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ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【92】
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。
0001ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/09(土) 12:55:41.13ID:Yg37KSzP
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点76点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する【91】
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bookall/1527731497/
0889始祖ワイ ◆WAIw7Z4UaU
垢版 |
2018/06/14(木) 15:15:03.35ID:xsDLu+JQ
>>884-885
キミに知恵を授けよう! 一次通過できるのはわずか1〜2割! 多くて3割くらいか! 現実的にこれがどれほどの倍率で難関かキミには理解できないのか!
しかしこれは、個人的な匙加減などではなく、当たり前の基準で判定できるレベルである! なぜなら内容を詳しく吟味するではなく、小説における当たり前の文章表現力を見ているからである!

が、キミにはそれができない! なぜそれがわかるか! 一次通過レベルを容易と判断し、その判定は個人の匙加減でおこなわれていると思い込んでいるからである!
ゆえに、キミに一次通過レベルの作品を読ませても、豚に真珠! いや、むしろ憎悪を肥大化させる燃料を与えるだけである!

まずキミは自分が全く読めない下等生物であることを知れ! 無駄なあがきをやめ、そこでおとなしく横になれ! せめてもの情けに苦痛なく転がしてやる!

この無能がッ!

さらなる精進を期待する!
0890この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 15:31:25.24ID:WdXp70mt
> しかしこれは、個人的な匙加減などではなく、当たり前の基準で判定できるレベルである!
> なぜなら内容を詳しく吟味するではなく、小説における当たり前の文章表現力を見ているからである!


この中に同じ作者の物が3作品あるが、その評価に著しい差があるのは何故か?
0891第四十六回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/14(木) 15:36:16.26ID:YjGl/itY
 ネクタイを緩めて第一ボタンを外すと、私は鞄を抱えて張ちきれそうな電車のわずかなスペースに身体を押し込んだ。
中途半端な開け閉めを二、三度繰り返したあと、ようやくドアが閉まり、車体を重そうに震わせながら満員電車がゴトゴトと動き出す。
目の前の汗ばんだサラリーマンのうなじを避けながら、いつものように「氏」を探し、その視線を捉えて軽く黙礼する。
今朝の「氏」は、短いチュールスカートを穿いた若い女の後ろに見え隠れしている。「氏」は痴漢であり、私もそうだ。
その洗練された身なりから、私は密かに彼を「氏」と呼んでいるが、言葉を交わしたことがないので「氏」が私をどう呼んでいるかは知らない。
 私の視線に気づいたチュールスカートの女が、こちらを見た。その目が、なぜ助けないのかと告発するように訴える。
整髪料と柔軟剤と香水が充満したうんざりするような六月の通勤快速で、その輝くような切なさが私を刺激する。

 さっそく私はひとりの制服の少女に対してポジションを取った。女から離れた氏が「おやおや」というように軽く眉を上げる。
高校生に見えたが、ひょっとしたら中学生かも知れない。いずれにせよ、いつも私が選ぶタイプよりだいぶ若い。
自分の腕がどこにあるのかもわからないほどの混雑が、いつになく私をアグレッシブにしたのだ。
 それにしても、と制服の短いスカートを前に考える。このスカートという布切れは防御力などゼロに等しいのに、攻撃力ときたらまるで計り知れない。
おまけに、五センチ短くなるごとに攻撃力三割アップという代物だ。
しかし大切なことは、その長さに惑わされることなく、それを装備した女の本質を見抜くことである。
この観察を疎かにして、ただ欲望のままに手を伸ばしてしまうと、身動きの取れない電車内ではまさに命取り。
冤罪と開き直れるならまだしも、そうはいかなかった場合を想像するといかにも恐ろしい。
自らを守るには、四苦八苦と仏教が教えるように、苦こそが生の有様と理解し、諦めて時が過ぎるのをただひたすらに待つという安らかな心を持った、そういう本質を持った女を見抜く目が必要なのである。

 私はしばし黙想したのち、無用な雑念を振り払い、スカートの下から太もも割って核心へと手を這わせる。
少女の身体が、蒸し暑い車内で一瞬にして凍りつく。しかし、私の指が進むほどに再び熱を帯びてくるのがわかる。
少女は恥ずかしげに目を伏せ、ときおり救いを求めるように顔を上げて周囲に視線をさまよわせる。氏のお好みの表情だ。
案の定、氏が私の方を見やって満足げに微笑む。
 焦ることなく、私は仕事を進める。私の見たとおり、少女は私の侵入を全身で拒みながらも、それが電車通学には避けて通ることのできない通過儀礼であることを受け入れようとしている。
今や私の指に、奥へと通じるその道を開けようとしているのだ。
これこそ目指されたディスティネーション。「死と乙女」の物悲しくも甘い旋律が、私の脳裏を満たす。

 昂ぶる指が核心に達しようとしたそのとき、不意に、少女の身体から力が抜け、まるで実体のない人形のように頭がガクンと垂れた。
同時に、右腕が溶けたアイスクリームのようにどさっと制服から抜け落ち、足元で小さな水たまりとなる。
次いで、あとを追うように左腕がどさっと落ちて、右腕と混ざりあう。
上気した頬が熱したバターのように崩れると、あれよあれよという間に少女は溶けて、流れ落ちてしまった。
床にできた水たまりは、靴底にべたつくコーヒーと混ざって不潔な黒い染みとなり、少女が立っていた空間は何事もなかったかのように他の乗客によって埋められた。
すがりつくように私の腕に引っかかっていた少女の名残りは、押し合う乗客に揉まれながらしばらく所在なさげに漂っていたが、やがて人混みに紛れて見えなくなった。
唖然として氏に視線を向けると、彼は穏やかな笑みを浮かべて「少女とはいつの時もそうしたものだ」というように、静かに、そして深く私に頷いてみせた。
0892この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 15:39:06.59ID:WdXp70mt
> 一次通過レベルを容易と判断し、その判定は個人の匙加減でおこなわれていると思い込んでいるからである!

実際の文学賞がそうだと言っているのではない
貴方の判定に信用力がないと言っているのだ

> まずはきちんとしたものを書いて実力を見せるがよい!

そういうなら、まず貴方が実作でその実力を示されよ
0893始祖ワイ ◆WAIw7Z4UaU
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2018/06/14(木) 15:42:51.11ID:xsDLu+JQ
>>890
作者が誰であるか、また、内容などで、判断していない、ということである!
文章表現力のみ! それがうまくできているかどうか! おわかりであろうか! つまり、ワイの指摘によって、その者は眠っていた才能を開花させることができるのである!
さらなる精進を期待する!
0894この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 15:43:31.01ID:ezKtFOKC
 ここは神の国。神の国には神様がいる。
 それも一人ではなく、沢山いる。神様は一人しかいないという一神教の考え方は誤りである。
 考えてもみろ。これだけ沢山の国があって、神様が一人しかいなければ神様の取り合いにな
ってしまう。

「ああ、なんでこんなに、この世の中というのは退屈なのかね、チミ」
「お言葉ですがその言葉、もうほぼ無限に近い回数聴いていて聞き飽きております」
「その無限というのは悪無限か? それとも正しい無限かね?」
「悪無限というのはヘーゲルという哲学者として名前の通った実はキチガイが生んだ言葉です。
正しい無限などという言葉はありません」
「ほう、そうかね。とにかく、私のような馬鹿者でも、有限と無限の間には、大きな隔たりが
あることは解るよ。それこそ、無限にね」
「そうですか。今日もそれと言った事件は……む」

 地球上のありとあらゆる事物に対する無限の即時的覚知能力により、神様Bはその出来事が
起きたのと全く同時にそれを知った。厳密に言えば限りなく短い一瞬間、いやその言葉でも適
切ではないが、それだけの時間差はあったが。
「神様、このような作文を書いた天才児がいます。今書き終えようとしているところのようで
す」
 神様には名前はない。みんな「神様」である。
「ほう、どんな作文かね」
「これをご覧下さい」
 知る必要のない情報を得て、混乱することがないよう、知るべき情報を選り分けるのは、神
様Bの下に存在する神様の官僚組織の仕事である。全ての仕事は人間の知覚する最も短い時間
よりももっとうんと短い時間で行われれる。

「どうして戦争が起きるのか」そのテーマで、幼稚園児が作文を書いたのだ。

 私の考える、争いをなくす方法、それは宗教をなくすことです。

 最近、おと武という障害者が、不倫をしていることがわかりました。
 あのような両手両足のない人、私は凄く可哀想だと思います。自分ならこの世の中に絶望し
てしまうと思います。全ての人が憎くてたまらなくなるかもしれません。人間のできた人だと
思います。彼が不倫をしたことと、彼の人間性は、また別の話です。

 ですが私は思います。なぜあのような、だるまのような人が、不倫できたのか。
 恋人同士の行う行為をする時に、彼は受身にならざるを得ません。それどこか、誰かに刃物
で襲われても、抵抗できません。それなのに、彼がなぜ生きていけるのでしょうか。
 それは、周囲の人の助けがあるからです。もっと言えば、カネの力です。
 私達はまず、障害者に対しての嫌悪感をはっきり口に出せる社会を作ることが必要です。も
し自分の手足がなくなったら……そう思うのは当然です。だから、嫌悪感があるのも当然です。
 ではそのために何をすればいいのか。それは、宗教的な考えを捨てればよいのです。
 全ての人が平等というのは、嘘です。賢くものの考えられる人が、多く発言権を持っている
のです。本当の平等の為には、まず宗教という欺瞞を捨てる必要があるのです。
 無宗教は、信仰のある人には、とてつもない罪悪なのでしょう。つまり、何もないまっさら
な人の考えをも、悪い考えだと決め付けるのが、宗教的な考えなのです。そうなっていない宗
教は、仏教ぐらいのものだと思います。
 話は変わりますが、この世界の神様は、アメリカです。アメリカが自分の思い通りにこの世
界を作り変えようとしているから、この世界は平和なのです。
 しかし、権力は腐敗します。だから、定期的に、秩序を守る立場を入れ替えて、日本にした
り、フランスにしたり、はたまたアフリカにしたり、する必要があると思います。
 その時、キリスト教は必ず邪魔になります。破壊と創造、それがこの世界のあるべき姿なの
です。小規模な戦争について論じることなど、意味がないと私は思います。

「ほう……」
 暫し髭をなでた後、神様Aは言った。
「私も実は、人間には宗教などいらないと思っていたよ。この子供を神の遣いにしよう。奇蹟
の力を色々与えて、この世界から宗教というものをなくす原動力にしよう」
「御意」
 こうして二十年後、この世界から全ての宗教が消えた。
0896始祖ワイ ◆WAIw7Z4UaU
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2018/06/14(木) 15:45:23.65ID:xsDLu+JQ
>>892
信用が築けないのであれば、何を提示しても無駄であろう! わかりきったことである!
去る者は追わず来る者は拒まず! キミはおのれの信じる道をゆけばよい! が、その先にあるものは闇である! それを肝に銘じるがよい!
さらなる精進を期待する!
0898この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 15:50:19.38ID:WdXp70mt
>>896
まずはきちんとしたものを書いて実力を見せるがよい!
他人に認めてもらいたいが、実力を測られるのは、恥ずかしい! そんな乙女心はもう飽き飽き!
0899ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 15:53:01.35ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>872
>>887
>>891
>>894 ←タイトルが神の遣いで参加作品?

只今、十六作品?(`・ω・´)
0900第四十六回ワイスレ杯参加作品
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2018/06/14(木) 15:54:29.32ID:ezKtFOKC
 ここは神の国。神の国には神様がいる。
 それも一人ではなく、沢山いる。神様は一人しかいないという一神教の考え方は誤りである。
 考えてもみろ。これだけ沢山の国があって、神様が一人しかいなければ神様の取り合いにな
ってしまう。

「ああ、なんでこんなに、この世の中というのは退屈なのかね、チミ」
「お言葉ですがその言葉、もうほぼ無限に近い回数聴いていて聞き飽きております」
「その無限というのは悪無限か? それとも正しい無限かね?」
「悪無限というのはヘーゲルという哲学者として名前の通った実はキチガイが生んだ言葉です。
正しい無限などという言葉はありません」
「ほう、そうかね。とにかく、私のような馬鹿者でも、有限と無限の間には、大きな隔たりが
あることは解るよ。それこそ、無限にね」
「そうですか。今日もそれと言った事件は……む」

 地球上のありとあらゆる事物に対する無限の即時的覚知能力により、神様Bはその出来事が
起きたのと全く同時にそれを知った。厳密に言えば限りなく短い一瞬間、いやその言葉でも適
切ではないが、それだけの時間差はあったが。
「神様、このような作文を書いた天才児がいます。今書き終えようとしているところのようで
す」
 神様には名前はない。みんな「神様」である。
「ほう、どんな作文かね」
「これをご覧下さい」
 知る必要のない情報を得て、混乱することがないよう、知るべき情報を選り分けるのは、神
様Bの下に存在する神様の官僚組織の仕事である。全ての仕事は人間の知覚する最も短い時間
よりももっとうんと短い時間で行われれる。

「どうして戦争が起きるのか」そのテーマで、幼稚園児が作文を書いたのだ。

 私の考える、争いをなくす方法、それは宗教をなくすことです。

 最近、おと武という障害者が、不倫をしていることがわかりました。
 あのような両手両足のない人、私は凄く可哀想だと思います。自分ならこの世の中に絶望し
てしまうと思います。全ての人が憎くてたまらなくなるかもしれません。人間のできた人だと
思います。彼が不倫をしたことと、彼の人間性は、また別の話です。

 ですが私は思います。なぜあのような、だるまのような人が、不倫できたのか。
 恋人同士の行う行為をする時に、彼は受身にならざるを得ません。それどこか、誰かに刃物
で襲われても、抵抗できません。それなのに、彼がなぜ生きていけるのでしょうか。
 それは、周囲の人の助けがあるからです。もっと言えば、カネの力です。
 私達はまず、障害者に対しての嫌悪感をはっきり口に出せる社会を作ることが必要です。も
し自分の手足がなくなったら……そう思うのは当然です。だから、嫌悪感があるのも当然です。
 ではそのために何をすればいいのか。それは、宗教的な考えを捨てればよいのです。
 全ての人が平等というのは、嘘です。賢くものの考えられる人が、多く発言権を持っている
のです。本当の平等の為には、まず宗教という欺瞞を捨てる必要があるのです。
 無宗教は、信仰のある人には、とてつもない罪悪なのでしょう。つまり、何もないまっさら
な人の考えをも、悪い考えだと決め付けるのが、宗教的な考えなのです。そうなっていない宗
教は、仏教ぐらいのものだと思います。
 話は変わりますが、この世界の神様は、アメリカです。アメリカが自分の思い通りにこの世
界を作り変えようとしているから、この世界は平和なのです。
 しかし、権力は腐敗します。だから、定期的に、秩序を守る立場を入れ替えて、日本にした
り、フランスにしたり、はたまたアフリカにしたり、する必要があると思います。
 その時、キリスト教は必ず邪魔になります。破壊と創造、それがこの世界のあるべき姿なの
です。小規模な戦争について論じることなど、意味がないと私は思います。

「ほう……」
 暫し髭をなでた後、神様Aは言った。
「私も実は、人間には宗教などいらないと思っていたよ。この子供を神の遣いにしよう。奇蹟
の力を色々与えて、この世界から宗教というものをなくす原動力にしよう」
「御意」
 こうして二十年後、この世界から全ての宗教が消えた。
0902ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 15:55:55.80ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」

只今、十六作品!(`・ω・´)
0903第四十六回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/14(木) 16:25:06.77ID:ezKtFOKC
タイトル 「分際」

 分別という言葉がある。分けて別ける、なんとなれば、自分と他人の別のことであろうか。
 そこをはっきりと区切って、他人には鐚一文やらないという意味なのであろうか。だとする
と、寂しい話である。
 分際という言葉もある。
「分際を知れ!」
 と怒鳴ったりする。近頃の人はこんなことを言うのかは知らない。
 自分は、他人に助けられている。他人なくしては自分はない。
 だから謙虚に生きましょう。そういうことだ。
 だがこの教え、なぜだか自分の心の一番深い所、一番奥に深く根ざしている。
 心の芯に、こびりついて離れないといった感じである。
 ぶんざい、ぶんざい、分際よりも大事なものはないと、そう教えられて育った気がする。

 だが、一体誰に教えられたのであろうか。親に教えられた記憶はない。
 何かの本に書いてあった気がするが、思い出せない。

 そうして最近、ある恐ろしい事実にふと思い当たったのである。そこに思い当たった時、心
の芯からぞっと寒くなる気持がした。
 この言葉を知ったのは、おそらくテレビか何かであったろう。もう記憶はない。それがこう
まで金科玉条として自分に根付いたのは、なぜであろうか。それを考えていくと、結局この言
葉の意味するところが、自分には「怖かった」せいではないか、恐怖が私に、その言葉を特別
なものとして認識させたせいではないか、そう思ったのだ。

 たとえばエイズという病気がある。この病気にかかった人は、もう一生セックスはできない。
 同じ病気にかかった人同士であっても、細かいウイルスの種類の違いがあって、更に酷く感
染してしまうリスクがあるため同様である。
 感染者にとっての分際は
「色事をつつしみ、健康的な生活を送り、薬を毎日飲み、病気のことは忘れて暮らす」
 こととなる。そうして、セックスするという自由が、奪われることになる。泣いても喚いて
も、取り返しは付かない。放縦な性生活のツケと言ったらそれまでだが、ただ生きていただけ
で、とんだ悲運だ。
 このようなことは他にもある。いじめのターゲットにされること、大学受験の失敗、社会人
であれば、ヒエラルキーからの逸脱による、その共同体からの蔑視と冷遇、病気へ罹患するこ
とや、事故による怪我での不自由、身内のしくじりや犯罪による不名誉と敬遠されることなど
の実害、いくらでもある。
 はじめから分際がゼロの人はどうだろう。何も持っていない人は。
 その自分の分際を守って生きていかねばならないとしたら、不運という言葉ではとても足り
ない。
 マイナスの人は、そのマイナスを人の幾層倍の努力によってプラスにすること、そのためだ
けに生涯の全ての時間を費やすことになるかもしれない。初めから自分の分際が「大きい」人
は、苦もなくプラスの境遇を手に入れることができるのにもかかわらずである。
 分際というのは、冷たい言葉だ。この世の中に、平等などない。あるのは形だけの平等であ
る。弱者は虐げられ、強者は世に憚る。増長する。それが世の中だ。あるいはそれが、真の平
等なのかもしれない。
 自分はもう、
「分際を知れ」
 などとは他人に言えなくなってしまった。
 この世の中は冷たい。
0904ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 16:45:07.78ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
>>903

只今、十七作品!(`・ω・´)
0905第四十六回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/14(木) 17:33:43.88ID:ezKtFOKC
「言葉狩り」

 最近、5ちゃんねるで訳の解らない難癖を付けられている。
 5ちゃんねるでぶーたれている暇があったら勉強した方がいい、ああなっては終わりだ、と
思うが、また変なことを言われたので反論させてもらう。
 彼らは私が「障害者を侮辱した」と言う。
 私は乙武氏の不倫を取り上げただけだ。それが侮辱?
 何を言われているのか解らない。
 阿呆な私でも解る。
 もし女性差別はいけないと言って、小説や映画に女性を全く出さなかったらどうなるだろう
か? それこそが女性差別である。
 障害者に対して自分の思ったことを言えない社会、それは実に住みにくい。地獄のような社
会である。そんな社会に彼らは住みたいのだろうか。
 例えば
「バンドマン」
 というものが描かれる小説がある。様々な描かれ方をする。バンドマンとは名ばかりの放蕩
児、女たらし、一流のスター、不安定な生活。これら全てがバンドマンである。
 その総体が限りなく真実に近いバンドマンなのだ。ある切り口からの描き方を禁じてしまっ
たら、その姿も真実から遠ざかる。
 もしその抑圧が極限まで進行すれば、革命も起きるだろう。
 ということは、私への批判は、彼らの革命への潜在的欲求を表しているのかもしれない。い
っそのこと、革命でも起こってしまえということか。
 そう考えた方が自然だが、彼ら能力のない者が活躍する社会など、革命が起きてもやってこ
ない。無駄なことだ。
0907ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 17:59:02.86ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
>>903
>>905

只今、十八作品!(`・ω・´)
0908この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 18:05:03.09ID:0gStIYRB
天正九年三月二十二日、今宵の総掛かりを前に城将の岡部元信殿が主殿にて、最後の軍議を開いていた。
 某、横田甚五郎尹松も軍議の席に居た。
 諸将は長期に渡る、兵粮攻めで食う物にも事欠き、痩せ細り頬はこけている。
「今宵、亥の刻に生き残った兵が一丸となり大手門から敵陣に切り込む。若し首尾良く敵を突破出来たならば一路、甲斐へ向かうべし。主力の七百は儂が自ら先頭に立って突っ込む。手練れの五十は甚五郎、其方が率いよ」
「承知仕りました。此の横田甚五郎、父、祖父の名を汚す事無く、見事に散って見せまする」
「勘違いをしてはならぬ。甚五郎、其方は抜け道の犬走りから此の囲みを突破し、生きて御陣代様に最後の様子を知らせるのじゃ。良いな」
 岡部様は斯様に申されると拙者の右肩を軽く叩いた。
 顔を見上げると優しく微笑んでいた。
「某が生き残れと申されますか」
「左様。死ぬ事だけが御奉公と考えるな。其方はまだ若い、生きて戦場を駆け回り自慢の槍で武功を挙げるのじゃ」
 某は岡部殿の気遣いに胸を打たれ、不覚にも双眼から涙が零れ落ちた。
 此の時、某は岡部殿に甲斐の御陣代様に送った文について話さなければと思った。
 今言わなければきっと後悔するに違いない。
「岡部殿、某、御陣代様に後詰は無用との文を送りました。今は織田との和議が進み事を荒立ててはいけないと思いその旨を書いた次第で御座いまする。誠に申し訳なく、此の首であれば喜んで差し出しまする」
「甚五郎、もう良いではないか。儂が其方の立場であればきっと同じ事をした筈。気にするでないぞ」
 岡部様は怒り出すどころか、優しく諭す様に言ってくれた。
 某は板床に蹲った。
 童の如く泣き始め、床板を両手で叩いた。
「よし、よし、よし。甚五郎は泣き虫であったか。じゃが、それは優しき心を持った証じゃ」
 岡部殿は童をあやすが如く某の背中を擦ってくれた。
「御陣代様は若しもの時は城を明け渡し城兵を救う事を仰せで、矢文で知らせたが拒絶された。此の皺首一つで多くの命が助けられれば本望であったが。斯様な愚痴を申しても始まらぬな」
「岡部様、大鎧に身を包みまして御座います」
 岡部殿の便女である、つるの声がした。
 水干袴を穿き水干衣の上に大鎧を着用し天冠を被っていた。
「おお、つる、綺麗じゃ。よう似合っておるぞ」
「有難き幸せ、岡部家に伝わる大鎧に身を包み戦えること、誉れに御座いまする」
「誰か、化粧道具を持て参れ!」
 岡部殿が側近に命じた。
 運ばれてきた化粧道具から紅を取り出し、岡部殿自らつるの唇に紅を差した。
「美しい」
「誠に御座いまするか」
「嘘は申さん、見てみよ」
 岡部殿が手鏡を取りつるの顔を映した。
 つるは無言であったが、満面の笑みを浮かべていた。
 死地に赴く者とは思えない華やかさを某は感じた。
「皆の衆、いざ打って出るぞ!」
 岡部殿が大音声で叫ぶと、
 一斉に、
「応!」
 と大地を揺るがす声が響き渡った。
「石附殿、後は頼む」
「岡部殿、承知仕った。御武運を」
 武田家一の槍の名手石附丙三殿が別れを告げた。
 某率いる五十名は犬走に向かった。
 大手門から喊声が聞こえた。
 此れを合図に一気に闇夜を駆け抜けた。
 途中百名ばかりの敵兵に遭遇するが何とか十一名が突破出来た。
 無事に甲斐に戻り御陣代様に城の悲劇を報告した。
 御陣代様は涙を流されながら聞いて居られた。
0909第四十六回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/14(木) 18:51:02.08ID:/IuW585W
「え、無しって……どゆこと?」
 震えながら、それでも無理して笑いかけた俺に、美悠は眼を逸らしたままもう一度言った。
「だから……無かったことにして欲しいの」
「無かったって、何を?」
「だから……結婚の約束を、無しにしてって……何度も言わせ無いで」
 言葉を無くす俺。
「俺が、職無しだからか?」
「そういう訳じゃ無い……けど……」
「言っとくけど、会社が勝手に倒産しただけで俺がクビになった訳じゃ無いんだからな」
「でも……、お金無いんでしょ? 今月の給料も出無かったって」
「今月どころか先月も無かったけどな。けど仕事は探せば無い訳じゃ無いから」
「ごめんなさい! 怒ら無いでっ!」 美悠はそのまま駆け出し、後ろを振り返ることも無く去って行った。
 俺は引き止める気力すら無くし、呆然と立ち竦んだ。
「はは……、仕事が無くなったと思ったら恋人まで無くしちゃったよ」
 美悠の言う通り金も無いし。つーか金の切れ目が縁の切れ目って、そんなの愛情とは言え無いだろ。いや、そもそも愛情なんて無かったってことか。
 情け無くて涙も出無いや。
「あーあ、カーネが無いからかーえろっと」
 じゃ無くて、ハロワ行こ。失業保険の手続きをし無くちゃ。

「離職票持って無いんですか? 退職した時にもらわ無かった?」
 係のおばちゃんが無愛想に言う。
「いや、貰うも何も突然倒産して会社は鍵掛かって入る事も出来無かったんですけど」
 おばちゃんは俺の言葉を無視したかのようにパタパタとパソコンを打った。
「あー、その会社労働保険入って無いですね」
「んな、有り得無いでしょ。だって毎月の給料から引かれてましたよ、まあその給料すら碌に貰えて無かったですけど」
「間違い無いです。無加入企業で何度も加入勧奨に行ってますけど、いつも社長が不在で会え無かったんです」
「てことは、失業保険は無しってこと?」
「残念ながら、無しですね」
 俺は無言で立ち上がると、おばちゃんにペコリと頭を下げた。いくら怒り心頭だからといって人の心まで無くしてはいけない。このおばちゃんが悪い訳では無いのだ。
 ハロワを出ると、雲一つ無い空に向かって「バカヤローッ!」と叫んだ。
 道行く人達がギョッとした目で俺を見たが、そんなの関係無い。
「もう俺には何も無いんだーっ! 何も怖く無いぞチクショーっ!」

 ああ、何だか大声を出したら、モヤモヤしたものまで無くなっちゃった気がする。
 そうか、何も無いってことは逆に言えば何でも有りってことだ。
 俺には若さが有る。夢も希望も有る。
 そうだ、振り返ればそこにハロワが有るじゃないか。仕事に有り付いたら何か旨いものでも食おう。男は食欲さえ有れば大丈夫!
 俺はポケットを探って有り金を確認した。

「……家にカップメン……まだ有ったかな」
0910ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 19:10:35.05ID:ecvh2qxJ
>>908
相模君の粗筋で参加作品ではないのかもしれない!(`・ω・´)
0911ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 19:11:25.98ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
>>903
>>905
>>909

只今、十九作品!(`・ω・´)
0912この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 20:16:08.95ID:0gStIYRB
>>910
ちょっとプロットのつもりで書いたんですが、これでエントリーしてもいいでしょうか?
話の筋としてはどうでしょうか?
0913第四十六回ワイスレ杯参加作品
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2018/06/14(木) 20:17:06.71ID:iyvVI4RV
 彼女は何の前触れもなく現れた。ある日鍵を開けて部屋に入ると、部屋の中央のちゃぶ台の向こうで、窓から差し込む安アパートには標準装備の西日の中に浮かび上がっている人影がいる。出るとき私は確実に施錠し
一度ドアノブをガチャリと回して確認した。なんという事だこれでは密室不法侵入事件ではないか。密室ほにゃらら事件は普通痕跡を残さずに出て行く方ではないのか、これはイッツブランニュー等と関心している場合ではない。
 私は一旦は身構えたもののよく見るとこの侵入者は髪の長い女性で着物を着ている、歴史の知識には疎いが、百人一首を歌うあのスタイルだ。やっぱりいつもの悪霊か。
 仲間に強制連行された心霊スポットで、倒れていた石仏を起こしたが、親切心が仇となったか。私はそっと部屋を出た。

「というわけでまたお祓いしてもらいに来ました剣崎先輩」
「あのね、間崎哲夫、昨日今日でまたなんか連れてきちゃったわけ? いい加減にしてくんない? いつまでもクアドロディローゼのチーズケーキごときでコキ使われてたまるもんですか」
「そんな事言わないで、お願いします、僕お金持ってないんですよ、唯一バイト先で前借してケーキ買うのが精一杯なんです」
「嫌よ、この前のなんかあんな化け物連れてきて、祓った後3日間も熱にうなされたんだからね、全然割りに会わないわ」
「大丈夫です、今回は古風な女の幽霊ですよ」
「この前のだって怒らす前は子犬だったじゃん」
「今度は祓ってくれたらケーキバイキング+飲み物セットのクーポン5回分と、福引きで当たったものの、1人では行く気のしないデズニーシー招待券と、先輩の部屋の掃除もします、あと付き合ってください」
「ふむ、ケーキバイキングとデズニーシーか、悪くないわね、掃除はしなくていいわ、あと断る」
 剣崎先輩の血族は代々女性にのみ霊能力があり、専門家ではないが受け継がれた知識と技を持っており、大抵の霊は簡単に祓ってしまうのだ。ついでに相当な美人ではあるがその美貌ゆえ逆に霊ばかりか男も引いてしまい、彼氏居ない暦イコール年齢だ。
 私は美人を連れて歩ける事にウキウキしながら剣崎先輩と一緒にアパートまでやってきた。
「あれ?」
「なんですか剣崎先輩」
「全然禍々しくない、ていうよりむしろ空気が透き通ってんだけど、ほんとにいるの?」
「いやホントですってまあ見てください」
 私は鍵を開けて先輩に中をのぞくように促した。先輩は胸を張って腰に手をやり「ふうっ」っとため息を吐くとガチャリとドアを開けた。一瞬固まった先輩だったがそのまま勢いよくドアをバタンと閉めた。
「あんたなんてもの連れてきてんのよ! なんで? 信じらんない!」
「え、そんなにタチが悪いんですか、この前の怪物より?」
「アレ神だよ!」
「ええ!」
「はいこの話おしまい、契約破棄ね、私帰るわ」
「そそそそんななんとかしてくださいよ、がんばればなんとかなるんでしょ」
「ふむ、たとえばよ、私は一流の殺し屋だ、背後に人が立つのも嫌いだし握手もしない、そのかわり悪徳政治家やマフィアのボスであれ、報酬次第で誰でも殺す、でも一国の軍隊と勝負しろといわれてハイと答えるバカがどこにいる」
「そこまでなんですか?」
「神格はそれほど高くない産土の神かなんかだと思うけど、それでも私ごときが下手にご機嫌を損なったら祟り殺されるわよ、秒殺よ秒殺、そして私の一族の女子はみんな代々貧乳の呪いとかかけられかねない」
「それは恐ろしい、ってじゃあ僕はどうすれば」
「知りません、相手が悪かったと思って諦めなさい、幸い祟ってるようではないし、お願い事でもすれば?」
「マジですか」
 私はしばし考えたが思いきってドアを開けた。
 神様お願いします、僕を剱崎先輩の物にしてください、あ、逆だった、まあどっちでもいいか」
「あんたなんてこと言ってんのよ!」
 神らしき女はにぃっと笑うと強烈な光を放った後、パンと弾けて霧散した。
 思わず目を薄めて顔を背けていた私はポカンとしたが、突然後ろから殴られて昏倒した。振り返って剱崎先輩を見上げた瞬間ハイヒールが顔面にめり込んだ。「貴様は今から私の奴隷だ」
「そそそそんな」
 いや待てよ、イッツブランニュー、それも悪く無いかも。ありがとう神様。
0914この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 20:18:03.30ID:0gStIYRB
>>908 は横田尹松視点の一人称の短編で描こうかなと思い、そのプロットで。
0916この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 20:28:34.98ID:k/dPd8n/
>>912
これでエントリーしてもいいでしょうか?
話の筋としてはどうでしょうか?

おいおい、審査員に何聞いてんだよw
0917この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 20:32:02.99ID:iyvVI4RV
 彼女は何の前触れもなく現れた。ある日鍵を開けて部屋に入ると、部屋の中央のちゃぶ台の向こうで、窓から差し込む安アパートには標準装備の西日の中に浮かび上がっている人影がいる。出るとき私は確実に施錠し
一度ドアノブをガチャリと回して確認した。なんという事だこれでは密室不法侵入事件ではないか。密室ほにゃらら事件は普通痕跡を残さずに出て行く方ではないのか、これはイッツブランニュー等と関心している場合ではない。
 私は一旦は身構えたもののよく見るとこの侵入者は髪の長い女性で着物を着ている、歴史の知識には疎いが、百人一首を歌うあのスタイルだ。やっぱりいつもの悪霊か。
 仲間に強制連行された心霊スポットで、倒れていた石仏を起こしたが、親切心が仇となったか。私はそっと部屋を出た。

「というわけでまたお祓いしてもらいに来ました剣崎先輩」
「あのね、間崎哲夫、昨日今日でまたなんか連れてきちゃったわけ? いい加減にしてくんない? いつまでもクアドロディローゼのチーズケーキごときでコキ使われてたまるもんですか」
「そんな事言わないで、お願いします、僕お金持ってないんですよ、唯一バイト先で前借してケーキ買うのが精一杯なんです」
「嫌よ、この前のなんかあんな化け物連れてきて、祓った後3日間も熱にうなされたんだからね、全然割りに会わないわ」
「大丈夫です、今回は古風な女の幽霊ですよ」
「この前のだって怒らす前は子犬だったじゃん」
「今度は祓ってくれたらケーキバイキング+飲み物セットのクーポン5回分と、福引きで当たったものの、1人では行く気のしないデズニーシー招待券と、先輩の部屋の掃除もします、あと付き合ってください」
「ふむ、ケーキバイキングとデズニーシーか、悪くないわね、掃除はしなくていいわ、あと断る」
 剣崎先輩の血族は代々女性にのみ霊能力があり、専門家ではないが受け継がれた知識と技を持っており、大抵の霊は簡単に祓ってしまうのだ。ついでに相当な美人ではあるがその美貌ゆえ逆に霊ばかりか男も引いてしまい、彼氏居ない暦イコール年齢だ。
 私は美人を連れて歩ける事にウキウキしながら剣崎先輩と一緒にアパートまでやってきた。
「あれ?」
「なんですか剣崎先輩」
「全然禍々しくない、ていうよりむしろ空気が透き通ってんだけど、ほんとにいるの?」
「いやホントですってまあ見てください」
 私は鍵を開けて先輩に中をのぞくように促した。先輩は胸を張って腰に手をやり「ふうっ」っとため息を吐くとガチャリとドアを開けた。一瞬固まった先輩だったがそのまま勢いよくドアをバタンと閉めた。
「あんたなんてもの連れてきてんのよ! なんで? 信じらんない!」
「え、そんなにタチが悪いんですか、この前の怪物より?」
「アレ神だよ!」
「ええ!」
「はいこの話おしまい、契約破棄ね、私帰るわ」
「そそそそんななんとかしてくださいよ、がんばればなんとかなるんでしょ」
「ふむ、たとえばよ、私は一流の殺し屋だ、背後に人が立つのも嫌いだし握手もしない、そのかわり悪徳政治家やマフィアのボスであれ、報酬次第で誰でも殺す、でも一国の軍隊と勝負しろといわれてハイと答えるバカがどこにいる」
「そこまでなんですか?」
「神格はそれほど高くない産土の神かなんかだと思うけど、それでも私ごときが下手にご機嫌を損なったら祟り殺されるわよ、秒殺よ秒殺、そして私の一族の女子はみんな代々貧乳の呪いとかかけられかねない」
「それは恐ろしい、ってじゃあ僕はどうすれば」
「知りません、相手が悪かったと思って諦めなさい、幸い祟ってるようではないし、お願い事でもすれば?」
「マジですか」
 私はしばし考えたが思いきってドアを開けた。
「神様お願いします、僕を剱崎先輩の物にしてください、あ、逆だった、まあどっちでもいいか」
「あんたなんてこと言ってんのよ!」
 神らしき女はにぃっと笑うと強烈な光を放った後、パンと弾けて霧散した。
 思わず目を薄めて顔を背けていた私はポカンとしたが、突然後ろから殴られて昏倒した。振り返って剱崎先輩を見上げた瞬間ハイヒールが顔面にめり込んだ。「貴様は今から私の奴隷だ」
「そそそそんな」
 いや待てよ、イッツブランニュー、それも悪く無いかも。ありがとう神様。
0919ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 20:45:24.94ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>911
>>917 神様ありがとう 僕に○○様をくれて

只今、二十作品!(`・ω・´)
0920ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 20:47:19.38ID:ecvh2qxJ
>>912
予備知識がないと読めない! 一レスで完結しているとは言い難い!
従ってワイの判断でワイスレ杯の参加作品とは認められない!(`・ω・´)
0921この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 21:10:43.55ID:ezKtFOKC
>>920
>一レスで完結しているとは言い難い!

明智光秀の奴はよくて、こっちはダメなんですか?
0922ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/14(木) 21:14:38.62ID:vuzUJgA/
 大通りの喧騒から裏路地に入った一角にその喫茶店はある。知る人ぞ知る名店、とまでは言わないが瀟洒な内装と物静かな店主、お決まりの数名の
常連からはこよなく愛されているなじみ深い、憩いの場である。私もこの店の常連の仲間入りをした、ここ最近の半月程度の話だが。高校からの帰り、
最低でも週に三四日は通うことにしている。男子校であるから、この店へ来るとより解放された心地になる。
「いらっしゃいませ」
「やあ、結衣ちゃん、今日もかわいいね。いつもの一つ、お願いね」
「はい、かしこまりました。クリームソーダをお一つですね」
 そう、看板娘の結衣ちゃんを目当てでこの店に通うことにした。注文を取りに店内を、またはトレイに載せた品を軽々と運び、またはテーブルを拭き、
店主や常連客らと談笑しながらも忙しく立ち働く姿、その一つ一つの動作が、仕草がまるで私にとっては、いたいけな天使のように愛らしい。もちろん、
彼女と私もすっかり気が置けない仲である。
「結衣ちゃん、もしよかったら今度、クラシックのコンサートでも観に行かないか。父の知り合いから、いい席のチケットが偶然手に入ったんだ」
「まあ、これは私の好きなアーティストが多く出演していてあの有名な……、すごい、絶対に行きます」
「結衣ちゃんからこの間借りたCDもすごくよかったよ。特に、ショパンの幻想即興曲は最高だった」
「私もあの曲はとても好きなの。コンサートは次の日曜日ね、楽しみにしてるわ」

 授業中、教師から指されて、あたふたと立ち上がり、見当違いな答え方をして、クラス中から酷く笑われる。今日は特に恥ずかしい思いをした、
教師からもあきれられていた。
このところの空想癖は重症だ。気が付けばいつでも結衣ちゃんのことばかり考えている。最前の空想では私は結衣ちゃんをクラシックの
コンサートに誘って、もしくは借りたCDの話を微笑交じりにしていた。授業が終わり、放課後、友人とそれこそ冗談交じりの話で大いに笑ってから
学校を出て、大通りへ、喧騒から裏路地に入った一角にあるその喫茶店に入る。
「いらっしゃいませ」
 ネームプレートに視線を落としながらぺこりと無言で頭を下げて、窓際の席に座る。「やあ、結衣ちゃん」というか、結衣ちゃんなどと
なれなれしく呼んだことは一度もない。当然、私が結衣ちゃんからCDを借りたなどという事実は存在しない。コンサートに誘うなどの、
もはや偉業に至ってはとんでもない空想の、夢のまた夢である。
「ご注文は何にいたしますか」
「ク、ク、ク、クリームソーダを」蚊の鳴くような声が喉に絡まりながら微かに出た。
「かしこまりました。いつものをお一つですね」
 覚えられていた。私は彼女の中で、いつもクリームソーダを頼んでいる客に印象として残っていた。店内には私の他には
二人の客しかいない。いつも見る顔である、中年のサラリーマン、読書に耽る老人。時折、それぞれに、結衣ちゃんと談笑をしている。
夢の中では私と結衣ちゃんもすっかり気が置けない仲のはずである。しかし、現実は無口な自分である。
 結衣ちゃんは大学生であろうか、何年生であろうか、いつまでこの店でアルバイトを続けるのか、できるだけ長く続けてほしい。
聞きたいこと、話したいことは山ほどある。夢の中では私と結衣ちゃんは冗談交じりに、話にも花が咲き、
「やあ、結衣ちゃん、今日もかわいいね。いつもの一つ、お願いね」しかし、現実は無口な自分である。
 いつものをお一つですね、その一言を反芻していた。私は「これからもこのお店に通います」と心の中で小さく呟いて応えた。
クリームソーダが運ばれて来た。私は目も合わせられなかった、ありがとうございますさえ言えなかった。テーブルを拭き、
店主や常連客らと談笑しながらも忙しく立ち働く彼女の姿を見ていた。いつか夢が現実になる日が来るだろうか。
結衣ちゃんが私のすぐ隣の席のテーブルを拭いている。声をかけようか、いや、鼓動がやけに早くなり、口の中が渇き、
かすれた弱々しい声しか出ないであろうことが容易に予見された。隣の席には結衣ちゃんがいる。目の端にしっかり、
大事な人を感じている。今はただ、この時間が、少しでも長く一緒に時間を過ごせさえすれば、それがすべてであり、
それだけでいいと思っている。ただ、結衣ちゃんの健康と元気と笑顔と幸せを祈る、無口な一人の客として「これからもこのお店に通います」
0923ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 21:23:11.00ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>911
>>917 神様ありがとう 僕に○○様をくれて
>>922

只今、二十一作品!(`・ω・´)
0924ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 21:35:15.91ID:ecvh2qxJ
>>921
明智光秀は歴史上の人物である!
石附丙三康商は架空の人物でワイはこのシリーズを長きに渡って読んでいる!
故に言葉が足りない場面や描写が不足しているところを頭で補完して読む可能性がある!

ワイスレ杯は一レスと短いが公平性を堅持する為、今回は参加作品としては遠慮して頂く!
過去には自作のキャラクターを使ってワイスレ杯に挑んだ冒険作もあった!
その作品は一レスの中に人物像がしっかりと描かれ、物語としても完結していたので参加を認めた!

ワイの考え!(`・ω・´)
0925始祖ワイ ◆WAIw7Z4UaU
垢版 |
2018/06/14(木) 21:42:21.10ID:xsDLu+JQ
参加させないことにワイも納得である! 完結しているかどうかは、作者がどういう姿勢で創作に臨んでいるかによる!

>>921
ところで、キミの出したものは、そういった意味で、残念ながら、クソである!
途中で集中力が切れたものや、素人ブログやエッセイのように、ただデタラメに語っているもの、非常に不愉快である!
キミは文学作品なら何を書いてもいいという免罪符をお持ちのようだが、その考えは、はなはだ愚かであり、間違いである!

命を賭して、書く場合のみ、許される行為であり、そして、キミはその自分の命を賭けていない! どうせヘラヘラ、ニヤニヤ笑いながらキーを打っていたのだろう! ちがうか!
エイズについてもググってよく勉強してくるがよい!

改心したあとに、さらなる精進を期待する!
0926この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 21:48:36.96ID:0gStIYRB
>>925

>>908の作品を言っているのですか?
0927この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 21:51:04.38ID:ezKtFOKC
某所で何か言われているのを見つけた。、

>キミは文学作品なら何を書いてもいいという免罪符をお持ちのようだが
免罪符があるなら罪は許されているのだから問題ないね。

ただ私の持つ信条がおかしいというのでないならね。免罪符じゃなくて。
それに命をかける何もない。かけてもかけなくてもいいものが書けるならそれでいい。
私は日本のために書いているけどね。

私は免罪符を持っているのか。そりゃ便利だ。
0928この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 21:59:19.11ID:WujaLSj4
 地下3000mは年間を通して気温が変化しない。昼夜の光の変化もない。そんな僕の心に僕に色をつけてくれたのは君たちだった。僕は家族がいないから、僕は君達の為に戦うよ。[ケース]それが来たときには。そう約束したのにね。
 今朝、ぼんやりとシステムを眺めていると、朝早くから外の世界が慌しさを増した。攻撃がは始まったのだ。ネットワークで連携していた仲間たちがどんどんfailマークに変わっていく。
 最近まで5だった警戒準備レベルが短時間のうちに2にまで引き上げられた。暗いサイロの中で9年と11ヶ月。僕はあるケースのために配備されていた。僕は時計の進行を感じながらなんとも切なくなった。
 本来ならあと3時間で、敵国の条約履行と共に退役だったのにな。僕はマシンといえども元々は人間だった。その思いにすがって生きてきた。現代の技術をもってしても
産み出せない僕の体の秘密は博士が墓場まで持っていったんだっけな。ついに信号が発せられた。その信号は人に理解できる言語に変換されて僕の脳内に響いた。[警戒準備レベルが引き上げられました、すべての準備レベルは破棄されました、実行です]
 君達がここに住み着いて3回目の春が来たね。もちろん僕にとって春というのは平坦な時間のあるタイミングにすぎないが、そんな事を考えるのも元は人間だった証なのかもしれない。僕の生体部分に送られる
パイプが老朽化して、そこから漏れる液体に目をつけた君達は、この地下3000mの空間で繁栄に成功した。甲高くて短い声を連続して発する君たちを僕はチューと名付けて愛した。そしてまた今朝、新しい命が生まれたばかりだというのに……。
 皆を連れて逃げて。まもなくここには住めなくなる。一刻も早く逃げるんだ。そう叫びたかった。しかし私には破壊レベルの音波を発生させる事は出来ても通信としての音声機能はない。
 コミュニケーションは通信に限られている。その通信ができる仲間も既に居ないのだ。僕は1人だ。人間用の音声アナウンスが響くのをセンサーが拾った。【自動報復装置が起動しました、打ち上げまで20秒です
総員退避してください17、16】僕の体内に様々な物質と情報が注入され始めた。神経がちくちくする。マシンの僕がそんなわけないのに、頭が痒い。はやくみんな逃げて、死んじゃうよ。
【10秒、9、8】何してるの! 走って!【7、イグニッション、エンジン正常、6、5】お願い、逃げて、お願いだから……。【4、3、最後のリフトオフです、神のご加護を】サイロの中がオレンジ色に照らされて温度が
上昇していくのを呆然と観測した。ロケットの先端に埋め込まれた僕の体はゆっくりと浮き上がり、徐々に加速する。人はこういう時涙を流すんだっけな。僕がいくら叫んでも声など届くはずもなく
君達はまん丸の目をキラキラさせているだけだった。静かに、果てしなく上昇していった僕はやがて重力から解放された。湾曲した地平線が見える。地球は赤かった、神はどこにもいない
 思い出した。僕は物理的に最高位にあり、征服する事のできない物質で作られたヒューマノイド。名前はアダマス。ブースターが切り離され、僕は再突入体に包まる事もなく
裸で再突入を開始した。そこにあるかどうかさえもわからない僕らの敵を破壊しつくすために。
0930ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 22:00:38.14ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>911
>>917 神様ありがとう 僕に○○様をくれて
>>922
>>928

只今、二十二作品!(`・ω・´)
0931始祖ワイ ◆WAIw7Z4UaU
垢版 |
2018/06/14(木) 22:05:04.71ID:xsDLu+JQ
>>926
キミはすでに作家として活動しているのであろう! おのれの力を信じて邁進するがよい!

>>927
免罪符を持っているから書いているのだろうという推測、いや嫌味である!
もちろんその免罪符は、キミの思い込みの産物、偽装品である!
で、全く「いいもの」ではないから非常に問題なのである!

人を不愉快にさせること、恨まれることを書いたら、身の危険が生じる! 当然である!
キミにはその覚悟があってのことか、それをおのれに問うてみるがいい! 要はそういうことである!

ではさらなる精進を期待する!
0932ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 22:05:26.26ID:ecvh2qxJ
新しいスレッドが必要になるのか!
作品自体を転載するのか!
URLで済ませるのか!

作者が自らの手でコピペしてくれると有難いのだが!(`・ω・´) 無断転載の防止になる!
0933この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 22:08:13.03ID:WujaLSj4
>>932
僕もスレ跨ぎは面倒なのでそれに賛成します
多数決の音頭をとってください
まず私はノ
0934この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/14(木) 22:10:01.74ID:WujaLSj4
前スレのアンカは被る可能性があるのでジスレアンカのみで管理するのがよいかと
0935ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 22:11:58.83ID:ecvh2qxJ
1 次スレにワイが作品自体を転載する!
2 次スレにワイがURLで書き込む!
3 次スレに作者が自作をコピペする!

ちなみにどれ?(`・ω・´)
0938ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/14(木) 22:16:06.42ID:ecvh2qxJ
2を採用して前作の寸評の時にはレス番号だけで示すことにするか!(`・ω・´)
0939ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 22:16:42.55ID:ecvh2qxJ
全作であった!(`・ω・´)
0942ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 22:24:29.75ID:ecvh2qxJ
1と2が一票と!(`・ω・´) 残りのレス数が少ないのでスレッドが終わる直前に決める!
0944この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 22:32:04.10ID:OOele2S4
講評の日曜日にまた来る
そう書かれていたゲスト様がいらっしゃったかと
作者がコピーする場合、コピーされない作品が出てきそうです
0945第四十六回ワイスレ杯参加作品
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2018/06/14(木) 22:33:13.52ID:0gStIYRB
 3月10日の深夜、私は墨田川の畔を歩いていた。
 仕事の帰り道、忙しく何もできない私にとって、畔を歩きながら夜景を見るのが楽しみであった。
 腕時計を見ると蛍光塗料の針が23時50分を指している。
 もうこんな時間か、そろそろ家に帰らないと。
 すぐ傍にあるのタワーマンションに向かって歩みを進めていると、俯せに倒れている女性を見つけた。
「大丈夫ですか!?」
 私は女性に声を掛けた。
 女性は意識を取り戻し起き上がった。
「ここはどこですか?」
「隅田川の畔ですよ。佃島です」
「佃島? 本当ですか?」
 電燈に照らされた女性の顔は怪訝そうな表情を浮かべている。
「ええ、嘘じゃないですよ」
 女性は不思議な格好をしていた。
 上半身はセーラー服なのだが、下半身はモンペに運動靴という出で立ちだ。
 まるで戦時中の女子学生を思わせた。
 よく見ると頬や白いセーラー服は煤で汚れている。
「どうしてここへ?」
「わたしは空襲で逃げて隅田川に向かって全力で走っていたんです。そしたらいきなり爆弾の爆風で吹き飛ばされて……」
「そうでしたか」
 私は女性の言うことが俄かに信じられなかった。
 だが、真面目な表情で話している。
「全然、焼けていない! ひょっとして昭和二十年ではないのですか!?」
「今は平成二十九年です」
「へいせい!?」
「昭和は随分昔の話です」
「そうですか、私は違う時代に来てしまったのね」
 これは何だかの原因でタイムスリップして現代にやって来たのだろうか。
「良かったら、私の家に来ませんか、服も顔も煤だらけです、シャワーでも浴びて下さい。もちろん下心なんてないですよ」
 冗談ぽく言うと、女性はクスッと笑った。
 よく見ると細面で鼻が高くて綺麗だ。
 昔の女優で言えば原節子と言った所だろうか。
 そう言えば去年亡くなった祖母も若い頃は原節子に似ているのよって言われたって言っていたっけ。
 30階にある私の部屋に案内すると、使い方を教えてシャワーを浴びさせた。
 着替えはちょっと大きいが私のジャージを着てもらった。
 実際に着てみるとやはり大きすぎたようだ。
「申し訳ありません。一人暮らしで女性ものの服がないもので」
「いえ、気になさらないでください。お風呂まで頂戴して贅沢は言えませんわ」
 女性はバスタオルで髪を拭きながら言った。
 その情景が何とも美しく見えた。
 上気した女性の頬は私を魅惑した。
「ここから見える夜景はとても綺麗ですね。活動写真で見たメトロポリスを思い出します」
「活動写真?」
「活動写真を御存知なくて?」
 私はスマホで活動写真を検索した。
 映画の事であった。
「今では映画と言います」
「映画って言うんですね」
「まだ、あなたのお名前を聞いていなかったですね」
「人に名前を聞く前にご自分から名乗らないと」
 女性は笑みを浮かべ邪な口調で言った。
「私は野田敬一郎といいます」
「わたしは山野百合子と申します」
 山野は祖母の旧姓である。
 私はタイムスリップした祖母に会っているのだ!
0946ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/14(木) 22:35:00.95ID:ecvh2qxJ
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>911
>>917 神様ありがとう 僕に○○様をくれて
>>922
>>928
>>945

只今、二十三作品!(`・ω・´)
0947この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 22:39:44.43ID:0gStIYRB
>>946

不採用だったので、急遽、即興で作った次第です。
エントリーさせてもらって有難うございます!
0948この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 22:44:22.80ID:6Fvsof5+
>>935
ワイさんが一番やりやすい方で4649!
0949この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 22:49:07.70ID:6Fvsof5+
時は満ちた。我々は導かれし者の手により新たなる旅立ちをする。いざ行かん。希望を背負い新天地へ。あと大体50くらいしたら93へ!
0950この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 22:50:03.44ID:k/dPd8n/
3 次スレに作者が自作をコピペする!
でいいと思います
積み残しの作品については2の対応でいいんじゃないでしょうか
0952この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 23:00:54.76ID:rfurDGR/
>951
レス番が狂って混乱の元になる上に、複数投稿だとIDが被ってバレるので反対
0953この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 23:07:46.00ID:k/dPd8n/
>>952
レス番は新スレに貼ったレス番でいいんんじゃない?
IDは時間おいてログインしなおせば変わるし

>作者が自らの手でコピペしてくれると有難いのだが!(`・ω・´)
ということなんで
0954第四十六回ワイスレ杯参加作品
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2018/06/14(木) 23:24:33.17ID:xz6SgMt7
中2の春の事だ。巧君に告白された私は1つの事実に気づいた。
街の灯りにフィルターをされているけれど、本当は私達の上空には満天の星たちが広がっているのだ。それは隣の市のプラネタリウムみたいに。
いやむしろ本物の夜空が青空をスルーしてプラネタリウムに降臨していると言った方が良いかもしれない。こんな事を思ってしまう位、
巧君に告白された時は幸せだった。それは薄曇った夜空の向こうにプラネタリウムを感じてしまうくらいの幸福加減だった。
「夢原が好きなんだ。付き合ってくれないか」「はい、お願いします」夜桜の花弁たちが舞う公園で巧君は野球少年らしく90度の礼をしながら片手を差し出したし、
私はその了承と共にその手を取って、一緒に諸手を上げて万歳三唱をしたい衝動に駆られた。
勿論我慢したけど、銀河的な幸福感に胸をくすぐられて、笑い出したいような感覚がずっと消えなかった。

夏は巧君が映える季節だ。空は絵画的な青になるし陽は白く全てを熱する。球場のフェンスの向こうでは巧君の声が一際大きく響く。彼は補欠だけどチームのムードメーカーだと思う。
たまに代打で出場する巧君の顔は真っ黒で、だからこそユニフォームの白が映える。私はわしっと握った金網に鼻先を近づけて、かっとばせー! と叫ぶ。
この時もやはりどこかでプラネタリウム的な宇宙を感じている。

秋が物悲しいのは私達も例外ではない。夏に真っ黒だった巧君から色素が抜けて、歯の白さも精彩を欠く。一緒の下校時、彼は口元を触らせてくれなくなった。
巧君は菓子パンを買い食いするのが好きで、歩きながらむしゃむしゃとほお張ってはクリームやらパン屑やらの食べ滓を口元に散らかす癖がある。
私は彼のそれに指を差し伸べてぬぐい、ぺろりと舐める。舌先に感じる甘さがとても好きなのだが、秋になると彼はそれをさせてくれなくなった。
元々少なかった口数もぐんと減って、目も合わせてくれない。プラネタリウムの輝きも遠のく。やっぱりキスやエッチを拒んだのが原因だろうか。
パパの男腕1つで育てられた私はことある度に『エッチは責任を取れるようになってからね! どうしてもしたくなったらパパの前に連れてきなさい』と言われてきた。
だからキスはエッチの延長線だと思っている。巧君の口元にも惹かれるけれど、パパのお願いを破って、只でさえ思春期で気まずいのに、
さらにギクシャクとした親子関係に突入する自信がない。
この事は誠心誠意をもって彼に説明してきた。つまり私の主張は『キスもエッチも付き合ってるんだしちゃんと覚悟はしてるけどその前にパパに会って』というものだったが、
何故か巧君はびびった。これはパパが元プロレスラーなのが原因かもしれない。
暮れなずむ公園のブランコに親友の麦ちゃんと並んで揺られていた時の事だ。この事を相談すると、とても困った顔をされた。
彼女の視線はブランコ前の柵と宇宙色の空を交互に行ったりきたりを繰り返す。「ごめんね、夢ちゃん」
長い沈黙の果てに、麦ちゃんは私の愛称を口にして、懺悔を開始した。
実は夏の頃から麦ちゃんと巧君はエッチ友達という関係になっていた。理由は私にキスも許して貰えない巧君が可哀想だったから。
関係は続いているけれど恋愛感情はない……はずだったが、最近巧君の視線が熱くて困るらしい。夏の頃は麦ちゃんのたおやかな体を抱きながら私の名前を漏らしていた彼が、
最近は麦、麦と呼んでくる……
などと可愛い顔で困りながら全宇宙が崩壊するような事をぽつりぽつりと語る麦ちゃんに、わたしは限界を迎えた。ブランコを降りて彼女の前に立つ。
チェックブラウスの襟元を両手で掴んで引き寄せ、頭突き。これはパパのプロレスラー時代の得意技だ。ビデオで何度も見た。
おでこに衝撃と痛み。それよりも胸が苦しい。頭突きに目を回す麦ちゃんに「信じらんない」と呟いて背を向ける。それから駆け出す。走らないと泣きそうだったからだ。

その後はあまり覚えていない。気がつけば商店街で鰤を買っていた。鰤の本番は冬だというのに、時空を超えてきたような丸丸とした鰤だった。
これで膨らんだ手提げ袋を片手に家に向かいながら、帰ったらこの鰤に八つ当たりしようと思った。憎悪と失望を込めて頭を切断、見事に三枚におろしてやる。
でもこれだけ立派な鰤だ。絶対大変手間取るし、ただでさえ悲しいのに、もっと悲しくなるはずだ。そうしたら盛大に泣こう。泣けなかったら玉ねぎを刻もう。
それから巧君と麦ちゃんに……どうしたら良いか分からない。けれど次の休みは、プラネタリウムを観にいきたい、と強く思った。
銀河とか恋とかが砕けても、プラネタリウムの宇宙がまだあそこにあれば、私は大丈夫……という気がしたからだ。
0955この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 23:27:51.08ID:OOele2S4
意見が割れているみたいですし
主催者のワイさんがお決めになられたらいいと思います
0957この名無しがすごい!
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2018/06/14(木) 23:39:10.68ID:TGvpHqP5
ですね
より発表しやすい形
発表されたらすぐ観衆と本人がわかる事によって温度差、すなわちタイムラグが無くなっていいと思います
あと、発表の時間は遅くなってもいいので厳密に決める、あるいは一時間前に告知するなどの方法がよいかと思います
「始まってたか!」などと毎回出遅れてる人もパンツ脱いで待つことが出来るのでよりいっそう盛り上がると思います
0958この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 00:36:32.23ID:zwQQ8hqu
スピリチュアル系で押します
スピリタス飲んでるのでトランス状態がちょうどいいぜ
どわっはは
0959この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 01:35:52.35ID:zwQQ8hqu
 うらぶれた海岸線の観光地。昭和の好景気で乱立した飲食店や元土産物屋の廃墟が草に覆われている国道沿いにあるレストラン。
 ドライブインというジャンルを抜け出して、高級な洋風建築を目指して一時期流行ったものの、時代の潮流に取り残された昭和末期のレストランがあった。無駄に重厚なインテリアと赤い絨毯に
ポトスやカミラといった馴染みの観葉植物が寒々しいを通り越して懐かしいといった印象だ。交通の便だけはいい? のだろうか。マイカー所有率100%に近い田舎ではそう言えるかもしれない。ワインディングロードの途中に突然あるこのレストランに
 少女がやってきたのは夕暮時だった。およそありえない来客に新人の私は戸惑った。しかし迷う事なく窓際の席に一直線に向かって座った少女の「いつもの」という言葉に、子供に対するなんらかの方策と、接客の間で揺れながら私は言った。
「申し訳ありません、私は最近ここに務め初めまして」
 私の顔を見る事もなく、何の興味も示さない少女は言った。
「そう、秋田牡鹿とスルメイカ」
 有名な銘柄の日本酒と、アテのような注文に私はは絶句した。水色の軽いワンピースに、入店してきた時は幅広帽子をかぶっていたような気がするが今は見当たらない。髪の長い10歳前後といった少女。他にもおかしな所はある。
 海辺の田舎町で、真夏にも関わらず全く日焼けしていない真っ白な肌と、妙な気品だ。
「あ、あの」
 反論しようとはしたものの、少女のあまりの堂々たる態度にどう処理したものか考えた挙句、マネージャーが出てくるまで時間稼ぎをする事にした。家出少女なら責任あるマネージャーがどうにかするだろうというズルい考えもあった。
 それにいつものを頼むぐらいだから常連で、何か自分にはわからないルールがあるのかもしれないとも思った。そこへ都合よくマネージャーが出社してきた。あわてて説明をする。
「ああ、あのお客さんね、わたしが行くわ」
 マネージャーは注文されたお酒を花冷えにすると、スルメイカを添えて少女の席まで行った。
「ようこそおいでくださいました、ごゆっくりどうぞ」
 そのVIP扱いに驚いた私は帰って来たマネージャーに質問した。
「あの、あんな子供に大丈夫なんですか?」
「いいのいいの、またへそを曲げられてらっしゃるだけだから」
 そこへけたたましく玄関ベルを鳴らしながら男が飛び込んで来た。
「いらっしゃいませ何名……」
 男は私にに目を向ける事もなく厳つい顔をして焦るように店内を見回すと、少女に目を留め、早足で歩いて行き対面に座った。
 そして頭を低く前のめりになると、小声で言った。
「あの、今回は一体どういった……」
 少女はつんと顔を背けて窓の外を見た。焦りの色を濃くした男がいう。
「えと、宿の改装が気に入らなかったとか」
 少女は沈黙したままだ。
「ひょっとして庭の松を……」
「婿だ」
「えっ」
 少女は男を正視した。
「私が選んだ婿を追い返しただろう」
 体を起こしてしばらく絶句していた男は状況を把握したようにまた身を低くした。
「お導きでしたか、それならそうと」
「もういい、好きにしろ」
「そんな事をおっしゃらずに、息子と彼女の交際は許しますから」
「許す?」
「ああ! いえ謹んでお受けさせて頂きます」
 少女は再び窓の外に目をやって足をぶらぶらさせると、少女は風景に溶け込むように消えた。私は度胆を抜かれたが、マネージャーはふっと笑った。
 男はやれやれといった様子で汗を拭っている。
「あの、マネージャー、あの子は一体」
 マネージャーは含み笑いをしながら厨房に引っ込むと、体を反らせて再び顔を見せた。
「菅井旅館の座敷わらし様よ、今回は色々気に入らなくてへそを曲げられたようね」
 男が憔悴し切った様子で財布を出しながら私のいるレジに向かって歩いて来た。
「ここで足止めしてくれて助かりました、店長にお礼を言っておいてください」
「は……はい」
 そういうと男は1万円を置いて踵を返した。「あの…」そう言いかけた私に肩越しに手のひらを見せると男はそのまま出て行った。
 私が唖然としていると、店のエントランスにふっと少女が現れて、いたずらっぽい笑みを浮かべて舌を出した。
そして肩を落として駐車場に去っていく男の背中を追って走って行った。
0961第四十六回ワイスレ杯参加作品
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2018/06/15(金) 02:39:45.66ID:s6eHlSQm
男は夜の闇を歩いていた。
闇を選び、隠れるように歩いていた。まるで、夜に溶けようと思うがごとくに。

走る車の後部座席で、フェリーチェは赤く塗られた唇をひらいた。
「どこへ行くつもりなの? ドメニコ」その声はひどく鋭かった。
「父は……ドン・コンティッキオはどこ?」
ドメニコはルームミラーで後ろを一瞥すると、口の片端を上げてこたえた。「この前の返事を聞かせてくれませんかね? お嬢さん」
「騙したのね。父が呼んでいるなんて言って。返事はもちろんノーよ!」
ドメニコは運転していたリンカーンに急ブレーキをかけると、フェリーチェに顔を向けた。
「俺はドンの右腕ですぜ。その娘と一緒になるのが筋ってもんだ。あんたは俺のものだよ」
薄い口をひくつかせながら、ドメニコが笑う。やおら左手を出すと、そこにはきらりと光る物があった。大粒のアメジストの指輪だった。
「さあ、あんたの瞳と同じ色の宝石だ。高い代物ですぜ。女はみんな喜ぶ」
「借金漬けにされた哀れな女ならね」フェリーチェは強く言い放った。
長い髪もまつ毛さえも、明るいブロンドに燃えていた。シチリアの血筋の父親には似ず、北欧系の母親の血を濃くひいたようだ。三十才手前の豊満な胸が白いブラウスの上からも見てとれる。
アメリカ・フロリダの暗部をしきるコンティッキオ一家の、ひとり娘だった。
「レベッカはどうしたの? お前に尽くしていたレベッカは?」
「シカゴのガント一家のところですよ。あっちでひと仕事するんでさぁ」
「売ったのね!? あの純粋な子を! この下衆がっ!」
怒りに顔を紅潮させ、フェリーチェはアメジストの指輪を激しく叩きはらうと、車の外に飛び出した。街灯がひとつしかない道は暗く、他に車一台通らない。重い湿気を含んだ空気を感じる。
ドメニコも車を降りると、すぐに彼女の腕を乱暴に捕らえた。
「昼間は教師をしているか知らないが、お高くとまるんじゃねぇ! 所詮お前もイタリアンマフィアの血をひいているんだ」
必死に抵抗する女の頬を平手打ちにすると、首筋に手をかけた。
「ここがどこかわかるか? すぐ側に沼があるんだ。飢えたアリゲーターが待っている」ドメニコの指が白い首筋に喰い込んでいく。
「さぁ。これからどう料理してやろうか? ばれりゃ俺はガント一家の世話になる。フロリダの暑さにもうんざりだ」

そのとき、ドメニコの後ろで闇が動いた。
黒い闇の中から一人の大男が現れ、ドメニコの背を一撃した。ドメニコは大きくよろけ、振り返ると、ぎゃっと悲鳴をあげた。
そこにいたのは、顔が溶けた男だった。
片方の目はほとんど塞がり、もう片方は目玉が飛び出ていた。
唇はなく、ただそこに口らしき穴があった。鼻も同様だった。頭には左側にほんの数筋だけ茶色い髪があったが、あとはケロイドの海であった。顔も頭も皮膚が引きつれ、あるいはのたうつように隆起している。
薄明りのなか見るそれは、あきらかに怪物であった。
幼い頃に頭部と腕にひどいやけどを負い、碌な手当もされなかった。母親は行方をくらました。養護院を出たあと、廃油工場に放り込まれた男は、暗い工場のなかでドス黒い廃油に塗れて働いた。夜に紛れて、路地の薄汚い店で粗末な食糧を買った。
人の目を逃れ、闇に隠れて生きてきた。

「このバケモノ野郎っ!」ドメニコがナイフを取り出し、男に切りつける。
男はその手をすばやく掴むと、廃油運びで鍛え上げられたケロイドの腕で、ドメニコの腹部に拳を入れた。あっけなく、くずおれるドメニコ。
 近くから、バシャッという水音がする。風が沼の湿気を運んでくる。
ドメニコは当分目覚めそうになかった。いや、永遠に目覚めないのかもしれない。沼から這い出してくるものによって。

男はかたわらに立つフェリーチェの視線を避けるように、顔を背けた。女と碌に面と向かったこともなかった。逃げるように再び闇にとけようとする。

「待って!」フェリーチェが腕をつかむと、男の身体が一瞬おののく。
「ブロンドでも、お馬鹿とは限らないのよ」そう言うと、彼女が前にまわる。
甘い花の匂いが漂う。男の胸に手のひらを置くと、静かに口にした。
「わかるの。ここに、私の欲しいものがある。この胸の奥に輝く宝石が……」
彼女は、男のいびつなまなこを見つめた。男は吃音のある喉で「う……あ……」と呻く。目の前に、みたこともない美しい天使がいる。
フェリーチェは、男のぐしゃぐしゃとした頬に指をそっとはわせると、濡れた唇で男の口を覆った。唇からため息にも似た言葉が漏れる。

「私の部屋に来て……」

震える男の手に、ぐっと力が入る。
夜は真っ黒な闇ではなく、女の瞳と同じ深い紫色を呈していた。
0962ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/15(金) 04:38:07.09ID:tyNJYneL
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>911
>>917 神様ありがとう 僕に○○様をくれて
>>922
>>928
>>945
>>954
>>959

只今、二十五作品!(`・ω・´)
0963ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
垢版 |
2018/06/15(金) 04:39:36.48ID:tyNJYneL
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>962
>>961

只今、二十六作品!(`・ω・´)
0964第四十六回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/15(金) 04:55:12.00ID:6vyPrJgd
 妻が家を出てからどれくらいになるのだろうか、ふとそんなことを考えていた。気がつけばすれ違っていたふたり。いまは連絡もとれない妻を、私はただ待っているしか方法がなかった。
 クリスマスイブの夕暮れ。家々の庭に飾られた電飾が光を放ちはじめる。雪だるまをかたどったもの、サンタとトナカイとソリを描いたもの、英語でメリークリスマスとだけ綴ってあるもの。
 工夫を凝らし、それぞれ家庭の幸福を誇るかのように輝きを見せる。私は暗いままの我が家の庭を見てため息をつき、思わず言葉をこぼした。
 どうしてこんなことになってしまったんだろう。
 そもそもクリスマスイブなんかに仕事を入れてしまったのがいけなかった。忙しさに我を見失い顧みることを忘れてしまっていたのかもしれない。
そんなつもりはなくとも、結果ぞんざいに扱っていたのだろう。
どこに原因を探したとしても、いまのこの状況を生み出してしまったのは私の過ちによるものだ。
 失ってしまってから無くしたものの価値に気づく自分の迂闊さを、私は悔いた。
「あなたって本当にだらしがないんだから」
 妻は私によくそう言っていた。
「無くしてからじゃ遅いんだからね」
 思い出される妻の言葉はいつも小言ばかりだった。
言われる度に聞き流していたそんな言葉を、もっと真面目に聞いておけば良かったといまはそう思う。

 隣の家からは夕食の匂いが漂ってくる。クリスマスパーティーが始まったのか、時おり楽しげな笑い声が漏れ聞こえてくる。
「確か小学生のお子さんがいたっけな」
そんなことを考えながらタバコに火をつけた。
 食卓に並ぶご馳走とそれを囲む家族の風景。
端整な顔立ちの旦那さんと美人の奥さん。そして利口そうな顔をした男の子。
幸せの肖像に、私たち夫婦とまだ見ぬ我が子のイメージを塗り重ねてみる。
 妻は隣の奥さんを羨ましいといつも言っていた。
私への不満もあるのだろうが、やはり子供の存在も大きいのだろう。
寒さに澄み渡る夜空のなか、月が孤独に輝いている。私はタバコの煙をそっと空に向かって吐き出した。

「ちょっと、あなた何してるの?」
聞き慣れた声の方を向くと妻が両手に荷物をいっぱいに持って立っていた。
「玄関の前でタバコ吸わないでって言ったよね! 匂いが家のなかに入ってくるんだから! 」
「やあ、遅かったね。おかえり。もう帰ってきてもいいころなのになぁなんて思ってたところだよ、家を出たのが遅かったのかな? 」
私は慌ててタバコを消し、媚びるようにそう答えた。
「予約しておいたのにケーキ屋さんですっごい待たされたからね。それよりなんで電気つけないの?  うちだけ真っ暗じゃない! 」
「いや、君の帰りを待っていたんだよ。実はその……家の鍵を落としちゃってね……中に入れないんだ。はははは……」
妻の顔色が変わっていく。
「はあ?また?この間は財布、今日は家の鍵! あなたって本当にだらしがないんだから! 」
「いや、今日はイブのせいか忙しくてね。いつもは大事にポケットにしまっているのに、どこに落としたんだろう?うっかりしてたよ」
「忙しいかどうかは関係ないでしょ! 常にポケットの中を確認する! 自分の行動を顧みる! 無くしてからじゃ遅いんだからね! 」
思っていた通りに小言が始まる。私は話題を変えた。
「それより、携帯電話は直ったの?」
「直ったよ。原因はよく分からないけど夕方には使えるようになったから。もう繋がるよ」
「そう、よかった。ねえ、とりあえず家に入らない? 寒くて凍えそうだ。
今回は鍵のありがたさを思い知ったよ。鍵がないだけで、まるで他人の家だ」
「もう。しっかりしてよね。本当に。来年はもうお父さんになるんだからね」
妻は小言を残しさっさと家に入っていった。

 そう、私は父親になるのだ。
 借家住まいのストレスからかはわからないが、なかなか子供ができなかった私たちも、中古の建て売りを購入し、
新居に越してしばらくするとようやく子供を授かった。
そうだ。もっとしっかりとしなければならないのだ。生まれてくる子供の為にも。
私は妻へのクリスマスプレゼントをぐっと握って決意を新たにした。
 ここに越してきてから度々壊れる妻の携帯電話。連絡が取れなくなることも少なくない。
少し値は張ったが最新のモデルを購入した。妻はプレゼントを喜んでくれるのだろうか。
隣からはまた、楽しげな笑い声が漏れ聞こえてきた。
 私は私たちの幸せな家庭の風景を再び想像してみる。
けれども、その子供の映像だけは何故か、お隣さんの子供のイメージを拭うことができなかった。
0965ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE
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2018/06/15(金) 05:24:28.99ID:tyNJYneL
第四十六回ワイスレ杯参加作品

>>962
>>961
>>964

只今、二十七作品!(`・ω・´)
0966この名無しがすごい!
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2018/06/15(金) 06:10:28.90ID:6YGF9amE
次スレ立ててワイが上から順番に貼れや
それで解決するだろ
たった27レスだ
0967この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 06:12:58.12ID:6YGF9amE
慌てる必要はない
このスレを使い切るまでに全部貼り終えれば良いんだよ
ワイが一人で全部やれ
0968この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 06:21:01.32ID:6YGF9amE
添削は辞退するか、どれか一つに絞れ
ワイさんの貼る手間が減る
0969この名無しがすごい!
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2018/06/15(金) 06:32:18.11ID:6YGF9amE
ワイは2レス目に、まず自分のヘボ作品を貼れよ
3レス目から生徒さんだ
0970この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 06:34:42.17ID:6YGF9amE
つーか、先にスレ立てしておいて
最初からそこに投稿してもらえば良かったよね
そしたら二度手間を避けられた
0971この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 06:38:33.30ID:6YGF9amE
四十六回も開催して、まだそんな手順すら確立していなかったのか
0973ぷぅぎゃああああああ
垢版 |
2018/06/15(金) 07:09:08.61ID:6YGF9amE
299 名前:名無し物書き@推敲中?[sage] 投稿日:2018/06/05(火) 02:49:55.34
句読点がない! 脱字がある! 慣用句の使い方がおかしい!
このような指摘は些末なことで作品の内容とは関係ない!
全てが校正者の仕事! 作者が必死になって修正するようなことではない!

とワイは思っていない! 些末なことでさえ、満足にこなせない作者の資質や努力こそが問題となる!

プロットは無くてもいい! 魅力的なキャラクターが勝手に動き出してこそ、活きた小説が書ける!
理詰めで書かれた作品で読者が感動することはない! 起承転結はその典型で負の遺産と云える!

とワイは思っていない! プロットや起承転結は作品の質を安定させる! プロを目指している作者は、
デビュー作を金字塔とは考えていない! スタートと思って長い作家人生に思いを馳せる!
長く書き続ける為には作品の質を安定させる必要がある! 感性だけで作品を書き、
傑作と駄作を行き交うようでは他者から見限られる! 干される確率が上がる!

アマの時こそ、プロで必要となる技術を学ぶ絶好の機会となる!
思い出受賞にしない為にも今に時間を費やす! 努力を惜しんではいけない!

今のワイにはよくわかる! わかるからこそ訴える!
今を頑張れない者に有意義な明日はやって来ない!

さて、書くか! 有意義な明日を迎える為に!(`・ω・´)
0974この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 07:09:49.49ID:6YGF9amE
スレの運営にもプロットは必要だろ
0975この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 07:12:10.43ID:6YGF9amE
>>973
> 些末なことでさえ、満足にこなせない作者の資質や努力こそが問題となる!
0976この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 08:51:55.10ID:6YGF9amE
ワナビの作家レベルを向上させるスレ1
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/bun/1528944388/

ワナビの作家レベルを判定し、独自のアドバイスをするスレです。
判定およびアドバイスをご希望の方は自作の提示をどうぞ。
※作品の提示はリンクで、投稿すると著作権が5chに譲渡されてしまいますので。

A…プロ級 (何か突き抜けた物がある)
B…ネット作家級 (そこそこ読ませる)
C…ワナビ標準 (自己満足の領域)
D…ワナビ下位 (小説と呼ぶには苦しい)
E…意味不明

Aはまずいないので、Bで実質的な合格です。
ちなみにA-Bのような表記はAとBの中間レベルを表します。
0977この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:13:38.26ID:6YGF9amE
978 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:2018/06/15(金) 09:09:14.46
大失敗して今どんな気持ち?
なんであんなクソを4発もエントリーしたの?
恥ずかしくないの?
0978この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:14:07.94ID:6YGF9amE
979 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:2018/06/15(金) 09:09:54.54
読めない書けないがバレちまったもんなw
0979この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:14:43.00ID:6YGF9amE
>>978
ワイが?
0980この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:18:49.00ID:6YGF9amE
982 名前:名無し物書き@推敲中?[] 投稿日:2018/06/15(金) 09:16:04.87
それより偽ワイ、いつまでも寝てんじゃねえぞ
しっかり気合い入れて全作講評しろよ
精進してやんねえぞw
0981この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:19:24.25ID:6YGF9amE
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C 始祖ワイ……レスをする度に総攻撃を受けるがめげないマゾヒスト。連投をしないところを見ると仕事持ちか。馬鹿にされ始めている。

D ワテ……一時期はよく見かけたが、最近めっきり姿を見せない一発屋。キャラづくりに無理があったか。

E とりっち……触らなければ祟りは無いが、うっかり触れてしまうといつまでも謝罪を要求される。創作と友情を育むも喧嘩わかれ。些細なレスでも詩の心を忘れないポエマー型荒らし。
0982この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:20:49.12ID:6YGF9amE
始祖ワイ……レスをする度に総攻撃を受けるがめげないマゾヒスト。

ワロタw
0983この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:30:03.15ID:6YGF9amE
>>977
添削は、太宰風は悪くなかったのにな
4つとも酷かったな、Dレベルだ
0984この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 09:57:28.06ID:6YGF9amE
上位三分の一のベスト10に入るのはムリだ
たぶんベスト10発表だろ
0985この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 10:02:59.87ID:6YGF9amE
ワイがプロット、起承転結主義なんだから
それに合わせて書く以外にはない
0986この名無しがすごい!
垢版 |
2018/06/15(金) 10:05:16.72ID:6YGF9amE
ラストのインパクトが一番大事なんだろ?
いわゆる落ちってやつ
0987第四十六回ワイスレ杯参加作品
垢版 |
2018/06/15(金) 12:22:28.07ID:ILb7PZUP
「あいつはな、男の性欲を嫌がるような女じゃない。むしろ、利用するぐらいの奴だ」
「ゲホッゴホッ!」
「驚いたか?」
「ゲホッ! そうじゃない、噎せたんだ。この梅雨の天気で体調が悪いんだ」
「そうか。あいつは狡猾だ。性欲を利用して意中の相手と関係を作ってしまうぐらいはやる」
「本当に?」
「ああ。あいつとの付き合いは長い。俺は解っているつもりだ」
「じゃあ、どうするつもりだ?」
「今からあいつの家に行く。そして気持を伝える。もはや猶予はない。できるか?」
「ゴホッゴホッ! ガハッ!」
「また噎せたか?」
「ゴホッ! お前、今日はあいつから連絡があった日じゃないか」
「だからどうした?」
「いや、だから、ええと……」
 俺はライン(スマホのアプリ)を確認した。
「今日は愛子が『今日はデートだから連絡してこないで。家にも来ちゃダメだし、私に迷惑をかけないでね』と言ってきた日だ。その日に愛子の家に行くのか?」
「そうだ、もう時間がない。お前は潔く玉砕でもしろ」
 斎藤の目が鋭く光った……ような気がした。
「なぜ俺がそんなことを言うかわかるか?」
「え? ええと……解らない。何も」
「実はな、俺もあいつに気がある。今でも狙っている」
「ゲホッ! ゴホッ! ちょ、ちょっと待てよ。今まで長い友達付き合いで、お前がそうだってこと、一度も言ってなかった……ゴホッ!」
 そこで俺は、メロンソーダを飲むことを諦めた。俺は甘いものが好きだ。紅茶だのコーヒーだの苦いものを飲んでいる奴は馬鹿だ。斉藤は言った。
「あんな美人に惚れない奴などいるわけがない。俺も例外ではないんだ」
「……それなら、なぜ俺を応援する?」
「なぜお前の恋の手伝いをするか? 言っただろう。お前が玉砕したら俺の番だ。この際はっきりすることだな」
「お前、いい奴だな。小説の中の登場人物みたいだ」
「そう褒めるな。俺のクーペに乗れ。早くそのアイスを食ってしまえ。見ているだけで気持悪い」

 愛子の家は、車で三十分。方向音痴の俺は、車があってもとても辿り着けないだろう。
 あれ? ちょっと待てよ。
「おい」
「なんだ?」
「愛子、今家にいるのか?」
「いる。ラインを送ったら、怒りつつも『家にいるよー』と返事が返ってきたからな。彼氏と一緒らしい。あいつが疵物になるのを、何としても阻止せねばならん」
「よし、もっとスピード出せ! もうどうでもいいから! どうなっても構わねえ」
「よしきた。『お前のことが好きだ。結婚してくれ』これで行け」
「わかった」
 十五分後。二人とも合鍵はある。インターホンを押さず、いきなり扉を開けた。
「愛子!」
 暫くして居間と玄関を繋ぐ廊下に、愛子が出てきた。
「あれー? どうしたの君達」
「愛子! す、好きだ! 結婚してくれ!」
「もしこいつより俺のことが好きなら、俺と結婚してほしい。そんな、どこの馬の骨かわからん奴じゃなくて」
 後ろから彼氏が出てきた。
「愛子は俺の女だ」
 斉藤は動じない
「愛子、そいつに自己紹介しろ」
「ええ? ええと……私のこと? 私は普通の女の子みたいに、羞恥心なんかないんだー。だから、おっぱい見せられるよ。ほら。おまんこはね、エロマンガみたいに綺麗じゃないから、見せないけどね」
 そう言いながら、愛子は上半身に身に付けているものを全て脱いだ。
 彼氏は無言で出て行った。やってらんねえよ、という捨て台詞を残して。
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