆されてる
⓷目を閉じて。
小説の基本描写として「目線」を持って世界を形成させる。
それを「目を閉じる」事で、世界の輪郭のような物の消失を示唆。
⓸右から匂う。
右から匂う葉っぱの匂い。サカキって言うんだっけ?玄関の隣に生えてる木がめっちゃ自己主張してる。
左側からは青臭い雑草の匂い。
「鼻で世界を見る」
「右」や「隣」の具体的な方向とそれと同時に存在する曖昧な距離感。
嗅ぐべき鼻で見るという世界観の裏返る事の示唆。
D一度目を開け空を見る
目が開いた事、「空を見る」と自然な行為によって、戻って来たのかな、と思わせる
⓺そこには満点の月、、なんて無くて
「そこには満点の」は「満天の星」が歪んで使われてる事で世界の歪みは戻ってない事の示唆。
満点の月、、なんて無くて、ちっちゃな星がちょっとだけ。
後ろの方からお月さんが私はここに居るよって言ってるけど、聞こえなーい。
無機物と会話の異常性も示してるけど、ここでは「会話が出来る程近くに来てる」事に注目して欲しいかな。
「空を見る」と視点が空に向かった事で意識も空に向かってる。
F2度目の深呼吸
息を吐いたら目を開けて、
「吸うと吐くを持って呼吸」をもう一度使用。今度は「吸う」がそも無い。
G体を追いかけて来る夜の匂い。
まあ、ここら辺は、単なる数字合わせ。繰り返しによる強調の要素もあるけど、、今回は気にしないで。
Hおやすみなさい
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