安価・お題で短編小説を書こう!4
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安価お題で短編を書くスレです。
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■前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
安価・お題で短編小説を書こう!2
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/
安価・お題で短編小説を書こう!3
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/ ☆お題→『はっぱ』を必ず入れる+自由選択『名物料理』『ホワミル』『W杯』『ねこ』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→7/1の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>3より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 【投票受付作品一覧】
前スレ
安価・お題で短編小説を書こう!3
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/
629【長年の夢】
635【嘘から出た魔王】
645【拒絶】
651【SOBA】
663【オタクとオレの道中記】 前スレ>>663
書きに書いたり短編スレ3発目最終〜、容量オーバーの熱き名勝負を締めくくる、663氏がいつもの刻限オーバーをやらかして、進行氏とお見合いだ〜、前回お題フル選択、ルナティック・ピッグ・リターンズ!
紹介しよう、本作はスマホゲー、ルナティックインサニティの異世界に取り込まれ、イタい相棒・颯太と狂気の地獄めぐりするシリーズだ!
さあ、颯太が『夢』の中で女神から与えられしチート能力【神器創造】で、腹ペコの友人のため、『その場しのぎ』のチートグッズを作ったぞ〜、みろ『蕎麦打ち』セットだw 異世界じゃ意味ねえんだよ!
しかーし、主人公・巧くんが麺棒片手に魔獣・原住民の戦いへ『参戦』し、魔獣を蕎麦の原料に変える、奇想天外・蕎麦打ちオチw
ラスト、颯太が魔獣って『病気』とか持ってんじゃねえの、とモットモなことを言い、そういうときだけ常識人になるんじゃねえよって感じのイライラ盛り上げ、アイアンクロー・フィニッシュだw
激闘の果てに辿り着いた短編スレ3発目大ラス〜、
663氏が大立ち回りで進行氏のスタッフロールに繋げてくれたァ〜、みごとお題5消化を飾って皆さん乙でした〜
ってことで4もよろしく! 感想有難うございます
豚に真珠を地で行くキャラクターです
今後も思い出したように書くかもしれません >>2
使用お題:『はっぱ』+『名物料理』『ホワミル』『W杯』『ねこ』
【街角に立つ】
街の小さな食堂には今は貸し切りの札が掛かり、内部の様子を窺い知る手段はない。
俺は店からは見えない壁際に立ち、その時が来るのを固唾を呑んで待っていた。
カラカラと言う小気味の良い音と共に出入り口の扉が動き、狙っていた相手が外に出て来る。
俺は思わず口の端を吊り上げ、ニヤリと笑った。
ライオネル・ワッシ。W杯に於ける、ポルトガルの得点王である。
その彼が日本に来た時、必ずここの名物料理であるホルモンの煮込みを食べに来る事は調査済みだ。
彼我の距離は10m有るか無いか。俺は、懐に忍ばせたソレを握りしめる。
ゴクリと唾を飲み込む。
――――本当にやるのか?――――
弱気が頭をもたげる。
――――やるのか? じゃない! やるんだ!! ――――
俺は自分に発破をかけると、一気に距離を詰める。
大股でワッシに近付く俺に気が付いたボディーガードが早口で何かを言うが、俺はそれを無視して懐のソレを取り出して叫んだ。
「サインプリーズ!!」
俺の手に握られていたもの。それはホ〇ミルのぬいぐるみ。少し前にワッシが最近のお気に入りだと呟いていたキャラクター。
これなら彼も気分良くサインをしてくれる筈だ。俺は、約束された勝利に笑みをもらす。
一瞬、呆気に取られた顔だったワッシ。だが、彼は良い笑顔を作ると言った。
『ごめん、今はSH〇W BY R〇CK! のダルマの猫がお気に入りなんだ』
俺の目の前は暗くなった。
P.S.でもサインはして貰えました。 >>8
記念すべき新スレ初弾〜、必修お題『はっぱ』アンド、選択お題『名物料理』『ホワミル』『W杯』『ねこ』を使って勝負、8氏がさっそく全選択だ〜、難度高いだろw プリーズ・プリーズ!
さあ書き出しで、『W杯』に於ける、ポルトガルの得点王、ライオネル・ワッシが食堂の戸ひいて現れる〜、
目当ては『名物料理』のホルモン煮込み〜、待ち伏せた俺くんが、事前の情報通りよと、ぬいぐるみ『ホワミル』片手、サインもらおと『発破』をかけるぞ〜、難所『はっぱ』を変換クリアw
ラスト、今はもうソレじゃなくってSH〇W BY R〇CKのダルマ『ねこ』さ、とかわされオチで、高難度お題、全制覇!
やるなw 8氏が、ホラお題制覇ってのはこうやるんだぜと、息を切らせて手本を見せた、サインゲット・ほくほくENDだァ! 感想を有難うございます
伏せ字の全てに意味がないと言うw 今週まだ一個しか出てない……
お待ちしておりますのよ >>2 酷い無理矢理感をお楽しみ下さい
選択お題『はっぱ』+『名物料理』『ホワミル』『W杯』『ねこ』
【最終選考マスコット】
赤毛の猫男は昼間の公園のベンチに座り、露店で買ったゴルブツィーをビニール袋に入れたまま食べている。
ゴルブツィーはキャベツの葉っぱ一枚で包んだ、ロシアの名物料理と知られている一種のロールキャベツだ。
猫男が三つ全てを平らげたところで、ベンチの片側へと腰を下ろしたのは狼男である。亜麻色の体毛が美しい。
「この町には来るなと言ったはずだぞ、ホワミノレ。こっちはW杯でピリピリしてるんだ」
ホワミノレと言われた猫男はゴルブツィーの片付いたビニール袋を捨てやすいように口を縛った。
「何を言っている。マスコットキャラであるこの俺がいなきゃ始まらないだろ?」
狼男は哀れみを持った目を猫男に一瞬向け、頭を振る。
「選ばれたのは俺であって、お前は選ばれなかった、選ばれなかったんだよ」
ベンチの後ろでは、虎男がピロシキを取り落としていた。
〈おしまい〉
※『ル』を『ノ』+『レ』とするのは、懐かしのフラッシュアニメ『ゴノレゴ13』を元としています
猫男の名前は元々未決定(?)のようなので無理やりあててます >>2
使用お題:『はっぱ』+『W杯』
【晩酌の肴】
「しちしにじゅうはち、しちごさんじゅうご、しちろくしじゅうに……」
w杯を見つつ、息子が九九の暗記をしているのを肴にビールを飲む。前回のw杯の時にはまだこんなにハッキリと話など出来なかった様に思うのだが、子供の成長は早いものだと感心する。
「しちしちしじゅう……ろく?」
「四十九だ」
「あ! うん! しちしちしじゅうく、しちはごじゅうろく、しちくろくじゅうし……」
「六十三だろ?」
「え?」
「七×九、六十三」
「あ! う〜」
七の段か、俺も苦手だったなと思い出し苦笑する。
「おとうさん、わらわないでよ!!」
「え? あー、ごめん」
自分が笑われたと思ったらしい。ちょっと泣きそうな顔で俺を睨む。
「しちくろくじゅうさん。はちいちがはち……」
まだたどたどしい九九に耳を傾ける。今では暗算で出来る事。それでも昔は俺も苦労して覚えたんだったか。
ただ、俺は八の段は得意だった覚えがあるから、数字が大きくなるにつれ苦手になって行くのは、妻の血だろうか? 後で聞いてみよう。
「はちろくしじゅうはち、はちしちごじゅうろく、はっぱ……」
「ふみふみ」
「……おとうさん! じゃましないでよ!!」
流石にこのギャグは通じなかったか、涙目の息子に「悪い悪い」と謝る。その代わり、息子には九九の裏技を教えてやろう。
実は半分覚えればもう半分は逆にするだけで計算ができると言う裏技だ。
妻は良い顔はしないだろうけどな。 >>2
使用お題:『はっぱ』+『名物料理』『ねこ』
【森の木陰食堂のちょっとした騒ぎ】(1/3)
筋の付いたままの牛骨をなるべく同じ大きさに砕いてオーブンで焼き、寸胴に入れ、水から煮出しながら、トマトの水煮を潰して加える。
玉葱、人参、生姜、ニンニク、セロリ等を炒めた後、それも寸胴に追加し、胡椒、ローリエ、タイムを更に加え、灰汁をこまめに取りながら、二日間ほどコトコトコトコト……
「これで、やっと下準備ができたのです……」
レシピのメモを見ながら、ユーリィはそう呟く。
寸胴を焦がさない様にするため徹夜をした事も有り、目の下には濃い隈が出来ていたが、これを漉すまでは眠る訳に行かない。
「……どうしてこんな事に……」
ユーリィは思わず呟くと、「はぁ」と大きな溜息を吐くいた。既に2日後に迫った料理勝負の事を考え、気が重くなったのだ。
この勝負の勝敗いかんで、彼女の雇い主であるカズキの運命が決まってしまう為である。
彼女はその事でもう一度溜息を吐くと、瞑目し、事の発端を思い起こした。
******
「……レシピの盗用ですか……?」
ユーリィの雇い主であるカズキは、この世界では珍しい黒髪の青年である。その彼が経営する食堂『森の木陰』は、他には無い独創的かつ美味しい料理を出す事で人気の店だった。
そんな彼の店に数人の兵士が詰めかけたのは、客がごった返し、正に猫の手も借りたいと思っていたお昼時である。
「そう、貴方にはアロウ子爵家から、秘伝のレシピを盗んだ嫌疑が掛けられています」
アロウ子爵、その名前にユーリィは嫌悪感で眉を寄せる。彼女がその名前を聞いたのは、先日来た傲慢な使者の口からだったからだ。
その使者の用件は「カズキを子爵お抱えの料理人として雇用する」と言うものだったのだが、その気など無かったカズキは、それでも丁寧に断りの言葉を述べた。
だが、一庶民であるカズキが、貴族であるアロウ子爵の意に反する事など無いと思っていた使者は、それを愚弄と捉え、強引に彼を連れて行こうとしたのである。
しかし、カズキはその優男っぷりに似合わず、腕っぷしが立つ。その為、使者はユーリィを人質に取ると言う愚行にまで及んだのだ。
当然だが、それはカズキの勘気に触れる行為だった。
その為、彼等は叩きのめされ、這う這うの体で逃げ帰ったのだが……
「言っておきますが、これは正式な令状です。申し訳ありませんが……」
兵士は本当に申し訳ない様子で頭を下げる。おそらく彼はカズキが本当に盗用したと等思ってはいないのだろう。
どうやら件の子爵からの圧力が掛かっているのだと、その態度から窺う事が出来た。
貴族の家が秘伝としていたレシピを盗んだとすれば大問題である。夜会などの宴で供される料理は、それが美味しければ、他の貴族の覚えもめでたくなり、コネクション作りも容易になる。
それが、その家独自のレシピと成れば、値千金の取引材料ともなるからだ。
「……分かりました、出頭します。……ユーリィ、後の事は頼めるかな?」
「…………はい」
その時点で嫌な予感のしていたユーリィだったが、しかし、恩人でもあるカズキの言葉である。彼女には頷く事しか出来なかった。
そして、カズキが帰ってこないまま、果たしてどの様な取引が行われた結果なのか、料理勝負の通達が来たのである。
この裁判の判定をした領主曰く「盗用だと言うなら、同じ味になるか最低でも似た工程に成るだろう? ならば、作ってるところを見れば、分かるのでは?」との事らしい。
だが、そこでアロウ子爵からの待ったがかかった。彼の言う所に依れば「店主であるカズキとやらであれば、その場でのアレンジも出来るだろう。それでは真偽は分からない、ならば本人ではなく雇われている者に作らせれば、下手な小細工など出来ないだろう」との事だった。
「言いたい事は分かるが、なぜ、それで料理勝負なのか?」「美味しい料理だった方の主張が受け入れられると言うのは、色々可笑しくはないか?」など等、言いたい事は有ったユーリィだったが、しかしその瞬間、この料理勝負は彼女が行う事が決定してしまっていたのである。 【森の木陰食堂のちょっとした騒ぎ】(2/3)
******
勝負当日、領主館の調理場でユーリィは緊張で固くなっていた。
「おい、お前、ちゃんと料理は出来るのか?」
「ひゃい!! でき、ます、です」
対戦相手となるアロウ子爵の料理人は、若干憐憫の目でユーリィを見るが、それでも仕事だと割り切ったのか調理を始めた。
相手が作業を始めたのを見て、ユーリィもあわてて料理を開始する。しかし……
(あわわわわわ、な、何から始めれば良かったです?)
自身の肩にのしかかる重責と緊張で、頭の中が真っ白に成っていた。
とにかく材料を切らないとと、その食材に目をやった時、そこにあるローリエ……月桂樹の葉っぱが目に入る。
『ローリエは食材、特に肉何かの臭みを消したり食欲を増進させる作用の他に、その香りには精神の鎮静効果も有るんだ』
(あ……)
カズキの言葉を思い出し、ローリエを一枚手に取ると、それを折り香りを嗅ぐ。
「落ち付いて来た様な気がしますです」
今、彼女の隣にはカズキは居ない。しかし、彼の教えてくれた事は確かにユーリィの血肉と成っていた。
「よし! やるです!!」
ユーリィは自身の頬を叩くと、気合を入れ直して食材と向き合い直したのだった。
******
領主館の広間には大机が用意され、そこに数人の男女が座っていた。領主、ボナハルト伯と、料理の審査員として呼ばれた貴族達。そしてアロウ子爵と被疑者であるカズキだ。
審査院の前には2種類の皿が用意されている。それはどちらも同じ料理だった。
ビーフシチュー。
今回の騒動の原因となった料理であり、食堂『森の木陰』の名物料理でもある。
審査員達が各々ビーフシチューを食し、感想を交わし合っていたが、それもややあって正面を向きなおした。結論が出たのだろう。
「我々の結論を出そう。被疑者カズキは無罪であり、レシピの盗用は無かったと結論付ける!」
その言葉を聞き、ユーリィの目が喜びに見開かれる。だが、アロウ子爵は「馬鹿な!!」と声を上げた。
「いや、確かに同じ様に見えるのだが、カズキ殿の店の料理の方が、遥かに複雑な味わいだった」
「確かに、深い牛のコク、絡み合った野菜の旨味と甘み、それが、アロウ子爵の料理人のソレとは段違いに濃い」
「そうだね、それにアロウ子爵の料理人の方は、少し苦みが舌に残る様な感じだね」
「そんな!! レシピは同じはずだ!! !!キサマ!! まさか偽物のレシピを提出させたのか!?」
カズキを指差し、アロウ子爵がそう叫ぶ。
「……子爵、今何とおっしゃった?」
「は? あ! いや……その……」
「『偽物のレシピを提出させたのか』……そうおっしゃいましたね?」 【森の木陰食堂のちょっとした騒ぎ】(3/3)
アロウ子爵の視線が泳ぐ。
「やれやれ、どういうことですかな? 確か、嫌疑はアロウ子爵家のレシピの盗用の筈だ。しかし、今のお言葉では、カズキ殿のレシピを貴方が盗んだ様に聞こえるのだが……」
「言い間違った……そう、言い間違っただけだ!!」
「……どう、言い間違ったと?」
そう言われ、子爵は言葉に詰まる。そして、どうにかこの場を切り抜けようと思考を巡らせた。
「おお! そうだ! きっと、その者が既にレシピをアレンジしていたに違いない! そうに決まっている!!」
「ほう! では、元のレシピはどの様な物で、どうアレンジされたのでしょう?」
「え? いや……」
答えられるはずは無かった。そもそも子爵家秘伝のレシピなど有りはしない上、アロウ子爵は料理の事などまったく分からなかった事も有り、カズキのレシピにも一切目を通さず、その全てを料理長に丸投げしていたのだから。
「分からないのですかな? ではカズキ殿はどう思いますかな?」
「うん? 出汁の……フォン・ド・ボーの差だろう。家の弟子は、きっちりと作って来た様だけど、子爵さんの料理人は、その場で野菜類で出汁を取っただけみたいだね。それに、ローリエの使い方が成っちゃいない。あれは煮込み過ぎると苦みが出るんだ」
「フォン・ド・ボーだと! まだそんな秘密を隠していたのか!!」
「子爵?」
「あっ!」
子爵の顔が青くなり、視線が泳ぐ。しかし、この場に子爵の味方足り得る者など居なかった。
「……少なくとも、料理的には似た物の様に見える。だが、その中身はまったく別料理と言って良いでしょう? まさか、見た目が同じだから、盗用されたと訴えたのですか?」
「いや、それは……」
しどろもどろになる子爵にボナパルト伯は耳打ちをする。
「欲はかかない方が良いですぞ? 子爵、貴方が買収した役人は既に押さえている」
「!!」
「貸し、一つです……」
真っ青になったアロウ子爵を横目に、領主が宣言した。
「どうやら、全ては子爵殿の『勘違い』だった様だ!! カズキ殿の嫌疑はこれで晴れたものとする!!」
こうして、盗用騒動は一段落したのだった。
******
子爵家の応接室、そのソファーではボナパルトとカズキが向かい合ってワインを飲んでいる。ユーリィは緊張から解き放たれたのか、カズキの膝を枕に夢の世界へと旅立っていた。
「悪かったなカズキ、こんな茶番に付き合わせて」
「構わないよ、必要な事だったんだろう?」
サラサラとしたユーリィの髪を撫でながら、カズキがそう言う。
「ああ、これで貴族派の連中も、少し大人しくなるはずだ」
領主の溜息と共に出た言葉にカズキが苦笑した。
「大変だな、領主さまは……」
「……叔父上殿……クレストン王は、お前にも拝領してもらいだがっているんだがなぁ? 勇者殿?」
「ノーサンキューだ、面倒くさい」
魔王が倒されてから数年が過ぎていた。国内はまだまだ立て直しに忙しいが、それでもその中で人々は平和な日々を過ごせる様に成っている。
元勇者、高宮 一輝は、そんな中、向こうで夢だった料理人として、第二の人生を歩んでいる。
戦災孤児だった弟子の髪を撫でながら、次はどんな料理を再現しようかと思案するのだった。 >>13
マスコットキャラの熾烈な争いw
選考にもれたマスコット達の行く末はどうなるのでしょう?
バッタもん遊園地でしょうか?w お題『はっぱ』を必ず入れる+自由選択『名物料理』『ホワミル』『W杯』『ねこ』締切
【参加作品一覧】
>>8【街角に立つ】
>>13【最終選考マスコット】 う〜ん
お題が難しかったねホワミルとW杯を両立させたくなるスレ民魂かな
まあそれはさておき、今週はどうしようかね
方式自体は悪くなかったと思う、「はっぱ」が平仮名だったから俺も「8×8=64」とか連想できたし、固定お題は柔軟性があると楽しいかもしれない
先週と同じでもよし、単なる五お題でもよし 今回はスレ移動挟んだしもう一回やってみてもいいかも?
あと一覧に追加w
>>14【晩酌の肴】
>>15【森の木陰食堂のちょっとした騒ぎ】 >>14
掛け算九九を覚えるのはやはり苦労したなあ
親兄弟のいるところで暗唱して間違いを指摘されたり邪魔されたりしたのもいい思い出
>>15
魔王のあとは身内の敵を相手にする勇者も大変だね
この子爵殿は貴族に向いているようには思えないからまたちょっかい掛けて自爆しそう
>>18
感想ありがとうございます!
バッタモン遊園地に行くとしたら語尾が必要そうですね
残念ながら難しいかもしれません >>20
いつもお疲れ様です
反対意見がなければ今週も固定お題+選択お題でいいような気がします
でも確かに固定お題は柔軟性があるといいね うわああああ
下半分コピーミスしてた申し訳ない!
俺は……一体何を……うごご
正しいリスト上げ直しorz
お題『はっぱ』を必ず入れる+自由選択『名物料理』『ホワミル』『W杯』『ねこ』締切
【参加作品一覧】
>>8【街角に立つ】
>>13【最終選考マスコット】
>>14【晩酌の肴】
>>15【森の木陰食堂のちょっとした騒ぎ】 では固定お題と選択お題で行きましょう
>>26-28 選択お題
>>29 固定お題
>>30 選択お題
で計5個安価取ります ☆お題→『交換』を必ず入れる+自由選択『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→7/8の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>24より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 >>13
進行氏も思わず『ホワミル』『W杯』の相性ワルさを指摘〜、前回お題全選択の道程は、挑戦者への高山となってそびえ立つw いざ13氏が山登りだァ、ロシアン・マスコットの妄執!
さあ、『W杯』でピリピリしてる町ナカに、『猫』男ことホワミノレ(『ホワミル』)が現れる〜w
彼がたいらげるのは、『はっぱ』を使ったロシアの『名物料理』、ゴルブツィー!
んで狼男が寄って来て、猫男を見下ろして、虎男はピロシキを落とすゥ、なんだこりゃ!? と思ったらなるほど露W杯マスコット争奪戦の戯画なのかオチ〜!
高難度お題の登山道を力づくで駆け上がった13氏が、妄想に囚われた悲しきロシアンマスコットを描き出し、俺も難題制覇じゃーと吼える〜! いかなるお題も無傷じゃ帰さねえ、短編スレ民がアクロバットに一太刀浴びせてプライド見せた根性ENDォ!
>>14
短編スレの日曜は、いつも駆け込み大騒ぎ〜、14氏が前回必修お題『はっぱ』+選択お題『W杯』をチョイス! KUKU・親子物語〜
さあ書き出しだ、『W杯』を観戦する父が、息子くんの九九詠唱を肴にビールをあけるぞ〜
涙目かけ算、頭ヒートな息子くん、七の段を攻略し〜、はちろく、はちしちごじゅうろく、『はっぱ』…ふみふみww くだらねえw くだらないけど、でも、ウマいぞ〜
14氏が微笑ましい展開を失笑感につなげ、難題『はっぱ』をかけ算に利用するダジャレオチを披露〜、こう消化して見せるか、職人の手腕だ〜
4年ごとの『W杯』がつむぐ成長のメモリー〜選手らと子の成長を、一期一会で焼き付けろ〜、息子くんによる微笑ましい九九も、次回W杯の時にはきっともう見れない! W杯決勝トーナメントに釘付けの家庭に贈る、グングン伸びる子の発育も見逃すな、団欒晩酌ENDだァ!! >>15
想像力の権化と呼べ、15氏が連続で書き上げる〜! 前回必修お題『はっぱ』+選択お題『名物料理』『ねこ』で、タメの大きな料理バトルを召し上がれ、鉄鍋のユーリィ!
さあ、物語はユーリィさんの煮込み料理を描いてスタート〜、瞑目する彼女のまぶたに浮かぶのは、『猫』の手借りたいお昼ピーク時に、連行されていった雇い主・カズキさんの背中だ〜
彼の命運にぎるのは、店の『名物料理』、ビーフシチューでの料理戦!w マジで、何でこうなったw 自らの肩にのしかかる責任で、緊張ガチガチユーリィさん! 師の教えが脳裏をよぎり、ココロほぐすは月桂樹の『葉っぱ』〜
きっちり煮込んだフォンドボーが、よこしま子爵に、一泡吹かせたァ〜、そして全ては仕組まれた失脚劇だったオチで、何だか用意されたような料理勝負の伏線をも回収だぜッ!
ラスト、異次元からやってきた元勇者が、お前は何も知らなくていいと、膝枕で愛弟子の頭を撫でてキメたぞ、第二の生を穏やかに送るですENDォ! 15氏が料理戦に知能戦を描き込み、堂々たるボリュームで締めくくってくれてゴチでした〜 >>22
感想、有難うございます
九九は、自分も昔は一生懸命覚えましたね
15の子爵は権力があれば何でも許されると思っているタイプなので、懲りると言う事はありませんw
>>32>>33
感想をいつも有難うございます
何だかんだで幸せな家族だと思います
15は帰れなかった召喚勇者のその後と言った感じで書いています
きっと、これから飯ウマTUEEEが始まる事でしょう >>32
感想ありがとうございます!
ロシアW杯のマスコットキャラはオオカミですが、最終選考ではネコとトラもいたので出来た話です
ホワミノレは何となくロシアっぽい響きかなと思って採用しました お題方式のバリエーションも増えてきたな
ここらでお題方式の歴史が見たい 俺が以前個人的にまとめたやつがあるけど使い物になるだろうか
抜けや間違いがあるかもしれないけど
●安価・お題で短編小説を書こう! (初代スレ)
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1508249417/
☆お題『ハロウィン』
☆お題『不思議の国のアリス』
☆お題『伊勢うどん』
☆お題『男女入れ替わり+サイコパス』
☆お題『ゴリラ+死に戻り』
☆お題『長靴下のピッピ』『きのこ』『ゲーム』『全否定』『60億(単位は自由)』から最低2つ
☆お題『ああああ』『自動販売機』『殺人事件』『書き出し→「親父が失踪した」』『ヒーロー』
☆お題『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』
☆お題『海月』『登場人物が泣く(最低一人)』『秘密』『宇宙人』『砂時計』
☆お題『英語以外の外国語』『夜道』『月が綺麗ですね』『魔王』『テキーラ・サンライズ』
☆お題『プレゼンテーション』『ちくわ大明神』『錬金術』
☆お題『人力車』『御令嬢』『嘘』
☆お題『君が僕を魔法少女にした』
☆お題『みそラーメンが特産品な地獄』 ●安価・お題で短編小説を書こう!2
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1511408862/
☆お題『もみじ』『台詞「愛してる」を入れる』『視点変更』『プレゼント』『アイドル』『ご主人』『迷宮入り』『動物』『びしょうじょ』『滅亡』から3個選択
☆お題『台風』『プロテイン』『登場人物が踊る』『ペシミスト』『水』
☆お題『ロボット』『切り札』『冬』『鼻血』『一人以上の登場人物が気絶する』
☆お題『TSF』『演説』『青いドレス』『ダジャレを入れる』『一人称』
☆お題『他者変身』『VR』『進行さん』『不本意』『雪』
☆お題『膝枕』『きらきら』『クリスマス』『鈍感系主人公』『人物がジャンプしながら登場してくる』
☆お題『氷点下』『お菓子(何でも)』『掃除機』『二人称』『夢オチ』
☆お題『2017年10月〜12月までのお題全て』から好きなだけ (※年末スペシャル)
☆お題『大晦日』『新年』『闇金』『聖なる銀』『殺人鬼』
☆お題『キス』『オーロラ』『初夢』『正月』『カズオイシグロ』
☆お題『鬼怒川温泉』『おっぱい』『誰かが何かを発表する』『セクハラ』『犯人はヤス』
☆お題『かまくら』『幽体離脱』『声が遅れて聞こえる』『妖精』『最後の一撃は切ない』
☆お題『擬人化』『文房具』『鯖缶』『猫娘』『歌』
☆お題『星』『嘘つき』『ニーハイを履いてる彼女』『冬』『塔』
☆お題『ロマンチック』
☆お題『ジャンル 童話+ゲーム』
☆お題『節分』『鬼は親切な人格者』『ほんのり切ないお話』『桃太郎』『うなぎ』
☆お題『ジャンル 詩+ポニーテール』
☆お題『催眠術』『将棋』『ワイン』『バレンタインデー』『ビットコイン』
☆お題『目薬』『マンション』『盾』『宇宙』『金メダル』
☆お題『代替わり』『超能力』『魔法』『男装の麗人』『百合』より一つ以上を選択
☆お題『勇者』『ループ』『就活』『太もも』『剣客』より一つ以上を選択
☆お題『ドンマイ』『良くある』『寝落ち』『頑張れ』『食いしんぼう』より一つ以上を選択
☆お題『楽譜』『フレンズ』『ずっしり』『秘宝』『ハート』より一つ以上を選択
☆お題『麦わら帽子』『四字熟語』『レーズンブレッド』『スマホゲーム』『青』より一つ以上を選択
☆お題『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』より一つ以上を選択 ●安価・お題で短編小説を書こう!3
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1522770910/
☆お題『忍者』『博打』『エイプリルフール』『巨大または極小』『サービス』より一つ以上を選択
☆お題『花見』『ツンデレ』『ハプニング』『アトラクション』『スカート』より一つ以上を選択
☆お題『伝説』『五七五』『呂律の回らない酔っ払いが登場する』『出不精』『柳眉』より一つ以上を選択
☆お題『7』『実験』『スマホ』『池袋』『美人上司』『爆発』『マジレス』より三つを選択
☆お題『気持ち悪い』『続編』『合体』『グッバイ』『赤ワイン』『英単語三文字の略語』『ロボ』より三つを選択
☆お題『最強』『乗り物を登場させる』『そんな馬鹿な!』『裸』『プール』『全力』より三つを選択
☆お題『対決』『母』『5月病』『魔法』『サブミッション』『芋焼酎』より三つを選択
☆お題『逆上がり』『雨』『女装』『音楽』『悪魔』『同性愛』『ガソリンスタンドI』より三つを選択
☆お題『怪盗』『バタフライエフェクト』『昔話』『ガーターベルト』『メイド』『誰かが雄叫びをあげる』『悩み』より三つを選択
☆お題『水着』『イケメン』『年の差』『パニック』『遺伝』『電車』『北欧神話』より三つを選択
☆お題『インターネット』『オカルト』『新人賞』『講演』『自己紹介』『チェンジ』『召喚』より三つを選択
☆お題『参戦』『その場しのぎ』『病気』『夢』『蕎麦打ち』より一つ以上を選択 >>38
おおおー、まとめ感謝、絶景だねw
『ゴリラ+死に戻り』でこんなお題あるかよって笑ってたのがめちゃ懐かしい! >>38
なんと!!ありがとうございます!
しかしもうこんなにやってるんだなぁ……最初の方は一日〜三日くらいでやってたから、お題発表の直後に慌てて捻り出してた記憶がある
どこかのタイミングでお題リターンズやりたいね >>38
まとめ、お疲れ様です
こうやって見ると、随分様々なお題がありましたねぇ >>38
まとめお疲れ様です
『ああああ』とかそんなお題もあったなあ 今見ても『長靴下のピッピ』と『みそラーメンが特産品な地獄』がカオスすぎるw
最近はちょっと落ち着き気味かな? 1スレ目は未参加だったから、お題を見た時は
『君が僕を魔法少女にした』『みそラーメンが特産品な地獄』に違和感があった
でちょっと探ってみたらお題募集が『>>1111が>>2222を>>3333した』『>>4444が>>5555な>>6666』なのね
面白い形だけどそのお題で話を書く人もすごいわ
>>45
> 最近はちょっと落ち着き気味かな?
なんてことだ、フラグを立てやがったぞ……ゴクリ…… 進行さんのお題とか懐かしいわw
今だから言うけどVR進行さんで偽トリ使ったの俺 >>48
お、進行氏じゃないですか!作品投稿いつでもお待ちしてます
ちらっと>>38氏が進行氏かなと疑ってた俺です(真偽不明) >>48
初代進行さんじゃないっすか!
久しぶりだね >>31
以前書いたものの続編です。
使用お題:固定『交換』+自由『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』
【海のアクシデント】(1/2)
海開き直後に海へ遊びに来ていた。姉ともう一人の幼馴染の達也が一緒に来るはずだったのに、何故か揃って急病でドタキャンされてしまった。結果的に幼馴染である紗佳と二人きりである。
まぁ、それは良いとしよう。なんだかんだで紗佳に片思いをしている俺を応援してくれているだとは思う。それより、なんだか姉と達也の方が仲良くなっている気がするのは気のせいだろうか……?
「……ねぇ庄司?」
「……なんだ、紗佳?」
「あれ、何やってるの……?」
「……さぁ?」
折角二人きりで海デート気分だと思っていたら、何やら騒がしい。
「はっ! カップル共め、羨ましいんだよ!」
「幸せそうなのがムカつくんだよ!」
と、そんな風に大声で暴れまわっている男二人組がいた。暑さで頭のネジでも何本か外れたのだろうか……? げ、こっちに向かってきた!?
「そこの彼女さんよー? 俺らとその彼氏、交換してくんねぇ?」
「ちょっ!? 触らないで!」
「紗佳に触るんじゃねぇよ!」
「あぁん? なんだと、てめぇ! カップルなんてのはこれだから!」
紗佳を庇って、男の前に出る。ここで何も出来ないようじゃ駄目なんだ。すると頭のネジが外れている男がブチ切れて雰囲気が変わり、妙な威圧感が出てくる。
そして妙な事に、その男から黒いモヤのような物が広がっていく。そのモヤに触れたビーチにいた人達の様子がおかしくなっていった。
「な、なんだよ、これ……!?」
「庄司、一体何が起こってるの!?」
目の前の光景が信じられない。ビーチにいたモヤに触れたカップルではなさそうな男の人はカップルに向けて殺意を向け、今にも襲いかかろうとしている。そんな中で海辺では浮くコートを着た男が立っていた。
「おやおや、これはいつぞやの遊園地にいたカップルではありませんか? こんなところで奇遇ですね」
「あんた、確かジェットコースターは避けた方が良いとか言ってた人か……?」
「えぇ、そうですよ。どうにもあなた方は妙なものに遭遇しやすいみたいですね。そして運が良い」
この真夏にコートなんか着て、変な人だ。だけど、なんだか安心出来るのは何故だろう? 【海のアクシデント】(2/2)
「さて、仕事と参りましょうか。……カップルを妬んだまま悪霊化して浜辺でデスゲームなんてやられても困りますからね」
「き、貴様は……!?」
「死神ですよ。悪霊の回収も仕事の内ですからね」
「……あんたら何言ってんだ!?」
状況がよく分からない。悪霊に、デスゲームに、死神……? どこのファンタジーだよ!
「分からなくても良いのですよ。貴方は彼女を守ってあげて下さい」
そこから先は何が起こったのか、よく分からない。コートの男が何かを振り回すような動作をしたと思ったら、おかしな男が苦しむような悲鳴を上げて倒れていた。
「一体何が……?」
「こんなものは覚えていても良い事はありません。少しだけ、記憶の交換をさせていただきますよ」
「え……?」
コートの男が、俺と紗佳の頭に手を当ててきて、そこでプツリと俺の意識は途絶えた。
「ねぇ、庄司ってば起きてよ!」
「……あれ? 何があったんだっけ?」
「熱中症の大量発生なんじゃないかって、さっきから大騒ぎになってるよ。庄司は大丈夫?」
「あ、そうか。ここに来ていきなり意識を失ったのか」
後から聞いたところによると、暑さにやられて意識不明に人が多数出ていたらしい。熱中症には気を付けないとな……。
「やれやれ、少し騒ぎになってしまいましたか。まぁ死人が多数出るよりはマシでしょう。夏場は悪霊も活性化して困りものですね」
その言葉を残し、コートの男の姿は掻き消えた。 >>52
死神との奇縁w
はからずとも神に護られた二人に祝福を! >>52
死神の鮮やかな仕事っぷりが見事だね
デスゲームお題を含めても無駄に死者が出ない安心感が素敵 >>54
感想ありがとうございます。
死神に助けられるというのは本当に奇縁でしょうね。
>>55
感想ありがとうございます。
デスゲームをどう消化しようかと思ったらこうなりました。
死人が出たら仕事が増えるので、死神もきっちり仕事をしていますw >>52
宣言は必修お題『交換』+選択お題『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』、全挑戦を見せた、キューピッド・キューピッド・サードシーズン!
さあ、周囲にくっ付けられていく二人を描く名シリーズ、前回、キューピッドの知人らによってくっ付いた主人公と『幼馴染』が、『海開き』直後の海水浴場に、海デートと繰り出したぞ〜
お約束、二人にカラむ、頭の『ネジ』が外れた暴漢登場〜、暴漢「カップル共め、羨ましいんだよ!」←海に来るなよwって思ってたら、男から瘴気ひろがり、えっこのひと悪霊!?
浜辺で『デスゲーム』なんてやられても困りますと、シリーズ恒例・死神あらわれ、エクソシズムは瞬殺・完了〜
ラスト、お題を全制覇した52氏が、ことの記憶を抹消されたカップル描き、またも死神キューピッドオチをつけたァ! カップルが陥る死の危機を、救い続ける冥府の使い〜! 次はカップル狙う別死神と、格闘でも見せてくれるか?ENDで祝制覇〜 >>57
いつも感想ありがとうございます。
お題次第ではまた続きも書いてみたいものです。 >>31
選択お題『交換』+『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』
※注意※ グロ表現があります。また、鬱展開および鬱エンドです。
【呪い】 (1/3)
振り回される巨大な戦斧をかいくぐり、僕の突き出した槍が二足歩行する大赤牛の首をえぐる。気道を傷付けただろうが、まだ浅い。
巨躯に見合った首の太さであり頚椎の破壊には至らなかったようで、大赤牛は驚きに目を見開きながらも後ずさる。
もっとも逃しはしない。僕の意思によって軌道が蛇のように曲がるこの聖槍で、先程よりも鋭く全身全霊をかけて首を狙った。
相手が首を戦斧で庇う。ならば狙うは――――。僕が手を返すことなく槍は軌道を変え、心臓へと吸い込まれた。
確実性を高めるために、槍を捻りながら抜き去る。心臓が破壊されても残る体内の圧力によって血が勢い良く吹き出し、僕の身に降りかかった。
急激な血圧の低下があるはずの中、目の前の異形な存在は戦斧を振りかぶり、驚くことにこちらへと投げてくる。
受け流そうと咄嗟に槍を構えるも、倒したと確信したゆえの油断、気の緩みがあった。
戦斧を受けた衝撃によって右手を弾かれてしまい、右肘の先を持って行かれたのは痛恨の失態だ。
二足立ちしていた大赤牛の化物はそれで満足することなく、僕を睨み付けながらうつ伏せに倒れた。
頚椎丸出しになった首筋に槍の穂先を立て、鍔の部分に飛び乗る。拉げた音と感触が左手に伝わりこれで一安心。
この大赤牛の化物は、幼馴染の好きなゲームに出てきたミノタウロスというやつに似ているかもしれない。
改めて石組みによる大広間を見たが、戦闘によって酷く損壊しながらも崩れなかったことに感心する。
仕留めた《《特別な力》》を持つ魔物はこれで十一体になったが、その中でもこいつは一際別格の強さだった。
いや、もしかしたらあの戦斧によるところが大きいかもしれない。段々と輝きを失う戦斧を見てそう思う。
僕は懐から長めの布切れを出して生地を裂き、右腕を止血する。ちぎれ飛んだ右手を見る限り、縫合などとても望めないだろう。
もっとも魔法なんてものはあるのに怪我や病気を治すものは存在せず、医療をまじない師がやる文明レベルではどうしようもない。
医療で用いられる白い治癒スライムを召喚して、患部にまとわりつかせる。和らぐ痛みに思わず長く息を吐いた。
蛆虫を使った医療技術をヒントに、僕がこれを戦場で思いついて唐突に実践した時は、野営陣地がパニックに陥った。もともと死肉喰らいと呼ばれて忌諱されていたスライムだ。
僕が鼻歌交じりに怪我人を探し歩き、見つけ次第に治療と称してこのスライムを投げつけていたので、頭がイカれたと心配された。
でも死肉しか食わないこのスライムを利用すれば鎮痛効果と感染症予防に効果があり、傷の塞がりが早まることがわかると、治癒スライムへと名称変更され医療体系へと組み込まれて急速に国中へと広がった。
ふとこの城砦の上層から女王と王子、そして勇者である僕を称える喚声が響いているのを感じた。
僕がこの大赤牛を引きつけている間に、僕の属する王国の王子や騎士たちが牛人の魔王を仕留めたのかもしれない。
ようやく勝てた。これで元の世界に帰れる。
聖槍を左手だけで何とか引き抜いて担ぎ上層へ向かおうとすると、二年前に対峙した自称の神が忽然と現れた。
〈つづく〉 【呪い】 (2/3)
◆ ◆ ◆
そう、転移先となる異世界の暦で二年前が事の始まり。
宮古島の海開きに合わせて幼馴染と互いの家族の総勢一二人で訪れたのは、僕が中学三年になる前の春休みだ。
海開きのテープカットと同時に僕の目の前は真っ白となり、真後ろから掛けられた老齢の男の声に振り向いた。
内心パニックになっていたが、その老人は表面上落ち着き払っている僕を残念がりながら、異世界に勇者として招待すると言い出す。
魔王討伐ゲームのルールはとても簡単。
突然あらわれた魔王と眷属が人類を滅ぼそうとしている。
《《元の世界に戻して欲しければ》》、人類に残された最後の王国を勝利に導かなければならない。
たとえ僕が生き残っても王国の女王が討たれればつられて死ぬし、三年以内に敵対する十一の魔王を討伐しなければやっぱり死に、話を断ればこの場で餓死するだろうと言われ、流されるままに応じることとなった。
ちなみに女王は城から出られないようにしてあるらしい。なんだよそれ。
身体能力の向上と敵味方の居所を探知・察知する能力、および様々な魔法への適性をもたらすこれらの《《特別な力》》は基本だと問答無用で与えられるが、強大な力を持つ聖槍が欲しければ僕の寿命半分と交換だと言った。
逡巡することなく聖槍を寄こせと応じると、僕の戸惑う姿が見られなかったことを非常に残念がる。
仕切り直して、デスゲームへようこそと自称の神に迎え入れられた。虫唾の走る笑顔と共に。
〈つづく〉 ※警告※ この先は胸糞展開です。
【呪い】 (3/3)
◆ ◆ ◆
その虫唾の走る笑顔は二年前と変わらなかった。
僕がさっさと元の世界へ戻すように詰めるが、ゲームにもエンドロールが必要だろうとあしらわれる。
自称の神はちょうどいい広さだと言い、この二年で僕が仕留めてきた《《特別な力》》を持つ魔物を魔法で十体呼び寄せ横たえた。
僕が倒した時のままの状態で呼び寄せたことを不思議に思ったが、それはすぐに嫌な予感へと変わり、確信に至る。
約束通り元の世界へ戻してやろうというその言葉通り、《《偽りに満ちたこの世界を元の姿へと戻した》》。
横たわっていた魔物が形を変えそこに現れたのは、僕の家族四人と幼馴染の家族六人の亡骸だ。
先程倒した大赤牛は、体積を激減させて幼馴染と瓜二つの姿を取った。
目の前が急激に暗くなり、その場に膝をつく。自称の神は何かを言っているようだが、耳鳴りが酷くて聞き取れない。
凄絶な耳鳴りのなか、反応が思ったよりもつまらなかった、次の舞台ではもう少し抑えるかとそれだけの呟きを残し、自称の神は霞となって掻き消えた。
僕が覚えているのはそこまでだった。
◆ ◆ ◆
気が付くと、木造の部屋で寝ていた。僕の身じろぎで気が付いたのだろう、部屋の仕切り幕から初老の女中が顔を覗かせる。
その女中は僕が簡単な受け応えを出来るか確かめてから、王子のもとへと報告に向かった。
二十代前半である王子はすぐに僕の所へとやって来て、三日前となっていたあのあとの顛末を話してくれた。
結局、突然現れたという他種族は全て人族であり、自称の神によって幻覚症状に陥っていたようだ。
また、僕のいた大広間の亡骸は似顔絵を残した後に埋葬したと言う。涙ながらに謝意を述べると、他人事ではないのだと言われた。
王子たちが最後に打ち倒した牛人の王とその親族は人の姿に戻ったところ、王子の嫁いだ姉とその国王、および子供たちだったようだ。
もしかしたら他の国から見ると、僕達の姿も魔物として写っていたのかもしれない。王子もその考えに至っており、頷いていた。
この世界で唯一崇められていたという神だったが、それが僕の前に現れた自称の神と同じみたいだ。
あの時王子や騎士たちの前にもあらわれており、ネタばらしをした挙句にこの世界を放棄すると言って姿を消したらしい。
すでに多くの人たちが今回のことを知っている。この世界からは唯一の信仰が失われた。
自称の神の象徴である教会は暴動により破壊され、聖職者をはじめとする教会関係者は怪我では済まない状態にあると言う。
また、僕のことも危険視されているらしい。この世界に勇者として召喚された僕は、結局のところ異物だ。
そんな僕との関わりを持たなかった一部の民衆や貴族たちなどが、やり場のない怒りのはけ口とする恐れがあると伝えられた。
そのため、人里離れたところで不自由がないように暮らすことも出来ると言う。
戦友である王子だけではなく、女王も僕の身の振り方に配慮してくれているようだ。
ありがたい事ではあったけどすぐに断った。
もう勇者としての役割は終わったんだ。僕はあてのない旅に出た。
神を自称する悪魔の首をネジり切って墓標の前に捧げなければ、この先を生きることなど出来やしないのだから。
〈おしまい〉
※とある小説投稿サイトへとコッソリ投稿した後に転載したものとなります >>59
59氏が念入りに鬱展開だぞと断りつつ、お題を全選択w ミノタウロスと呪いの兆し!
さあ、物語は11体目の敵、大赤牛の化物との戦闘を描いて始まり、主人公が戦斧をかわして右腕捨てて、変幻自在の聖槍による刺殺を決める! ここで創造神が現れ、回想、開始?
思い出すこと2年前の春休み! 『幼馴染』と互いの家族12人で訪れた、宮古島の『海開き』には、ここからは『デスゲーム』だと、寿命と『交換』、聖槍与える神がいた、
はい回想終了! 神がエンドロールをアナウンス、主人公が倒して来た魔物の正体、やはり幼馴染と家族の亡骸で、宣言守るぞウツ展開〜!
物語は、墓標にヤツの頭を『ネジ』り切って捧げなければと、黒きを宿す主人公の背を描き、復讐はたす続編に希望は見えるか、お題制覇ENDッ >>62
感想ありがとうございます!
どうにも鬱展開にしか運べないのがもどかしいです >>31 【呪い】のその後の話にあたります
選択お題『交換』+『幼馴染』
【Guardian Maker】
農夫が異変に気が付いたのは、いつもどおり迷える魂を刈り取るために移動しているときだった。
すでに悪霊化している――――?
微弱ではあるが神格持ちに影響を与える程の力を辿って道なき道を進むと、行方知れずとなっていた一つの世界に行き着く。
農夫はそこで、神格に近い力を秘めながらも負の感情に支配された人間を見つけた。
『生きながらにして悪魔に転化するとは。――――すでに人の言葉すら紡げぬ、か』
大鎌を構えて一振り。それだけで目の前にいる人間の魂を刈り取った。
農夫は魂を手のひらに乗せ、記憶の残滓を検分する。
そこで見えたものの中には、しばらく前に聖域から姿をくらませたと報告されていた獣の姿があった。
農夫は原因となったものを見つけて納得する。
さて、この世界はすでに聖域から外れてしまっており、直接守護する存在が必要だ。
だが外部から守護者がいきなりやって来ても、一度裏切られているこの世界では到底受け入れられないだろう。
ならばゼロからその地の人間に育てさせればいい。その守護者としてこの人間をあてがおうと考えた。
神格に迫る力を持っているならば、なおさら適任だろう。
したがって交換条件を持って取引を行うことにした。
『人の子よ、そなたが望むままに獣を討ち家族と親しき者らの墓標の前へと捧げよう。代わりにこの世界の護り手になってもらえぬか』
死んだ魂はその世界に溶け混ざり合い、あらゆるものに宿ることとなる。
農夫の手の中にある人の魂は、幼馴染が宿るこの世界と共に生きられるならそれでいいと答えた。
獣はこの世界を飛び出したはいいが失った信仰のために神力が衰え、世界と世界の狭間で漂うだけとなっており、あっさりと首を刎ねられて墓標の前へと捧げられる。
農夫は人の形をした器を用意して、憎悪と共に記憶が霧散された人の魂を封じると、その世界ただ一つの国に降り立ち王の前へと現れた。
『神に裏切られしこの地に機会を与えよう。この幼き守護者を育て、そなたらの神とするがよい』
王は幼いながらも古い友人の面影を見つけて深く頷き、かつての名前を呼ぶ。
その場で王位を王太女に譲位すると、その後は守護者の育成に力を注いだ。
守護者は人々に望まれる段階で成長が止まるものの、人と共に生きる神として愛される。
〈おしまい〉
※とある小説投稿サイトへと投稿したものに若干の手入れをしています
※死神の出演は52氏の投稿を見たのが切っ掛けとなっています
※農夫=死神なわけですが、このあたりはGS美神で知りました >>59
救いの無い神の遊戯
ダークファンタジーなら、ここから復讐者としてのストーリーが始まると言った所ですが……
>>64
即座の短編連作
展開はまさにデウスエクスマキナ
この事で、少しでも魂が救われる事を祈ります >>31
使用お題:『交換』+『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』
【夏の日の中年】(1/2)
監視カメラのカバーを開け、そこに付いているネジを外す。
カメラ本体をカバーに入っているレール部分に嵌め込むと、新しいネジでそれを固定した。
梅雨明けの宣言自体はつい先日行われたたばかりだが、すでに一週間以上も真夏日が続いていた事もあり、海開き当日の今日、大量の人々が海岸に詰めかけている。
「何で、こんな事してんだろうなぁ」
「仕事だからだろ……」
梅雨明けが例年よりかなり早かった事もあり、海の家の準備はまだ整っていなかった。
外装のペンキ塗りしかり、監視カメラの交換しかり。
雨宮 好信は、脚立の上に座り込みながら、鬱陶しい程の夏空を恨めしそうに見上げる。
「手ぇ動かせ、ボケッとしてても仕事は終わんないんだからさぁ」
「へいへい、だけどさあ」
「言うなよ?」
海で騒ぐ色とりどりの水着達に視線を落とす好信の様子に、何を言いたいか察した香坂 忠司が声を低くした。
流石に、これ以上不満を垂れ流していると本気で忠司の怒りを買うと感じた好信は、肩を竦めて作業に戻る。
大人しく作業をしているとは言え、不満が無くなると言う訳でもない。炎天下の中、長袖長ズボンでの監視カメラの交換作業。その上ヘルメットまで着用となれば、いい加減に頭も湯だってくる。
そんな時にキャッキャと楽しげな海水浴客……特に場をわきまえずにいちゃつくカップル等を見ていれば、いかな聖人だったとしても多少の暗黒面に入ってしまったとしても仕方がないだろう。
「……全員、サメに襲われね〜かなぁ」
「何を言っている!」
ギョッとして、好信の顔を見る。
「いやぁ、冗談だよ? 冗談」
「本気にしか見えなかったぞ?」
ハハハと乾いた笑いをする好信に、忠司は渋い顔をする。
「カップルなら200てーん」
「うおおい!!」
「ハハハ、冗談だよ、冗談」
本当かよと思いつつも、大人しく作業に戻った好信から視線を外し、自分の作業に戻る忠司。
「……全員、デスゲームに巻き込まれれば良いのに」
「って、うおい!!」
「…………」
「……じ、冗談だよな? ……な?」
「チッ」
「よし、休憩だ、ちょっと休もう!」
既に目が虚ろな好信に戦慄を覚えた忠司は、慌てて休憩を入れようと提案した。 【夏の日の中年】(2/2)
******
「なぁ忠司ぃ、俺この仕事終わったら、巨乳で美人の幼馴染と海水浴に行くんだぁ」
「ちょっと横見て現実に戻れ、お前の幼馴染は中年のオッサンだ」
アイスバーをボリボリと齧りながら、乾いた笑みを浮かべる幼馴染の親友に、忠司は苦い顔でそう返す。
お互い独身な上、仕事の関係で出会いも無く、当然、巨乳美女の幼馴染も居ない。
その上で、休日出勤な挙句こうやって人様がキャッキャウフフと楽しんでいるのを横目で見せつけられなければ成らないのだから、そう言いたくなる気持ちは忠司にも痛い程分かった。
「……あれか、ピラミッド建設の従事者もこんな気持ちだったんだろうなぁ」
「…………あれはそこそこ待遇が良かったらしいぞ? 公共事業だったそうだし」
「………………マジか」
「……………………マジだ」
シャクシャクシャクシャク……
ミーンミンミンミンミンミンミン…………
キャッキャ、おとうさ〜ん…………
へへ、おっ嬢さん! ギャー!! ……
こっちを見ろぉ…… ひょええぇぇ……
ザザーン……
ジィィーーーカッカッカッカッ……
「……やるかぁ」
「……だな」
こうして草臥れたオッサン達は再び労働に戻った。仕事終わりの麦酒を希望に…… >>64
64氏が必修お題『交換』+選択お題『幼馴染』を宣言〜、>>59からの続編でバッドエンドを転覆させるか、レクイエムを歌え〜!
さあ、物語はメタワールドを支配する死神の視点で開始〜、前回ダークヒーローと化した例の主人公が、ってすでに悪霊?
死神が語る、仇討ちと転生の『交換』条件への主人公の回答は、あの『幼馴染』が宿る世界と共に生きられるならそれでいい!
お題を消化し、死神が約束どおりに欺きの悪魔を討ち果たす〜、かつての主人公・復讐者の魂は、王国守護者の生誕いわう祝祭によって清められ、深遠なる霊格帯びたあ、
非業の運命、生き抜くさなかで鍛え上げた魂が、聖性帯びて聖歌響かす・重厚連作〜! 一度は64氏が話を血みどろに沈ませw からの揚力感でカタルシス〜は見事、ゴスペルENDが火を噴いてきよきよしいw続編を決めてくれたぜッ
>>66
お題をつなげてストーリーにする作者の熱き挑戦は、短編スレの華である! そんな勢いで全選択に乗り出したァ、ハウスオブザ、シーの秘密!
さあ、舞台は『海開き』当日〜、監視カメラの『交換』で、『ネジ』を付け替える二人の姿〜! このお題群で本物のネジは使いにくいけど考えたな66氏w
海の家を設営する二人組が、妄想ツッコミ繰り返す〜、『デスゲーム』に巻き込まれれば良い、俺には巨乳で美人の『幼馴染』がと、
海水浴客ボーゼン眺めて白昼夢〜、なにやら海を楽しんでる?様子の客たち前にラスト、
お題を要所で使い切った物語が、縁の下の力持ち達をカメラに収めて作業再開ー! 彼らの高まる妄想に、彼女を連れるイメトレでもしときなさいって感じで、誰もがいよいよ夏本番の心構えで浮き足立ってく、俺たちのハイシーズンはこれからだぜENDォ! >>65
59の初期から消化不良・復讐者誕生エンドにすることは決めていたのですが、やっぱり救いが欲しくなり64のような形になりました
完全なハッピーエンドとはいかずとも、少なくない救いはあったでしょうね
>>68
人の身でありながら『世界』を飛び出すことは出来ないという謎の自己解釈があったので死神さんに手伝ってもらいました
その結果悪くない形にまとまったと思ってもらえれば幸いです >>66
不穏な言葉を並べても、すべて世は事もなし
現実は現実でままならないものですけど
二人の掛け合いがいいですね >>31 人死は一切ありません
選択お題『交換』+『海開き』『デスゲーム』『ネジ』
【罰ゲームです】
俺はかつて酷い事件に巻き込まれたことがあったです。
その後遺症は未だに治まっていないです。
世間でよく聞くことが出来る「デスゲーム」と言うやつだです。
あの時俺は小学校で教育者として勤めていたです。
海開きで地元の行事に参加するために児童たちを引率していた時、地鳴りとともに俺と担当する児童たちがお菓子な世界に放り込まれることになるです。
そこでは真っ白な能面をかぶった女が、砂糖で出来た砂浜にビスケットで出来た剣を何本も突き立てながら歩いていたです。
「さあ、この剣を手に取りなさい!人を斬りつけた数だけお菓子と交換してやろう!ただし時間内に一番斬りつけられた者には罰ゲームよ!」
そう言ってその女は置き時計のネジを巻くと、この時計が1時を指したら終わりだと言うです。
児童たちはかつてない団結力を見せ、俺を集中的に狙ってきたです。
俺が一番斬りつけられたことになったのは言うまでもないです。
お菓子をたんまりと手に入れてホクホク顔になっている児童たちとは対照に、俺は罰ゲームを受けることとなり絶望を味わっていたです。
賢明な諸氏ならばすでにお気づきだろうです。
そう、語尾が常に『です』となっていることに…………です。 お題『交換』を必ず入れる+自由選択『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』締切
【参加作品一覧】
>>52【海のアクシデント】
>>59【呪い】
>>64【Guardian Maker】
>>66【夏の日の中年】
>>71【罰ゲームです】 今週はちょっと形式を変えてみよう
せっかく>>38氏が纏めてくれたお題があるので
安価で新規お題>>74-76のうちから一つ以上選択、>>38-40のお題を一つ以上自由選択という形でやってみたい
では安価どうぞ ☆お題→『憑依』『ごうかくクン』『すいか』より一つ以上+>>38-40のお題リストより一つ以上選択
例)憑依+(38より)ハロウィン
☆文字数→3レス以内に収めれば何字でも可。
最大文字数の目安としては、3レスで5000〜6000字程度。
もちろん文字数が少なくても分割OK
☆締め切り→7/15の22時まで
☆平行して前回お題作品について投票を行います→安価もしくはタイトルで一人一票までレスしてください。
作品一覧は>>72より。
【見逃し防止のため、作品投稿、投票の際はこのレスに安価してください】 ところで最近投票制度が完全に死んでるので、投票の方もどうぞよろしくお願いいたします……。 >>71
前回必修お題『交換』+選択お題『海開き』『デスゲーム』『ネジ』を攻略宣言、デストーク!
さあ、挑戦はどこかたどたどしい語りで開始〜『海開き』の砂浜で、ゲームワールドが先生と生徒を待ち受けるぜ
置き時計の『ネジ』を巻いた能面女が、時間内にビスケットで斬りつけた数だけ、お菓子と『交換』してやるぞと語る〜、そう、ここは砂糖まみれのお菓子な世界だ、
唯一の大人、先生やっぱり狙われて、罰ゲームは語尾が「です」と化す、これがほんとの『デスゲーム』ww
お題をオチに持ってきた〜、短いながらも考えられたお題の消化が『デスゲーム』を骨抜きにして、重厚作品を駆け抜けた71氏が、一息つくよなファンシー・ダジャレENDで締めくくったァ!! >>78
んーじゃ、伏線を工夫してきた>>71に一票! >>79 感想ありがとうございます!
感想返しを打ち込んでいた時に「ですゲーム」というネタが降りてきたので、投稿まで1時間ほどという即行物となりました
こういう事って本当にあるんですね……です >>71
罰ゲームで語尾が『です』に成るから『デスゲーム』ですかw
後遺症が残った先生には失礼ですが、少しほのぼのとしてしまいました
>>68
感想有難うございます
炎天下で仕事をしていると、こう言う愚にもつかない事ばかり考えてしまいますw
>>70
感想を下さり、有難うございます
この話は、会話文を書いてから地文を書いています
因みに、一番最初に思い浮かんだフレーズは「お前の幼馴染は中年のオッサンだ」でしたw >>82
感想ありがとうございます!
突発的なネタを突貫で仕立て上げたものでしたが悪くない反応なので良かったです
いつもこんな風に書けたらなあ 自分の書いた作品をネットに公開するのってなんか恥ずかしくね? >>77
使用お題:『憑依』『ごうかくクン』『すいか』+『戦闘描写をいれる』『魔王』
【追い出された俺は『ざまぁ』をしない】(1/2)
「すまん! パーティーを抜けてくれ!!」
パーティーリーダーであり勇者でもある朝生 光輝が、土下座でそう言う。
対する馬郷 鶴利は、(とうとうこの日が来ちゃったか)と諦観混じりに考えていた。パーティーメンバーである剣士王、賢者、大魔導士も、複雑な気持ちが籠った表情で彼らを見つめている。光輝が鶴利との友情をどれだけ大切にしているかを知っているからだ。
鶴利は、今は勇者の剣のアクセサリーと成っているマスコットに目を落とす。それは二人の絆の象徴であり、誓いの籠った品物でもあった。
二人で同じ高校に入ると言う……
二人はいわゆる勇者召喚で異世界から呼ばれ存在である。召喚される前の二人は受験生であり、同じ高校を目指していたのだ。
その、絵馬を象ったらしい五角形のマスコットは、合格祈願の人気キャラクターであり、それにあやかって二人も揃って購入していた。
それに込められた願いは変わらない。いや、むしろ少し多くなったくらいだろうか? つまりは……
元の世界に帰って、二人で高校に入る。
そう言う事である。
だからこそのパーティーからの追放なのだろう。光輝の目の下の隈が、どれだけ彼が悩んだのかを表していた。
それでも鶴利をパーティーから外さなければならない程、最近の戦いは厳しくなって来ていた。
その理由は二人のユニークスキルにあった。光輝のユニークスキル【リレーション】、鶴利のユニークスキル【ポゼッション】。
【リレーション】は同系の能力を重ねるとその威力を乗倍すると言う能力であり、例えば、初期の【回復】魔法を【リレーション】を使って重ね掛けすれば、その威力は【上級回復】すらも上回る様に成る。
それは、いわゆる【必殺技】にも適応されるのだが、【必殺技】は一人の人間が二度三度と使える物では無い。
その為、勇者はその加護をパーティーメンバーにかける事によって、【必殺技】の重ね掛けを行っていたのだが……
対して【ポゼッション】はいわゆる憑依能力。だが、その能力を発揮できるのは、自我の無い相手か弱い相手だけであり、最初の頃の魔獣であればともかく、最近出てきている魔族や悪魔相手では、抵抗され、その能力を発揮する事は出来なくなっていた。
それでも、光輝は友情を優先させ、鶴利をパーティーメンバーとして、加護の影響下に入れていたのだが、しかし、それも難しくなって来ていたのである。
「僕の、力不足で……」
「そんな事は無いよ、俺自身がもっと強ければよかったんだ」
勇者の加護の影響下に置く事が出来るのは本人を含めた5人までであり、それがいわゆるパーティーメンバーとなり、メインアタッカーとなる。
その為、火力不足を補う為には、どうしても鶴利をパーティーメンバーから外すしかなかったのだ。
「すまん……」
そう言って光輝が鶴利から加護を外すと、その瞬間、鶴利の手の甲に輝いていた勇者紋が跡形もなく消える。
喪失感に鶴利の顔が少し歪んだ。
「……しょうがないよ、でも、俺も今後は斥候として活躍するさ」
確かに、戦力として数に入れる事の出来なくなった鶴利ではあるが、しかし彼のユニークスキル【ポゼッション】は、鳥や小動物に憑依し、斥候とするには有用な能力であった。
その為、彼は、今後はパティ―メンバーでは無く、勇者の補助をするサポーターとして残る事を決めたのだった。 【追い出された俺は『ざまぁ』をしない】(2/2)
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時は過ぎ、勇者達は魔王との最終決戦を迎えていた。
魔王との激闘を重ね、お互いに満身創痍。既に【リレーション】を使っての【必殺技】も使い切り、後は気力で戦うだけの消耗戦の様相を呈していた。
ここに来てはパーティーメンバーもサポーターも無く、全員が一丸となって魔王と対峙している。
と、突然、魔王が呵々大笑を始めた。
「? 気でも狂ったか、魔王!!」
「よくぞ! よくぞここまで我を追い詰めた!!」
一足飛びで魔王が後方に間合いを取る。大魔法を警戒し、勇者達が身構るが、次の瞬間、魔王の後ろに浮かび上がったシルエットに、全員が息を呑んだ。
歪な人型。全長は優に50mはあろうかと言う巨体は、この世のあらゆる醜悪さを詰め込んだような外見をしていた。
「対神用決戦義骸、『ギゲルガーズ』だ! 本来なら神との決戦の時の為に取っておきたかったのだが、しかしこうなっては仕方ない!! この『ギゲルガーズ』の最初の生贄に成れる事を光栄に思え!!」
ここに来ての奥の手。勇者達の……光輝達の心に絶望が宿る。持てる手を使い、ようやっとあと一歩まで追い詰めた矢先である。
誰もがそうなってしまっても仕方が無いだろう。
「ククク、良い顔だ!! さぁ! その絶望を胸に死ぬが良い!! 『フュージョ……』」
ぷち。
その瞬間、誰もが何が起こったのか理解する事は出来なかった。これより勇者達を蹂躙せんと、ギゲルガーズと融合しようとした魔王が、そのギゲルガーズの一撃により潰されてしまったのだから……
誰もが呆然とする中、いち早く立ち直ったのは光輝だった。
「貴様は誰だ!!」
既にギゲルガーズと誰かが融合していたのであろう可能性に気が付き、彼はそう誰何する。途中で姿を消した魔王四天王か、それとも魔王の息子である闇王子か……
『えっと、ごめん、俺……』
「!! 鶴利!?」
聞き覚えのある声に、光輝は思わず鶴利が戦っていた方向を向く。
そこには、ある意味見慣れた光景。【ポゼッション】を使用した為に白目を剥いてタコの様にぐにゃりと倒れる鶴利の姿があった。
『何か、出来そうだったからやってみた』
「やってみたって…………ップ」
一度は死の覚悟を決めたと言うのに、「やってみた」等と言う軽い感じで救われてしまった事に光輝は笑いが堪えられらくなる。
「流石! 流石だよ鶴利!! 君は最高の親友だ!!」
魔王城の最奥、その玉座の間で大笑いする勇者。それを見ながら気拙そうに頭を掻く巨大義骸と言うシュールな光景がそこにあった。
******
既に冬の寒さも終わり、しかし、春を迎えるには少し早い季節。
ある高校の合格発表の会場には二人の男子の姿があった。二人の鞄にはお揃いのマスコット合格祈願の絵馬を象った五角形のキャラクター。
固唾を呑んで掲示板を見る二人。
その数秒後、ハイタッチの音がその場に響き渡ったのだった。 >>86
これぞ友情努力勝利
大魔王のフュージョンっていう台詞の時に、何故か悟空とベジータがちらついた >>88
感想有難うございます
自分の頭の中に有ったのはガ○ガ○ガーでしたw >>86
自由お題『憑依』『ごうかくクン』『すいか』、アンド過去お題『戦闘描写をいれる』『魔王』を選択し、高難度トライを魅せる、イグザミネーション!
さあ、86氏がとあるパーティー会議から物語を始動〜、応用性バツグンの支援スキル・乗倍を持つ勇者が、
死にスキル『憑依』を持つ相棒に、苦渋の戦略外通告だ〜! 切ない二人をつないで笑う『ごうかくクン』ww 誰だコレお題にしたのw
最終決戦、哄笑する『魔王』があわれな『戦闘描写』でぷちっと潰され、事態つかめず、貴様は誰だと、勇者が誰何(『すいか』)する先に、見ろ! 死にスキルの相棒が、オレやっちゃいました〜?
ラスト、空に響くはハイタッチ、合格かなえてニンマリ揺れた、五角のあいつだ、マスコットの名は『ごうかくクン』〜、キラーお題を見事運用した86氏が、友情の連携ENDでガッツポーズを決めたァ!! 過去お題懐かしいw >>90
感想を何時も有難うございます
過去お題は、書けば何かしら引っ掛かると思ったので、それほど気にせず書いていましたw お題『偽進行』『憑依』『すいか』より一つ以上+>>38-40のお題リストより一つ以上選択
【参加作品一覧】
>>86【追い出された俺は『ざまぁ』をしない】
>>92【偽進行はいつも突然に】
>>96【これはこういうネタなので本気になさらず】
>>98【本当の締め切りは明日の22時!作品投稿はおはやめに!】 >>77
※警告※ ガールズラブと受け取れる表現があるかもしれません。
お題『ごうかくクン』『すいか』+『百合』『キス』『プール』『水着』
【事案発生はなかった】
「なつきちゃーん、赤ちゃんが出来ちゃったー」
真夏の午後三時を過ぎた頃、向かいの敷地へと突撃する少女の影があった。
黄色いワンピースを着て詰めものをしたお腹を左手で支えるのは、小学校中学年であるゆかりだ。
正門から死角となっている庭先には直径3メートル程の大きめのビニールプールがあり、満たされた水に浸かる女子高校生のなつきがいた。
「なつきちゃんの子供だよ!」
ゆかりは庭先に咲く鉄砲百合よりも輝かしい笑顔で、なつきに近づく。
なつきが無言で女子小学生の黄色いワンピースを下から勢い良くめくり上げるが、事案発生とはならなかった。
そこで見えたのは、すでに着用された赤い水着……だけではなくて、お腹のあたりに緑色の何かが見える。
「これは何かなーー?」
わからないので手を入れて探る。ナデナデ。
「きゃー、えっち!!」
笑顔では説得力がまるでなく、やはり事案発生とはならない。
詰めものの正体は緑色の小玉のスイカだ。なつきはスイカが大好きなのである。
上機嫌でスイカを取り出して、プールの中に浮かべる。
「ゆかり、ありがとー。いっしょにプール入る?」
「入るーー!」
手提げバッグをプールわきの台に置いて、両手を挙げるゆかり。
なつきはプールの中で立ち上がり、ゆかりのワンピースを脱がすために襟ボタンを外して下から一気にまくり上げた。
事案発生? いや、二人は従姉妹だし女の子同士なので問題ない。
ゆかりは飛び上がってビニールプールの縁にお腹を乗せると、そのままなつきに抱きつく。
その勢いでなつきはバランスを崩し、水の中へと倒れ込んだ。
すぐさまゆかりは立ち上がると、プールわきの台に置いた手提げバッグから目的のものを取り出す。
「あとこれ! ぼくが焼いたクッキーだよ!」
ビニール袋に入っているのは、その日の学校で焼いたクッキーだ。
目と口が付いている五角形のクッキーは、色といい形といいなんとなく『検閲により削除されました』を連想させる。
なつきが早速食べようと手を伸ばすと、クッキーを取り上げられた。
食べさせてあげるねとクッキーを唇で挟み込んで、突き出してくるゆかり。
なつきは躊躇することなく、笑顔でクッキーのもう片方に齧りつく。
ポッキーならぬクッキーゲームでキスとなるかもしれない。
全てのクッキーは、ドロドロになってしまった。
――――今日も今日とて事案発生は……ない。
〈おしまい〉 >>94
仲良し従姉妹ですね
何で子供の頃って、年上の人に相手にされただけで、あんなに嬉しかったんでしょうね >>94
自由お題『ごうかくクン』『すいか』、アンド夏らしさの過去お題『百合』『キス』『プール』『水着』を使った94氏、こちら短編スレ・プール事案係24時派出所!
さあ昼下がり、鉄砲『百合』より輝く笑顔のゆかりさんが登場〜、さっそく赤ちゃんできたと『すいか』で想像妊娠だ〜!
ビニール『プール』に少女が二人、事案発生・待ち受ける〜!? めくり上げられワンピース、着用『水着』が事案を回避w
学校で焼かれた『ごうかくクン』っぽいクッキーが、二人の口で溶けていき〜いよいよ事案でお縄なのか〜
百っ合を〜、するなら〜、こういう具合にしやしゃんせ〜♪ アウト! セーフ! よよいのよい! 二人は幸せな『キス』をして終了! って感じで、事案まぬがれお題6個をクリアした、容疑者94氏ENDォ! 炎天下に背徳一滴もたらしたァ! 感想ありがとうございます!
>>95
仲が良すぎて親から二人で結婚するのかとからかわれるとか?
俺も小さい頃は大人って何でも出来るとか知ってるとか変な憧れがありました
>>96
キスとなる寸前でクッキーがプールに落ちてドロドロになっただけですよ、きっと! 何かを書こうと思っていたのに、そのネタを忘れてしまいましたorz お題『憑依』『ごうかくクン』『すいか』より一つ以上+>>38-40のお題リストより一つ以上選択 締切
【参加作品一覧】
>>86【追い出された俺は『ざまぁ』をしない】
>>94【事案発生はなかった】 お題『交換』を必ず入れる+自由選択『海開き』『デスゲーム』『ネジ』『幼馴染』投票締切
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