ワイはすでに一つの答えを出してる! ここにいる者たち弱点はなんなのか!
それは、ズバリ! 描写と説明の違いがわかっていない! ということである!

だから大事なところで、すぐに説明に走ってしまう! それによって肝心な流れを阻害してしまっていることに気づかずに!

たとえば、犬が走る、という文章を、阿呆面の犬が走る、としてしまうと、その一文には犬の説明が入り、文章の効果、役割が変質してしまう! そのことがまったくわかっていない!
そしてそういうことをしてしまうのが、まさに作文なのである! おわかりであろうか! 阿呆面と付け加えることで、文を作っている、のである! 闇に消えていく、では物足りなさを感じて、深い闇に消えていく、と作文をするのである!
そういった作文によって、いつの間にか文章全体が「説明文」と化してしまっているのである!

もちろん説明も小説を構成する大事な要素である! 深い闇とすることで、それが暗喩となりうるのである! つまり、要は、描写と説明を、それぞれ意図的に使いこなせるかどうかなのである!

白いワンピースの女、というフレーズを与えられて、そこに立っていたのは白いワンピースの女だった、では滑稽極まりない! つまりそこは描写! そして描写は視点者の意識とリンクしてなければならない!
まずは、人間なのか違うのか、どんな雰囲気なのか、男なのか女なのか、そして顔はどうなのか、である! いきなりワンピースに意識が向けられることはない! それを何の脈絡もなく白いワンピースを着た女と説明するのは作文をする悪癖が染み込んでいるからである!
(言うまでもないが、白いワンピースの女という説明をする場合は問題ない!)

作文癖のある者は、言い回しに凝る! 古い作家の古い言い回しを持ち込んできたり、難解語句をこれ見よがしに使う! もちろんそれが適していれば痛快ではあるが、たいがいは頓珍漢である! なぜか! 作文のための作文であるからである!
言葉でおのれを大きく見せようとせず、あるがままに、なすがままに、書くがよい! そのとき言葉は磁石のように勝手に引きつけられてくる!
さらなる精進を期待する!